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その昔、日本に住んでいた時に好きだった番組に「ここが変だよ日本人」という番組がありました。覚えていらっしゃる方はいますか?北野武さんやテリー伊藤さんがコメンテーターで登場していましたが、ようは日本在住や日本文化に浸透している外国人達が、日本人の行動や言動を「あーでもない、こーでもない」とスタジオで討論するわけです。時にはヒッジョーに熱いディスカッションになったりして、見ている方も熱が入りました。
「日本人のこういう所がわからない、こういう所が変。国際的には受け入れられない日本人の行動&言動、思い知れ!」とばかりはっきりしっかりと意見を述べる外国人の方々。日本文化にどっしりと入り込んでいる日本在住の日本人にすると、聞きたくない内容だったり、反論したい内容だったり、あるいは耳にうろこの内容だったり。そういえばこの番組から有名になった人達もいまして、例えばアフリカはペナン共和国出身のゾモホンさん。彼は上智大学で博士号をとる勉強をしながらこの番組に出演するようになり、その不思議な言い回しや存在感(でも、母国に学校をいくつか設立してペナン共和国の国民栄誉賞を受賞しているほど)が受けていました。
このゾモホンさんとよくディベート対決していたのが、ケビン・クローンさん。彼は見た目は思いっきり日本人なのですが(日本名は越智啓斗と言うらしい)、生まれや育ちがアメリカーンなもので、本人もかなり「僕はアメリカーン」な態度でしたね。余談ですが、彼は昔”キャプテン・ジョージ”でした!って言っても知らないかな?彼は一斉を風靡した「ちょっと変わった、英語と日本語のできるラッパー」だったのでした。今は何してるんだろう、、、?
さてさて、今回のホクホクは別に「懐かしい日本の番組」を語るのが目的ではないわけで、、、。アメリカに住んでいると、この「ここが変だよ日本人」の米国版「ここが変だよアメリカ人」を思いっきり経験してしまいますよね。その行動や言動に1つ1つ文句を言ってもしょうがないのですが、それでもやっぱり「わからん、なんでそうなの?」という事にはたくさん出会います。あくまで、”愛情いっぱい”に”あたたかい気持ちを持って”この「ここが変だよアメリカ人」リストを作ってみました。いいんです、変でも。変じゃない人間なんていませんから、ね。文句ではないです、、、ただ、ただ、、、やっぱり変!
■お店で支払う前にぶどうを食べる
これは良くスーパーなどで見かける風景。子供からおばあさんまで、’私はちょっと試食しているだけよ〜。甘いかどうかチェックしてるだけよ〜。」的なノリで食べて増ますよね。この勝手なご試食の後、実際ブドウを購入しているかどうかは怪しいですし、それに重さで支払うものですから、やはりそんなに食べてはいけないと思いません?まるで当たり前のようにやっていると、良くわからなくなります。
■ド派手につばを吐く
これも、なんだかあまりに当たり前にやってますが、駐車場とかで怖そうなお兄さん達がやっているとちょっとびびります。あの、できれば花壇だとか、ゴミ箱にやっていただけると嬉しいんですが、思いっきり、道の真ん中とかに「ガガッ!!」って大きな音たててやられてしまうと、やっぱり気分が良いものではないですよね。
■ハンカチで鼻をかんでまたしまう
きましたね、この鼻紙がハンカチ、のコンセプト。しかもそのベチョッと濡れた(げっ)ハンカチをまたたたんでポケットに入れてます。紙を使いませんから環境に優しい、、、のかしら。でも、でも、それで汚れてしまうパンツや、このハンカチを洗う家の人(ご自分で洗うならいいです)の気持ちを考えると、ちょっと悩みます。
■汚い車でオッケー
基本的に、車は「足」であるアメリカ生活ですので、そんな「足」をいつもきれいに保とう!ゴミはいつも外に出して、空っぽのコーヒーカップも捨てなくちゃね!というノリではないようです。そんな事をしている暇はなし。まぁ、女性の車は以外ときれいだったりしますが、これもただ単に「何か車の中に物を残しておくと、窓ガラスを割られて盗まれるから」という物騒な理由の方が多いようです。「乗せてってあげるよ!」と快く言ってくれるのは嬉しいのですが、古ーくて臭くなったバナナの皮とかがシートにあるとね、、、そうそう、あのぽんこつでぼろぼろのボデイの車もなんだか危なっかしくて高速道路などでお近づきになりたくないです。
■傘をささない
よっぽどじゃないと傘をさす人が少ないアメリカーン。これは「日本のような便利な折りたたみかさがないからだろう」と思っていたら、そうでもないようです。お店には可愛くて小さい折りたたみもたくさん出ていますから。要は「置き傘なんてしたら、誰かに’勝手に取って行ってください」と言っているような物、なんだそう。だったら,お金を無駄にするよりもちょっとばかり濡れたってかまわない。どうせ駐車場までの道だけだし、、、という訳らしい。
■タトゥーが変な日本語(漢字)
タトゥー文化は人気の的、のようですが、特に人気のパターンがいわゆる「漢字」の物。恰好いいんでしょうかね。”牛(たぶん、丑年の方だったんだと思います)”、”恋痛(いろいろ苦労したんでしょうね、恋愛で)”、”恋人募集仲(んー、中だったらまだしもね)”、”茶好き(そうですか)”、”勤勉(それは良い事です)”など、、、誰か、お願いだから入れ墨屋さんで通訳、翻訳の仕事をしてあげてください。墨を入れる前に、なんとか直してあげてください。
■ガムを机のウラにくっつける
これもよくわからない、どうしてやるのかしら?汚いってわかっててやるのが理解できません。学校の机や図書館のテーブルに座って落ち着いてみる、すると、ちょっと冷たいような、堅いような、でもグニャっとしたような、、、まただよ、またガムだよ、、、。誰もかんでいないガムがくっついている訳はなく、やはりどなたかの口でむにゃむにゃされていた物なんですよね。あー、気持ち悪い。
■握手が必要以上に堅い
握手しだいが、日本人にはそんなに慣れたものではないのかもしれないのだけど、とにかくこのアメリカではみなさん’握手派’のようで、しかも割としっかり握って握手をしてくる人が多い。これには文化的背景があるようで”きつく握手して来る人は、自分に自信があり仕事や家庭生活がしっかりしている”という好印象を産む、と言われているようです。それはいいんですが、握手慣れしていない私達にしてみれば、手を出す事でもドキドキなのにあんなにムギュっとやられたら、なんだか緊張しちゃいますよね。
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