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今回は夏の行き先人気度ナンバー1である「カナディアン・ロッキー」のご紹介です! なぜなのか、と問われれば、夏だから、と自信をもってお答えします。夏=カナディアンロッキーという方程式は、アメリカの小学校では2年生から教えられています・・・と言いたくなるくらい夏は良いのです。ロッキーという雄大な山々がいい! 信じられないほどキレイな湖の数々がいい!
そこに生息する野生動植物の織り成すハーモニーがいい! そしてその環境の中にひっそりとたたずむ町並みや空気や人々がとってもいい! そのシーズンは6月中旬〜9月中旬までという限られた時間であり、この時期を逃すと、きれいなはずの湖は氷に閉ざされ、出会えるかもしれなかったはずのクマたちは冬眠してしまい、大自然は人々を寄せつけなくしてしまうのです(ただしスキーをするには素晴らしい環境です!)。これからの時期、4〜5日の休暇を使ってしばし日常から抜け出して北米大陸のバケーションをエンジョイするには最高のデスティネーションなわけです。
最寄りのゲートウェイはカルガリー。宿泊の拠点はバンフ、レイクルイーズ、ジャスパーの町々。バンフにはかの有名な山肌に立つお城のようなバンフスプリングスホテルがあり、レイクルイーズにはこれまた豪華な湖畔のお城、シャトーレイクルイーズがあります。どちらのホテルもカナダを代表する素晴らしいリゾートホテルで、世界各国から夏のバカンスを楽しもうと訪れる宿泊客で予約がいっぱいになりがちなので要注意! 観光の目玉としては、バンフ国立公園、ヨーホー国立公園、ジャスパー国立公園にそれぞれ点在する数々の湖めぐりと、野生動物との遭遇と、大自然の中でのアウトドア体験。なかでも最もウレシイのは、氷河の上に自分の足でじかに立つことのできるコロンビア大氷原での雪上車体験! 自分の身長ほどもある大きなタイヤを備えた雪上車に乗ってグイグイ登った先では、何千年もの時間を悠々と流れる氷河の上で遊びまわることができるのです。夏は気温があたたかい、とはいえ、氷河の上は寒いので、ある程度の準備をして外にでます。ひんやりした空気が心地良かったりもします。氷河とはいえ表面は雪で覆われているので一瞬普通の雪原のようにも見えますが、心配する事なかれ! 足元の雪を少し掘ると氷の表面が顔を覗かせ、解け水とあいまって少しだけ青みがかった表情をみせてくれます。ここで忘れてはならない情報をひとつ! 事前に紙コップなどを用意しておけば、氷河の解け水をすくって飲むことができるのでお忘れなく! ちなみに「少しだけ飲む」というのがミソです。凝縮を重ねた氷河の解け水は自然のミネラルを大量に含んでいるため(含み過ぎと言った方が正確かも)飲みすぎるとお腹をこわすこともあるのでご注意を! さらにいろいろ考える人がいるもので、小瓶のウィスキーを持参して、その場で粋な「氷河水割り」をこっそり楽しむ人もいたりします。
ということで、雄大なカナディアンロッキーの魅力を、ほんの少しだけお話ししてみました。他にも、おいしいアルバータ牛のステーキを心行くまで堪能できるシャレたレストランがあったり、すべて手編みのカウチンセーターや帽子・手袋類のあるお店が並んでいたり、カナディアンロッキーでの興味は、まさに尽きることがありません。さて、この夏は是非カナディアンロッキーまで足を伸ばしてみませんか?
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