●経済悪化と医療崩壊の時代に備える知恵
ヨーロッパの債務危機の震源地となっているギリシャでは、国の予算カットなどの影響で医療が危機的な状況に陥っており、2012年5月24日、世界の医師団は、「ギリシャ政府の医療関連の予算が債務危機前に比べて約4割カットされ、必要な治療を受けられない患者が相次いでいる」と窮状を訴えました。また、ギリシャでは、原則として薬代の8割を政府などが運営する医療保険が負担して薬局に支払う仕組みとなっているが、これが滞り、「今後は利用者に全額支払ってもらうしかない」と薬局の組合は述べています。
国家経済の悪化が、社会保障の一部である医療にも重大な影響を及ぼしています。 では、私達の住むアメリカや母国である日本は大丈夫なのでしょうか。
米政府は昨年5月に医療保険と公的年金の基金に関する年次報告書を発表。景気回復の遅れによる税収の低迷や高齢化に伴う医療費の膨張で、現行の高齢者医療保険(メディケア)制度は、2024年に資金が枯渇するとの見通しを示し、公的年金についても2036年に枯渇すると予測しました。
日本の財務省の試算では、国債や借入金などを合計した「国の借金」が2012年度末に、過去最大の1085兆5072億円に達する見通しと発表され、国民1人当たり約850万円の借金を負う計算になる。また、円高などの影響で経済の回復も困難な状況であり、健康保険組合連合会が発表した平成23年度健保組合予算早期集計結果の概要でも、平成23年度経常収支は6089億円の大幅赤字で、過去最悪だった22年度予算(6621億円の赤字)に次ぐもので、赤字組合は1292組合あり、全体の89.3%となっています。
他の研究では、2020年に米国の医療保険制度も日本の健康保険制度も破綻すると予測するなど、日本もアメリカも医療保険や年金制度の破綻の危機が迫っています。
今後は戦前のように全て自己負担・自己責任で老後の生活や健康を守らなければならなくなるかも知れません。しかし、どんな時代でも健康で元気があれば頑張って乗り越えられます。では、どうすれば健康を護れるのでしょうか。
「西洋医学の治療を受けている子供達と比較して、カイロプラクティックを受けている子供達は中耳炎になり難く、アレルギーも少なく、扁桃腺炎の発病率も低く、抗生物質の必要性も少ない。カイロプラクティックを受けている子供は、病気になり難く、重症化し難く、学校を休むことも稀で、精神的、神経的、学習上の問題も少ない」(The American Chiropractor 1993)という論文や、「カイロプラクティックは、カイロプラクティックを受けていない者達と比較して、最大で200%も免疫系を強化することが出来る。(NYU Ron Pero博士 1975)という報告があります。
「カイロプラクティックを受けている人は、そうでない人と比べて薬の使用が53%少ない」(JMPT 2004)という調査結果や、7年間にも亘る調査で、カイロプラクティック医師を主治医にしている患者は: 1)60%入院が少ない、2)59%入院日数が少ない、2)62%外来手術が少ない、4)85%医薬品代が少ない、という事実も判明しています。
カイロプラクティックは、体の機能を調整・制御する神経系の障害となる脊椎の不整列を見つけ、矯正することで、不調の原因を取り除く、自然で安全かつ費用対効果に優れた独自の医学として認められており、幼児から大人までその恩恵を享受できます。
今後、公的保険を当てにして医療を受けることが困難になる時勢ですから、大切な貴方自身と家族の未来のために、まだ米国では保険が利く今のうちから、カイロプラクティックで健康の回復・維持・増進に心掛けることがお奨めです。予防に勝るものはありません。