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滅多にTVをみないホクでも(ケーブルがないので)最近はまってしまった番組がございます。それは『Glee』。日本でも放映されているそうで、最近渡米してくる若い方々(高校生ぐらいの年齢)には熱烈な人気のようです。実際、私がGleeをみるようになった理由もある日本人女の子に「おばさんも見てみたら?すっごく面白いし、曲とかがおばさんも知ってるやつだよ、アンティークで!」とちょっとムッとするようなお言葉をいただいちゃったんですね。まぁ、Netflix(自宅にデリバリーしてくれるDVDレンタルサービス:最近では"Watch
Instantly”という項目もあり、映画やTVなどのDVDがその場でストリーミングしてくれるという嬉しい会員制レンタル会社)でもすぐにエピソードを観れる、という事で、これがホクの「グリーとの出会い」だったんです。おばさんのアンティーク、ですね。
さて「Glee」というタイトルですが、これはGlee Clubという、こちらアメリカの中学校や高校の放課後のクラブ活動リストでよくみかける部活のひとつ。ショー・クワイヤーとも呼ばれ、グループでミュージカルの一部を唄って踊り、ステージ・パフォーマンスするのが目的。このGlee
Club、調べてみるとなかなかの歴史があるようで、17世紀頃にイギリスで発祥した”グリー”というジャンルの音楽を唄う男性合唱団体が発祥。それからこの手の音楽を扱うシンガー達を集めて「グリークラブ」と呼ぶようになり、19世紀半ばにはアメリカで、そして1899年には日本上陸はじめてのグリークラブが、関西学院にできたそうです。今では、唄うジャンルにとらわれる事もなく、好きなTuneを男女混合の形で唄って踊る、パフォーマンス型の合唱団、という感じです。
わりと賛否両論な番組内容で知られている’Fox Channel Nextwork’社が手がけたのがこの「グリークラブ」を題材にしたドラマ。舞台としては、アメリカの中でも非常に素朴かつのんびりした文化を誇るオハイオ州の一高校、という設定。ちょっと「人気者」とは言えない生徒達が集まるこのクラブが、熱血先生(そしてイケメン!)ウィル・シュースターによって指導され、生徒それぞれ成長し輝いていく、という心温まるお話。実際ブロードウェイなどで大活躍しているエンターテイナー達が高校生役になりきるってのもちょっと無理があるのですが(お年が、、、ね)それでもやはり歌の上手さ、踊りやパフォーマンスの素晴らしさ、は息をのむほど。選曲がまた上手!と手を叩きたくなるほどで、60年代から90年代のヒットソングや有名ミュージカルのナンバー、はたまた最新のヒットソングもビシバシ入ってくる、どの世代の音楽好きにも好かれる内容です。
それぞれのエピソードが魅力的な理由のひとつに「現在アメリカの社会問題から眼を背けていない」というストーリー構成があげられます。ティーンネイジャーの妊娠、ヤング同性愛者の葛藤、学生生活にありがちな”人気生徒になりたい!”という気持からくるストレス、マイノリティーに関する問題、離婚、学校内の政治的な問題、、、と、今、このアメリカのティーネィジャー達が面している様々な問題が、がシリアルに、かつコミカルに含まれています。これらもTVシリーズとして瞬く間に人気を得た理由なのかもしれません。
オバマ大統領の家族は揃ってこのGleeファンなのだそう。キャストメンバー達はホワイトハウスにも招かれてパフォーマンスしたほど。また、有名人にもこのドラマのファンが多く、例えばブリットニー・スピアーズやグウィネス・パルトローなどは実際キャストとしても登場しちゃってます。他にもジェニファー・ロペスやアン・ハサウェイが出演を希望しているわ、ポールマッカートニーでさえ「僕の曲を使って!」とラブコールしてくるわ、、、もう大変な社会現象を引き起こしているようです。
そんなGleeのメインキャストをあげてみましょう:
●ウィル・シュースター・・・スペイン語教師で、グリークラブの顧問。自身もグリークラブ出身。
●スー・シルベスター・・・チアリーダー部の鬼顧問。グリークラブをやっかんでいるが、実は心は優しい。
●エマ・ピルズベリー・・・潔癖性の学生カウンセラー。ウィルに恋心を抱いている。
以下、『ニューディレクション』という名で呼ばれる、グリークラブの面々:
●レイチェル・ベリー・・・ちょっと自意識過剰だが、非常に歌の上手いリーダー格の女子学生。
●フィン・ハドソン・・・アメフト部にも所属する人気者。歌とドラムが上手い。
vクイン・ファブレー・・・チアリーダー部にも所属する美貌で有名な女子学生。パックとの間の女の子を出産。
●カート・フメル・・・同性愛者でもある男子生徒。カウンターテナーの歌声は素晴らしい。
●メルセデス・ジョーンズ・・・ソオルフルな美声をもつ、アフリカン・アメリカン女子学生。
●ノア・パック・パッカーマン・・・モヒカンで有名な、いつも悪っぽい態度をする男子生徒。アメフト部にも所属。
●ティナ・コーエン・チャン・・・シャイなアジア系女子学生。時々メインボーカルも勤める。
●アーティー・エイブラハム・・・車椅子生活を強いられている男子学生。ラップなどでボーカル、また車椅子でのダンスも上手い。
というわけで、シーズン3も始まっているGlee。すでに番組として、また出演者達がそれぞれ数々の賞を受賞しているこのドラマ。
ホクはこれからも眼が離せません!
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