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あけましておめでとうございます!今年も、ホクホク情報のご愛読、どうぞよろしくお願いいたします。え?”あけましておめでとう”はもう遅いですか?いえいえ、今年の旧正月は2月10日、という事で、あ・え・てお正月のご挨拶。この旧正月、アメリカに住んでいるとこの時期きちんと感覚的に生活にとけ込んでくるものですよね。同じアジア系としてやはり繋がっている部分があるのでしょうか、あるいは、日本食材を買いに行くアジアンスーパーで見かけるド派手な旧正月デコレーションのせい?どちらにしても、このチャイニーズ・ニューイヤー、毎年2月頃にやってくる風物詩としてなんだか楽しくなるイベントですよね。
さて、米国では中国本土からの方たち、あるいは様々な場所からやってきた華僑系の方たち、の中華系人口が全体の約1.7パーセントをしめるのだそう。政治の世界、文化の世界、スポーツの世界、食の世界、学問の世界、全てにおいてチャイニーズアメリカン達は大変な功績を残していっています。そんな方々のお正月は、昔からの太陽暦を利用したこの時期にあたり、毎年その日にちは変わります。前日の大晦日から御祝いがはじまり、1週間ほど続くこの旧正月、Lunar
New Year、Chinese New Year, と英語で呼ばれていますが、中華系の方たちは「春節」とも呼んでいるようです。
米国の大きな都市にほとんどあるのがチャイナタウン。日頃から飲茶を食べに行ったり、アジア食材を購入しに足を運んでいる方も多いかと思いますが、この時期が一番チャイナタウンが奇麗に飾られているような。赤と金をモチーフに、たくさんの縁起の良い絵があしらわれ、なにげに”お金持ち”的気分になるのが不思議。よーくみると、日本人にももちろん意味の通じる「福」の字が、、、あれ?でも逆ですよ?あらまぁ、お店の人に言った方がいいのかしら?実はですね、この逆とするのが正しいのでした。これは「倒福」という風習らしく、ようは”たくさん幸せが来るように!”という意味の「到福」と同じ発音されるのがこの「倒福」なんですって。なので、わざと’福’を反対にして、幸せを呼び込む、という訳。へ〜、いろいろあるんですなぁ、と関心していると、あらまぁ、外では獅子舞と爆竹で大騒ぎのチャイナタウンです!
日本のお正月同様、旧正月は家族みんなが集まって新年の豊富を祈る時。そして前日の大晦日から御祝いがはじまるようです。まずは家族中で力を合わせて水餃子を作って食べる、と。日本だと年越しそば、という所ですが、中国は年越し餃子、なんですね。ただ、大晦日の餃子はあの、”餃子の王将”的な包み方をせず(すみません、個人的な好みでして)、茶巾のような丸い形にするらしい。これは昔中国で利用していたお金と似ているからなのだそう。時には、実際にコインをこの餃子の中に入れる時もあるとか。そしてTVでは、まるで紅白歌合戦のような歌謡番組が流れて家族団欒。そうそう、この日までにおめでたい四字熟語の書いてある赤い垂れ幕を玄関先などに飾るのも大切な伝統。まさに日本で行う”お飾り”、ですね、
晴れてお正月当日になりますと、食卓には様々な縁起の良い料理がならぶんだそうです。お魚料理、ヌードル系、肉団子、餅米とココナッツを使ったケーキなど。そしてやはり日本と同様、お年玉の風習があるようです。ただ違うのは、中華系では’既婚者は独身者へお年玉を渡す”という事でして、このお年玉にありつけるのは子供達だけはないようですね。基本的にあまり外出をせず、家族や親戚同士で家の中で過ごす方が多いらしく、特に、お正月2日目は、嫁いで行った娘さん達が実家に戻って挨拶に来る日、ともされているのだそう。そういえば、旧正月中の「タブー」というのもあるらしい。例えばお正月中ののお掃除は御法度。なぜならせっかくやってきた”福”を掃き出してしまうのはもったいない、という事で。そういう考え方があったかぁ、、、という事は、筆者はいつも”福”を溜め込んでいるんだわ、うっふっふ。
という訳で、中華系の旧正月について触れてみました。みなさまの2013年が素晴らしい年になりますよう、お祈りしております!
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