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木枯らしピューピューな秋。哀愁を感じつつのんびりティータイム、と思いきや隣でギャーギャー叫んでいる男二人(息子と旦那)。なんの事はない、この時期の週末恒例行事「アメリカンフットボール中継」に熱中している彼ら。ホクにとっては「デカい、汚い、危ない」と3拍子そろい、まったく興味をそそらなかったスポーツなんですが「フットボールはアメリカの魂だ!」とばかり、毎週かかさずテレビ観戦する人も多々いるらしい。「試合はシンプルだけどその中に尊大さがあるし、やっぱ怪我しても戦う、男らしい所が魅力(旦那談)」との事。
というわけで、毎年9月に始まり、1月に終わるフットボールシーズン。National Football
League(NFL)はもちろん、高校リーグに大学リーグと、とにかく見る試合はいくらでもある。基本的に、高校生の試合は金曜日、大学生の試合は土曜日、NFLの試合は日曜日(視聴率をあげるため、月曜夜に行われる場合もあり)となっていて、フットボール好きな人は「金、土、日」とお忙しいわけ。しかも試合は軽く4時間はかかる。この時期週末のデパートセールが多いのは、フットボールを見てる男どもを家においてお出かけする女性達を狙っている、とか?
NFLは32チームで構成され、American Football Conferenceと National
Football Conference(シカゴ・ベアーズはこちら。ちなみに『The Bears』は『ザ・ベアーズ』と発音せずに『ダ・ベアーズ』と言うのがシカゴ通)の2部に分かれている。そしてそれぞれの部のトップがナンバーワンを競う日、それが、泣く子もだまる「スーパーボール」。オッパイポロ〜ンの衝撃のあったアレ。スーパーボールの国歌斉唱&ハーフタイムショーは、その時いっちゃん人気のある歌手が出演するのが普通。でもこれも過去15年くらい前から始まったトレンドで、それ以前は、米軍コーラス隊や地元の大学バンドだったらしい。ま、やはりマーケティング的には、有名タレントがいいんでしょうね。39回目のスーパーボールは誰が出演するかこうご期待。
長い試合を見るにあたってかかせないのが「ビールとおつまみ」。日本だとナイター野球観ながらビールに枝豆を楽しむのが親父の尊厳。で、アメリカではビール(これはもう万国共通)、それにナチョス、ミニ・ソーセージ、ポテトチップスにバッファロー・ウィング。ちなみにこのバッファロー・ウィング、バッファロー肉ではなく、元々ニューヨークはバッファロー地区のバーで人気が出たレシピだったという話。
お祭り好きなアメリカ人はフットボール観戦もパーティーにしちゃう訳で「Tail Gate Party(フットボール場の駐車場でやるパーティー)なるものを催す人もおおい。試合が始まる前から集まり、右記に書いたような食べ物の他にハンバーガーやホットドックをグリルし、ビールを大量に準備する。熱狂的に地元や出身校のチームを応援したい人達が「腹を空かせては戦はできぬ」なノリで、あまりにもヘルシーとはかけ離れた食事をするわけ。ん〜、アメリカだぁ。
興味のない人もいるでしょうが、やはりアメリカ文化のひとつとしてかかせないフットボール・シーズンを体験してみるのもいいかもしれないですね。ちょっと格好よいプレーヤーがいたり、チアリーダーの脚線美に見とれたり(サンフランシスコ、タンパベイ、オークランド、ワシントンにそれぞれ日本人チアリーダーが存在)そうそう、お隣ウィスコンシン・パッカーズのファンはチーズヘッドをかぶっていたり、と試合そのもの以外にも楽しめる事はあるはず。
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