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秋深くなり、これから年末、、、そんな時期のアメリカ、会社関係やプライベートでもパーティーに参加する頻度が増えていきます。お食事の前にお酒とアペタイザーを楽しむ「カクテルアワー」、なかなかシャイな日本人には難しい事もあります。みなさん、そんな時に喋る「小ネタ」はお持ちですか?実は筆者もこの”カクテルアワー・トーク”で躓いた事が多々ありまして。「どうせ今しか顔を会わせない人と、何を愉快に楽しく話そうかしら(聞こえが悪くてすみません)。政治的な、文化的な、宗教的な、タブーに触れる事なく、でも主人の建前上、”素敵な奥さん・女性”で”会話上手”とも見られたい。ニコニコしなきゃ、でも、面白くなくちゃ、、、何を話そう、ネタはどうするぅ?」と、悩んだわけです。
そこで行き着いたのが、「ナッツとチーズ」です。はい、”Topics
for Unnecessarily yet Important Conversation” だったのです!ご説明しましょうね。カクテルアワーには必ずといって「チーズ&ナッツ」をみかけませんか?アルコールのお供に、小腹が空いた時に、最高のアペタイザーなのと同時に、パーテイー主催者にとっても一番簡単に準備できるものだと思います(チーズはブロックのままお皿にだして、お客様がナイフとクラッカーでセルフサービスできますし、ナッツは袋から出せばいいだけ)。初めてあった人との会話が詰まった時に、その人のプレートにのったチーズをみて「あぁ、あなたはスティルトンがお好きなんですね。イギリスならではの味ですよね。スティルトンにも実は2種類あって、ブルー・スティルトンと、ホワイト・スティルトンがあるの、ご存知?ホワイトの方には、実は青カビの素は使われていないんですってよ。おっホッホ〜」と、ほら、会話が進む、進む。と同時に、「おお、この人物知りじゃ〜ん。楽しそうじゃ〜ん」と思わせちゃうわけです(しかしここで「いえ、これはゴルゴンゾーラです。やぎの乳のもので、イタリア産。」とかダメ出しもらっちゃう時もあるんですが、それはそれでオッケー)。
というわけで、10月と11月のホクホクでは「ナッツ」と「チーズ」を知るチャンスを読者のみなさんに!え?きっと役に立たない?いえいえ、ポジティブに行きましょう、いつどこでこの”ナッツ&チーズうんちく”が注目の的になるかわかりませんよ。
●アーモンド:知名度でいったらナッツ界の中で一番を誇り、幅広く多様に使われているナッツ。「3大ナッツ類」の一つ(他の2つはマカダミアとウォルナッツ)。肝臓の働きを助けるので、お酒を飲む30分ほど前にアーモンドを食べておくといいらしいです。もともと「扁桃」という名で呼ばれていたアーモンド、「扁桃線が腫れて痛〜ぃ」の扁桃腺、このアーモンドの形に似ているそうです。
●ヘーゼルナッツ:名前が愛おしい、ヨーロッパで愛されているナッツ。パンに付けて食べると美味しいヌテラは、ヘーゼルナッツを主原料としていますが、他にも、リキュールやコーヒーの着香にも利用されています。ちなみに、ヘーゼルナッツのもう一つの名前がフィルバート(Filbert)なんですが、これはSt.
Philbertという場所からヘーゼルナッツの木が輸入されてきたからだとか。80年間もの間ナッツを収穫できる木、アメリカ・オレゴン州では「州ナッツ」という事で認定されています。
●マカダミアナッツ:ハワイのお土産でよくみかけるこのナッツの正式名称は「マカダミア・インテグリフォリア」という、誰もフルネームでは知らない名前。マカダミアに含まれているお肌にいい油、パルミトレイン酸が多く含まれているらしいのですが、これを取りすぎると吹き出物につながりますので、一日5粒くらいがいいらしいです。でも脂質はたっぷりあるのでカロリーは高い、でもコレステロールはゼロ。。。いいのか悪いのかわからないナッツです。
●ウォルナッツ:日本語では「くるみ」。健康食品としても注目されているナッツ。トッピングとして、他の食べ物の”上”に散りばめられている事が多いので、なんだか偉そうではあります。そうそう、戯曲「くるみ割り人形」はあまりにも有名。安眠効果があるそうで、ウォルナッツの中のアミノ酸が、身体の中であのメラトニンに変わるのだとか。私の友人で「ウォルナッツは人間の脳味噌の形に似ているから、食べると頭がよくなる」と言っていた人がいますが、筆者は完全に信じていません。
●ピカンナッツ:ピカンパイは、アメリカのお母さんの味、かもしれません。ケーキやクッキーなどのお菓子づくりによく登場していますね。ピカンの中に含まれている要素の亜鉛、実は「バイアグラ効果」があるそうで、、、夜のお菓子、ですね。ピカンというこの変わった言葉は、アルゴンキン族の言葉で”石を使って割らなくてはいけない”という意味なのだそう。ちなみに4月14日はNational
Pecam Day、そして7月12日はNational Pecan Pie Dayですので、ぜひお忘れなく。
●カシューナッツ:非常に食べやすいナッツで、柔らかめでしかもほんのり甘い(ので、カロリーは他のナッツよりも高いですよ)、ファンの多いナッツ。見た目もクルンと曲がっててかわいいですが、原産地は南国が多く、その一つインドでは、カレーやアイスクリームにカシューを入れたり、カシューナッツの油をアーユルベーダに使われたり、と便利なナッツのひとつ。
●ブラジルナッツ:ミックスナッツの缶をあけて、一番大きいのがたぶんこれ、ブラジルナッツ。まだまだ知名度は低めですが、その硬めで濃厚な味わいはおすすめです。そのサイズから、とっても満足度の高いナッツの一つ。大きめの粒ともなると、卵1個分のカロリーと同じなのだそうで、あら大変。熱帯雨林原産の高い木になるツボのような実の中にブラジリアンナッツの粒が6〜8個入っているそうですが、このツボが頭に直下してきたら致命傷を負う、という、命がけのナッツなのです。
●ピスタチオ:「ナッツ界の女王」なんだそうです。古代の昔から「高級ナッツ」と理解されていたピスタチオ、あのシバの女王様のお気に入りナッツだったそう。そのためQueen
of Nutsと呼ばれる、、、と。栄養価が高く、そして剥く手間があるにせよ、なんとも言えない風味とディープで塩辛い味わい、これはお酒のおともには最高です。高血圧予防に効果的らしいですが、お砂糖いっぱいで作られたピスタチオ・アイスクリームは、どうかな。
●ピーナッツ:ナッツといえば、ピーナッツ!と言いたいところですが、実は正確にはナッツ種ではないのでしたぁ(ナッツの定義である、「木に実る実の堅果、核果、種子」どれにも属さない、地中にできるマメ科の植物いますから)。おつまみとして、トッピングとして、バターにしたり、と多種多様な使い方とその安価が人気の秘密かも。なんと、二日酔いにも効果をだすと言われているピーナッツ、身近でお手軽なナッツです。
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