苦手なんです、冬。足の先とか指先がぴりぴりと冷えてくるこの季節、南国育ちのホクにとってはヒジョーにチャレンジング。しばれるぜ〜、鼻水凍っちゃうぜ〜、さぶちゃんの紙吹雪みたいだぜ〜、と気持ちもどんどん落ち込んできてしまい、ハワイの青空と生暖かい風を思い出しては「はぁ〜」とため息をつく日々。はやくあったかい春が来ないかなぁ、、、それまで冬眠してたいなぁ、、、。

そんな時にふと気づいたのが「あっ娘の誕生日じゃん！ルアウしなくっちゃ！」そうなんです、最近１歩、２歩とあんよをはじめた彼女、考えてみたらいっちゃいのおたんじょぉびなんでちゅう。そしてファーストバースデーと言えば、アロハ〜なルアウと決まっているホクファミリー。さあってと、冬眠している暇などございません、盛大なルアウ開催のため、いっちょがんばらねばなりませぬ！

ルアウ準備で何よりも大切なのが「食べ物」。ホクのお決まりメニューと言えばカルアポーク、ロミロミサーモン、スパムむすび、ポキ、そしてココナッツ餅といった品々。

ハワイへ行かれた事のある方、あのほら貝を吹く半裸のおにいさんと共に登場する「丸焼きポーク」、おいしかったでしょう？あれ自宅でいとも簡単に作れちゃうんです。もちろん「豚を一匹買ってきてお庭で丸焼きにしてね」というトラディショナルなレシピもいいんですが、１）豚丸ごとは手に入りにくい、２）かまを掘り上げるのに一苦労、３）ご近所さんからクレームが来るかも、という困難をさけるため、ホク流ではもっと簡単な方法を使います。豚ショルダーの固まりをハワイアンソルトとリキッド・スモークをふりかけて１２時間スロークッカーでコトコトと煮込むだけ。出来上がったらフォークでお肉をさばいて食べやすくする、と。ご飯とあうんだなぁ、これが。さらにオーセンティクにいきたければ、ポイ（タロイモをマッシュしたものー紫色）につけながら食べるのが最高！

お次はロミロミサーモン。ロミロミとはハワイ語で「もむ」という意味。大量のお塩のベッドで一晩寝かしたサーモン、グリーンオニオン、トマト、タマネギをすべて細かく切って和え、それにライムジュースとまたまた登場“ハワイアンソルト”で味を整え「モミモミ」してなじませる、と。そうです、これもかなり簡単でしょ？色もきれいだし、ヘルシーだし、我が家では頻繁に食卓に登場するサイドディッシュ。旦那はトーストしたベーグルにクリームチーズをぬり、その上にこのロミロミサーモンをたっぷりと乗っけて食べるのがお気に入り。

スパムはご存知の「缶に入ったお肉」です。派手な黄色で「SPAM」としっかり書いてありますね、はい、けして見失う事はないこの存在感。ミネソタにはスパム・ミュージアムもあるし、ホノルルではスパム・ジャムなんていうイベントも開催されるし、ホクのように「スパムファン倶楽部」員だって存在するのです。単なる缶ミートではない、まさにライフスタイル！（熱くなる自分自身が怖い、、、）で、スパム結びですが、スライスしたスパムを軽?く焼き、アロハ照り焼きソースで味付け。それを俵型のご飯の上にのせ、海苔をまくだけ。だまされたと思って作ってみてください。これがめちゃくちゃおいしいのです。ホクにとっては母の味、故郷の味。おしんの大根飯のような存在です。

ポキは一番日本人にあう味かもしれません。刺身用のまぐろを一口大にカットし、さらしタマネギ、海藻、ふりかけ、マカデミアナッツなどを足し、醤油＆ごま油で味付け。ね、ね、ご飯おかわりしちゃいそうでしょ？デザートにはぜひココナッツ餅をどうぞ。餠粉とココナッツミルク、たっぷりの砂糖と卵、ベーキングソーダを混ぜ合わせて焼くだけの１品。甘〜い香りが室内に広がり、カロリーなど気にせずバクバク食べちゃうんです。そうそう、こういう時にはムウムウ（ハワイアンドレス）が大活躍、お腹の線が出ないので思いっきり食べられますね。

以上の品々に飲み物はそう、マイタイ、ピニャコラーダ、チチ、なんて用意できたらもう言う事なく「アロハ〜」な気分になりますね。あれ？子供の誕生日なのに酔っぱらっちゃいそうだって？いいんです、１年間子育てにがんばった自分へのご褒美です！

（来月号に続く）