HDLは善玉コレステロールと呼ばれている物です。LDL(悪玉コレステロール)を下げることは重要ですが、善玉を上げることも大切です。
コレステロール値が高いのは健康上良くない、という事は一般的に知られている事でしょう。コレステロールが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞、脳梗塞等の重い病気へと発展する事になります。
しかし、一般にコレステロールが高いと言っても問題は総合的な数値ではなく、コレステロールを成分によって分けた内容によります。
コレステロールは大きく分けると、
● LDL(悪玉コレステロール)
● 中性脂肪
● HDL(善玉コレステロール)
に分けられます。その中でLDL、中性脂肪は動脈硬化を促し、HDLは動脈硬化を防ぐ効果があります。つまり総コレステロール値が高くても、善玉コレステロールが高ければ良いと言う事になり、逆に総コレステロール値が低くても善玉コレステロール値が低い場合は良くないという事になります。
<HDLに関する豆知識>
●総コレステロール値の約2?3割を占める
●HDLは動脈の石灰化を阻止する効果があり、動脈硬化を妨げる
●HDLが1%減るごとに心臓病が起こる確率が2?3%増す
●遺伝性が見られる
●女性の方がHDLが平均的に高い
現在悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる薬は多数存在し、かなりの効果が認められています。現在米国で最も使われているLipitorは日本でも使用されており、総コレステロール、悪玉コレステロールが場合によっては約50%下がったケースも珍しくはありません。問題は善玉コレステロールを上げる薬が今現在納得いく物がありません。いくつかは現在開発中ではありますが、認可されるのはまだ先のようです。
さて、そこでどうすればHDLを上げる事が出来るのでしょうか?
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