あけましておめでとうございます。今号からの新コーナー「えいごでYONDA?」は、有名人の引用句をチェックしつつ、ついでに英語の勉強もしてしまおう、という一石二鳥(?)な企画。タイムリーな話題からお笑い系まで、たくさんのクォートをご紹介していく予定です。ちなみにここで登場する引用句の日本語訳は、作者のオリジナルかつ大胆な意訳になっておりますのであしからず。 |
さてさて初回は、アメリカ国内で『一番好きなタレント』に選ばれた事もあるオプラ・ウィンフリーの引用をチェック。ミシシッピー州の貧しい家に生まれた彼女、たくさんの苦労を重ねた後にその頭の良さとビジネスセンスの良さで現在の地位を獲得。お茶の間のテレビで「Oprah」の顔&字を見ない日はないくらい、特にアメリカの女性達にはカリスマ的な存在。トークショーを中心に、雑誌「O」を手がけるわ、ちょっと映画に出ればアカデミー賞にもノミネートされちゃうわ、とにかく多才な女性なのです。もちろん収入も超一流でして、米国内に住むアフリカン・アメリカンで初めて億万長者になっちゃったりして。ちなみに、オプラを一躍有名にした全米1位の視聴率を誇るトークショー『Oprah
Winfrey Show』は、シカゴで収録されています。
"My
first day in Chicago, September 4, 1983.
I set foot in this city, and just walking
down the street, it was like roots,
like the motherland. I knew I belonged
here." |
初めてシカゴに足を踏み入れた時、そう、1983年の9月4日。通りを歩いてたら、まるで根がはるような、母国に着いたような、「私はここにいるべきなんだわ!」と思ったの。 |
●motherland
: 母国、祖国
● set foot
: 足を踏み入れる |
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そんな訳で彼女のファ〜ビュラスなアパートもシカゴにあり(Water Tower Place説や、Lake
Point Tower 説などありますが、実際の所はミステリアス)Chicago's
Queen of Talk なんてニックネームもあるくらい。そんな女王様ですから、こんな事も言えちゃうのです。
Think
like a queen. A queen is not afraid
to fail. Failure is another steppingstone
to greatness."" |
女王様のようなメンタリティーを持つ事。女王だったら失敗を恐れないはずよ。だって失敗するって事は、次の偉大な成果への踏み石になるもの。 |
●be
afraid of : 恐れる、怖がる
●stepping
stone : 踏み石、手段
●greatness
: 偉大な事、重大さ |
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失敗を恐れていたら、何もできない!って事ですね。ところでオプラは Generous(寛大な、気前の良い)な事で有名。今までさまざまなチャリティーに献金した額は500ミリオンを超えるとも言われているし、彼女のトークショーにやってきた会場のお客さんにはプレゼントの山、山、山。一度なんて「今日はみんな新車を持ってかえってねぇ〜」って…すごい太っ腹な女王なのです。
"I
don't think you ever stop giving. I
really don't. I think it's an on-going
process. And it's not just about being
able to write a check. It's being able
to touch somebody's life." |
何かを捧げる事、これはやめられないわね。一度始めたら続けるのみ。ただ単に小切手をあげるだけじゃないの。誰かの人生の一幕に触れられるのよ。 |
●on-going
: 進行中の |
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アメリカで有名な児童本に「Giving Tree」というポエムがあります。作者はShel
Silverstein氏、彼もシカゴアンでした。少年の成長をずっと見守ってきた大きな木が、忘れられた存在になっても、少年が大人の男性になっても、ずっとずっと何かを「与えて=giving」してる、という心温まるお話。この本を読むと、何も見返りを求めない無償の奉仕ってできるのかな、難しいのかな、と考えさせられます。オプラが「最も影響力のある女性」とまで呼ばれているのには、彼女の「やればできる!」の精神がアメリカ中に広がっているからかもしれません。
最後に、彼女から新年の抱負を。
"Cheers
to a New Year! and another chance for
us to get it right!" |
新年に乾杯! また何かを正しくやり遂げるチャンスが来ましたよ! |
●get
it right : ちゃんとする |
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