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バルセロナ!子供の頃から行きたかった街。巨匠ガウディがデザインした ちょっと不思議な建築物が並び、スペイン語が飛び交う市場ではたくさんの生ハムが吊るされ、コロンブスの塔が海を見つめている街。。。そして、オリンピックの時に聞いたフレディ・マーキュリーの熱唱や、オペラ歌手プラシド・ドミンゴの歌声が似合う街。。。夢にまでみたスペイン、バルセロナに足を踏み入れたホクは、感動のあまり言葉を失う日々が続きました。それほど心に響く街、バルセロナ紀行を今回のホクホクでご紹介させていただきます。
まず、圧倒されたのがその空港の美しさ!新しい!きれい!ピカピカと光って眩しいくらい!1992年にバルセロナオリンピック開催のためにきれいになった空港が、まだその美しさを保っている所に感激です。国際オリンピック委員会の代表、サマランチ会長は、ここバルセロナご出身。オリンピック開催の時はそれはそれは情熱をもって準備にとりかかったようですよ。実はバルセロナに到着する前に、ロンドン・ヒースロー空港やヘルシンキ・バンター空港など、なんだか薄暗い感じの空港を通ってきたので、どうもこの「明るさ!」に仰天、いかにも南ヨーロッパ、お日様の国にやってきた、というイメージでした。まさにスペインの国旗そのもの、黄色と赤でなんとも明るいですもんね。
さて、さらに圧倒されたのが、交通網の便利さ。街の中心(カタルーニャ広場)まで空港からバス一本!広くてきれいなバス、案内には最新型のテレビ画面で英語、フランス語、スペイン語にて。そうそう、地下鉄の表示もすべて2カ国はあたりまえ、場所によっては日本語もみかけられました。地下鉄構内の放送で日本語が聞こえて来た時にはちょっとびっくりしましたね。その内容が「所持品から目を離さぬようお願いします」と。バルセロナの街は、残念ながら置き引きやスリが多いそうで。それさえ気をつけていれば、ひっじょーに安全な場所、女性の一人旅でも十分に楽しめる場所、だと思います。もちろん街を歩いていると声をかけてくる人もいるわけですが、それはそれで相手にしなければいいし、相手にしたければすればいいんです。YESとNOの使い分けがみそです。それと、人を見る目を養う、、、これはヨーロッパの男性がどうか、とかアジアの男性がどうか、という部分を超えて、ですが。
待ちに待ったガウディ建築との遭遇!それが、地下鉄一本であまりにも簡単にできてしまい腰がぬけそうでした。まず、サグラダ・ファミリアという名の教会。1882年着工以来、まだ建設中の偉大なる教会。このデザインを手がけたのがアントニオ・ガウディ氏であり、その独特な雰囲気と細かいアートの各種、聖書の内容を着実に再現した(でもそのデザインはガウディ独特ではある)この教会の内装&外装は、建設途中でもユネスコの世界遺産指定を受けるほど。なお、日本人のアーティスト外尾悦郎氏が今でも主任彫刻家としてサグラダ・ファミリアを未来へと造り上げています。他にもガウディの手がけた場所は多々ありまして、グエル公園、グエル邸、カーサ・ミラ、などなど、数々の建築物が地下鉄や歩ける距離内で堪能できるという、嬉しい観光地です。
建築物だけでなく、絵画が好きな方、このバルセロナにはピカソ美術館、ミロ美術館、そしてなんと「ピカソが通ったレストラン」なんてのもあります。その名も『クアトロ・ギャッツ』(カタルーナ語で4匹の猫)、若き日のパブロ君、このようなレストランで友達とアートを語っていたのですね。お店のロゴのデザインも手がけたという事だし、味も雰囲気も最高、という事でかなり長蛇の列ができておりました。レストラン内では素敵なピアノの生演奏、ちょっとした隠れ家的な社交場です。ランブラス通りからちょっとだけ外れた場所にあり、アクセスも簡単です。他にもホクがおすすめしたいのが、パエリア!バルセロナはこのシーフードたっぷりのサフラン風味リゾット、パエリアが有名です。でも、でも、変な安っぽい場所で食べない事!それよりも、ちょっとだけ奮発してぜひ『セッタ・ポルタス(カタルーな語で7つのドアー本当に7つドアがありました』まで足をのばしてください!お財布の紐を緩ませてください!こちらは世界中の皇族や有名人がわざわざやってきて、美味しいパエリアやイカスミのリゾットなどをいただきに来るのだそう。店内はさすがに高級感漂い、そしてサービスも最高級でございます。
バルセロナ滞在中、一番お世話になったのが「タパス料理」やさんの数々。これは小さなディッシュをいくつも用意している場所で、一人で食べるのにもちょうど良い量なのが嬉しく、まただいたいのお店が夜中2時くらいまでやっているので(日本でいう居酒屋風)時間を気にせずにのんびりと夕食を楽しめます。昔のようにシエスタ(昼寝)をしなくなったといわれるスペインの人達ですが、それでも夜ご飯は9時頃からという人が多いようでして、そのためにレストランやパブ、カフェはかなり遅くまで営業しています。そして夏の夜の気持ちよさ!昼間の暑さから逃れて、ヤシの木が星や月の光で照らされる元のオープンカフェで食べるシーフードの数々。そしてサングリアと呼ばれるフルーツの入ったワイン。もう、時間の流れ方がまったく違うんです、はい。
フラメンコを生で見た事がなかったホクは、ぜひこの機会に、とフラメンコのショーへ!こちらも、ランブラス通りにある『コルドベス』という名のレストラン。こちらはタパス料理のブッフェとたっぷりのフラメンコショーが一緒になっていて、非常にお得、とホテルのコンシェルジュに勧められたのですが、まさに彼の言葉は正しかった!まず料理の種類&質がとても良くて、おいしいタパス料理やパエリア料理、そしてデザートの各種(フランやケーキなど)が素晴らしかったです。その後、シャンペンのサービスと共に入っていくフラメンコ会場の雰囲気がまた最高。ちょっとした洞窟のような場所で神秘的&親密な感じが気持ちを盛り上げます。スパニッシュギターの生演奏、歌い手の発声する情熱的な声、そして、目の前で、本当に目の前で行われるフラメンコの踊り。足の動きや手の動きが非常に挑発的でしかも攻撃的ではあるのですが、どこかで聖母マリア様のようなあたたかさも見られ、、、。スペインの方々は、恋愛を「辛いもの」と理解しているのでしょうか、とっても悲しそうに辛そうに愛情を表現している所が心に残りました。
他にも、古めかしいバルセロナ教会、美しい海辺の雰囲気、オリンピックで使われていた場所、などなど、本当に見所はたくさんあるこの街、バルセロナ。あたたかい気候の中、スパニッシュギターの音色を聞きながらよく歩きました。そして、優しい&陽気な地元の人とよくおしゃべりをしました。そうなんです、旅を思い出深くするのはI
want to VISIT there ではなく、I want to BE there、の違いではないかと思います。
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