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毎日の生活の中で良く耳にする英語のイディオム。なんだか意味が分かるような分からないような、でも会話の中でちょこっと使えたら格好いいなぁ、アメリカンっぽいなぁ、今っぽいなぁ、なんて熟語をホクホクなりに追跡してみましょう。
まず、よーく使われる「That's Cool!」。「カッコいいぜ!」「いいんじゃない!」という表現ですが、最近ではCool
のまったく反対語Hotでも同じような意味で使われているんですよ。パリス・ヒルトンなどセレブの人達が良く口にする「That's
Hot」熱いのか、冷たいのか、まぁどっちでもいいんでしょうね。それと似たような表現で「That's
Fab!」なんてのもあります。ようは「Fabulous」の省略形ですが、これをあえて「ファブ」と短くするのが今風なんだそうです。
お次は数字の入った表現。1ダースは12個、これは万国共通の常識。では「Baker's
Dozen」はいくつでしょう?答えは13。ドーナッツなどを1ダースで買った時、気前よく1つ余計に箱に入れてくれる、あれですね。こんな表現はいかがでしょう「Zero
Tolerance」。Toleranceとは「寛容」「包容」の意味。それがゼロというわけで”絶対に許さないぞ”という感じ。「アルコール運転に関してはZero
Tolerance」などと警察官達が言っております。「High Five」は、チームメート同士が勝利を祝う時、腕を高くかざして手と手をパンッと打ちあう事から、おめでたい事が起きた時や、何かやり終えた時に使う表現。
どんどん行きましょう。食べ物の入った表現ではまず「Big Apple」はご存知の通りニューヨークのニックネーム。そのリンゴが目に入っちゃったりすると「An
Apple for Eye=自分の溺愛する息子や娘」になります。その他フルーツだと「Sour
Grapes」すっぱいぶどうはおいしくない、がっかりだぁ、という事で「失望」の意。ありもしない&できもしない夢を持っている人は「Pie
in a Sky」なんて言われちゃうかもしれないし、「White Bread」には軒並みでつまらないという意味から、アメリカ白人中流階級を表す時に使われたりします。ちなみに「Red
Herring」は「間違った情報を流す」。なぜ「赤いわし」が?んー、不思議ですねぇ。
動物が登場するイディオムもたくさんありますね。「Bull In a China
Shop」雄牛(特に闘牛系)が陶器屋さんに入っていくのを想像してみてください、、、つまり気をつけてなければいけない場所にいる粗暴者=場違いなやつ、というエクスプレッション。ひょっとしたら、とっても繊細な牛もいるかもしれないのにぃと思うのはホクだけかしら?他には「Crocodile
Tears」ずばり「嘘泣き」、これもワニにとっては失礼かも。そういえば「Monkey
Business = あやしいビジネス、違法な商売」なんてのもあるし「Flea
Market = のみの市、安っぽいマーケット」などなど、どうも動物系の表現にはあまり素敵なものがないですね。
チクタク、チクタク、時間を表すものもたくさんありますよ。「New York Minutes」と言えばその雰囲気から醸し出されるように、とーっても早いテンポで事が運ぶ事。ニューヨーカーはいつもシャキシャキしてますからね。反対に「Aloha
Time」といえば、のーんびりゆーったり、スケジュールがあってないようなもの。ハワイでヤシの木陰で波を眺めているような毎日、待ち合わせの時間に10分、20分遅れるのは当たり前、それがアロハタイム。それでは「Once
in a Blue Moon」とは?1ヶ月の中で2度目に起こる満月はブルームーンと呼ばれ、またそれが珍しいことから、何かめったに起きない事が起きる状況をこのように表現します。
その他おもしろい表現を箇条書きにしてみましょうか。
● ショーがはじまる前のアクター達には「Good
Luck!」とは言わずに「Break the Leg!」というのが常識。このlegには舞台のそでの意味があり「舞台が壊れちゃうくらい大きな拍手をもらおう」という意気込みから来た表現だ、と耳にしましたが、一体これが本当かどうかは謎です。
●「Good Samaritan」と言うのを聞いた事はありますか?心優しいソマリア出身者が怪我をしている人(しかもソマリア人とは犬猿の仲であったと言われているユダヤ人)を助けたという聖書の中の話から、自分の損得を考えずに他人に善い事をする行為をこう表現します。
●何も予定の入ってなかった週末。ちょっとだけ、と予定を1つ入れると同時に、急にいくつものスケジュールが転がり込んできたりする事ありますよね?これをよく表現したのが「When
It Rains, It Pours」。
●「Devil's Advocate」と言えば、なにか問題を起こそうとたくらむ人、またそのような問題を持ち込む事。バチカン市で聖人を選ぶときに、その人物に欠点がないかどうかを調べるチームがこのように呼ばれる事から使われるようになった表現。
●せっかく大学に入ったのに、クリスマス休暇が終わってもキャンパスに戻ってこない、つまりたった3ヶ月で自主退学しちゃうような学生の事を「Christmas
Graduate」と言うらしいです。なんだか悲しいですねぇ。
●「Bad Hair
Day」何をやってもうまく行かない日、そんなときは髪型のせいにしてしまいましょう。ちょっとまって、髪の毛の薄ーくなってしまった人(ホクの旦那など)はどうしましょう、、、いつも良くない日なのかしら。
●ヨーロッパのルーツから「King's
Wish」とは「最初に息子が産まれ、次に娘が産まれる事」。王位継承の願いがあるのでしょうね。あらら、そういえば日本は逆で「一姫二太郎」でしたよね。
●そして「Last But
Not Least=The Last one on the list, but
it is not least important」最後になりましたが、決して大切ではないという訳ではありません、という劇場で良く使われる表現。
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