イベントフルな12月。クリスマス商戦まっさかりの師走ですが、この月はユダヤ教信者達にとって大切な行事、ハヌッカもありますね。光の祭りとも呼ばれるこの期間、7日間に及ぶ御祝いの際には毎晩ろうそくを灯してエルサレムの神殿での奇跡を讃えますが、それ以外にも家族や友達同士でプレゼントを交換しあったり、おいしいポテトパンケーキを食べたり、寒い12月にも心も身体も光によってあたたまる御祝い行事になります。
著名なアメリカ人の中にもたくさんのユダヤ系の方がいますよ。名前をあげてみますと、レナード・バーンスタイン(「ウエストサイド・ストーリーなどで有名な作曲家)、エリザベス・テイラー(女優)、ヘンリー・キッシンジャー(ノーベル平和賞を受賞した政治家)、ウッディ・アレン(映画監督/俳優)など、様々な分野で活躍していますね。その中でも、ウィットにとんだクォートで有名なのがウッディ。彼の製作した映画からもわかるように、なかなか頭脳明晰でユーモアのセンス抜群の彼の個性が伺えます。
"I
don't believe in after life, although
I am bringing a change of underwear."
- Woody Allen |
『死後の世界を信じるわけじゃないけど、、、一応下着の着替えは持って行くつもり。』 ー ウッディ・アレン |
"If
only God gives me some clear sign! Like
making a large deposit in my name at
a Swiss Bank." - Woody Allen |
『神様がもっとはっきりとした啓示をしてくれればいいのに!スイス銀行に僕の名前でたくさんのお金を入れてくれるとか。』ー ウッディ・アレン |
さてさて、ユダヤ系(特にヨーロッパ系)の人達が使う言葉にYiddishというのがありますが、ご存知でしょうか?ドイツ語の一方言とも言われていますが、ヘブライ語やスラブ語、さらにはラテン語のような表記も入った複雑な言語。アメリカに住んでいるユダヤ系の方達の中にも単語レベルで利用する人も多く、ここに少し「良く耳にするイディッシュ語」をリストしておきますね。
Mazel
Tov - "Good Luck"
『幸運を!』『おめでとう!』 |
Shalom
- "Peace be with you" 『(平和をあなたにという意味で)こんにちわ』 |
Shmuck,
Putz - "Fool" 『ばかげた人』*男性性器の意味もあるので注意 |
Kosher
- "Acceptable for Orthodox Jews"
『コーシャー、清浄食品』 |
Ay-yay-yay
- "Wow!" 『感嘆の表現』 |
Oy-yoy-yoy
- "Oh Dear..." 『困った時、困惑した時の表現』 |
Vus
Machs Da - "What's happening?"
『最近どう?』 |
ユダヤ系家庭に伝わる格言には非常になっとくできるもの、笑えるもの、ためになるもの、などバラエティが豊富。迫害されたり土地を奪われたりしたり、と悲しい歴史も多いなか、家族の絆が深く、特に”偉大なる母親”のイメージがよく表現されているように思います。
"God
could not be everywhere, so he created
mothers._" |
『神様はいつもどこにでもいられない、だから”母”というものを作ったんだ。』 |
"One
mother achieves more than a hundred
of teachers." |
『1人の母親は、100人の先生よりも偉大だ。』 |
"When
a habit begins to cost money, it's called
a hobby. " |
『”習慣”と呼ばれる事にお金をかけはじめたら、それは”趣味”となる。』 |
"In
choosing a friend, go up a step." |
『友達を選ぶ時は、1つ上の自分になるように。』 |
"First
improve yourself, then judge others." |
『まずは自分を改善する。それから人を判断する。』 |
今年も”エイゴでヨンダ”を愛読してくださったみなさん、ありがとうございました。よいお年をお迎えくださいね。Mazel
Tov! |