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最近の個人的な流行、が「フィリピン料理」。というのも、会社近くの屋台で、威勢のいいフィリピーノのおばちゃんが毎日おいしそうなメニューを用意してくれているんです。このおばちゃんの名前はルーシーさん、いかにも「肝っ玉かーちゃん」でして、ちょっと風邪引いてたりすると「アンタ、これも食べなさい!元気だしなさい!」と、不思議な柑橘系の飴ちゃんもくれたりする人。そんなおかーちゃんの作る「フィリピン家庭料理」がおいしいの、なんのって、病み付きになってしまったんです。インド料理のようにスパイシーではなく、はたまたタイ料理のように香辛料が強い訳でもない。かといって、中華料理みたいに脂っこくないし、ベトナム料理よりはお腹に溜まる、、、と、なんだか「ちょうどいい」感じ。もちろん、ご飯とあうメニューが揃っていて,ベースとしてお醤油、お酢、などが使われているので、日本人の口にあうのだと思います。という訳で、今回のホクホクでは、そんなフィリピン家庭料理をご紹介!どれもこれも、ぜひ皆様に召し上がってもらいたい料理です。
●アドボ
まずは、泣く子もだまる、フィリピン本国で代表的な家庭料理。”国民食”とも言えるほど、各ご家庭でそれぞれのアドボを作り、それをご飯やヌードル(パンシット:後に紹介)と一緒に食べているようです。ADOBOとはマリネの意味、でも実際はマリネというよりも、煮付け、ですね。豚やチキンのお肉と、お野菜各種(ジャガイモ、にんじん、タマネギなど)をお醤油&お酢、ニンニク&砂糖&胡椒などで味付けします。フィッシュソースを入れる所も多いみたいです。この醤油ベースの酸っぱ甘さ、がそそるんですよ。バリエーションは様々で、ココナッツミルクを入れたり、魚やイカスミを入れる場合もあり。どちらにしても、ご飯がすすむおいしいフィリピン風煮込み料理。
●パンシット
こちらは麺類です。野菜と鶏肉で薄く味付けされているビーフンの炒め物、っていう感じ。まぁ、タイ料理のパッタイ、中華料理のチャオメイン、そしてフィリピン料理のパンシット、といった、簡単にできる「焼きそば」の類い。これが家庭の味、および、お祝い事の席などでよくふるわれるらしいのです。非常に淡白な味わい、塩、胡椒、そしてナンプラー(パティスと呼ばれる)のみの味付けの所が多く、それにお好みでライムやカラマシーなどの柑橘類を絞り、またホットソースなどを2、3滴垂らす人もいるみたい。
●シニガン
タマリンド、という木をご存知でしょうか?インドや東南アジアなどの熱帯地区でよく育っている木、たわわになる実の部分が食用となります。酸味のあるこの実をスパイスに使ったシーフードのスープがこのシニガン。日本のお味噌汁のような「おふくろの味」的要素があるようで、知り合いのフィリピン人さん達は、いつもルーシーさん作シニガンをおいしそうにサイドディッシュとして食べています。海老や鮭など、手に入りやすいシーフードを、大根やオクラ、トマトなどと一緒に煮込む、というシンプルなスープ。この酸っぱさが身体を元気にするようです。
●メヌード
こちらもアドボ同様、国民的煮込み料理のひとつ。アドボがお醤油&お酢ベースだったのと違い、こちらメヌードはトマトソースで煮込んであります。どちらかと言うと、西洋的な、シチュー的な味、なのですが、これにもなんとなーく隠し味でお醤油が入っているようでして、その味が私たち日本人にもバッチリとあいます。メヌードでは特に「豚のレバー」を一緒に煮込むのですが、これを鶏肉にすると名前が変わって「アフリターダ」となります。トマトの味以外にも、パプリカの風味も強いようです。
●ハロハロ
デザートだって忘れてはいけません。ハロという言葉は、フィリピン語で’混ぜる’という意味。それが二乗ですから、よ?く混ぜる、んでしょうね。さて何を混ぜるかというと、かき氷に練乳のようなミルクをかけたものに、イモ類、豆類、アイスクリーム、ナタデココ、ゼリー、タピオカ、お米、などなど、なんでも好きな物をトッピング!特にタロイモをたっぷりと入れるので、紫の色がとーっても独特な雰囲気です。実はこのデザート、日本とも深い関係があるらしく、明治時代に日本からフィリピンに渡ったいわゆる「カラユキさん」方が日本の甘味を懐かしんで作った味なんだとか。
最後に、、、フィリピン料理を食べてみたい、作ってみたい、と思われた方、この”ママ・シタズ”ブランドの味付けパウダー、おすすめです。シタおばちゃんの味がそのまま簡単にご家庭食べられる、という嬉しい袋に入ったミックス調味料。アドボ、メヌード、などの味付けがこれ一袋でできてしまうんです。http://www.msita.com/mixes.htm 我が家の食卓にもよくこのシタおばちゃんの顔が。。。でも、やっぱり最高なのはルーシーおばちゃん、ですけどね。
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