前回に続き、今月も『マインドフルネスっていったい何?』についてです。
まずはBさんからのご相談のおさらいです:最近、よく日本でマインドフルネスという言葉をネット上やテレビなどでよく聞きますが、あまり理解していません。瞑想と関係があると聞いていますが、マインドフルネスはいったいどういうものなのでしょうか?マインドフルネスを知っているとストレスが減るという事も聞いてますがそうなのですか?私自身、会社員をしていますが、いつもストレスが溜まっています。ストレスを軽減できるのであれば、ぜひこの新しいコンセプトを知りたいと思いました。
人は、ストレスが溜まると、色んな感情(怒り、悲しさ、寂しさ、孤独感など)を感じやすくなります。そしてその様な感情に執着すればするほど、客観的に物事が見れなくなり、主観的になり、自分だけの目線から物事や人への尺度を測り、ジャッジしがちになります。そうなると今、この瞬間にしている事、見ている事、体験している全ての事に対して100%集中できないため、うまく回らなくなります。ストレスが溜まり、マイナスな感情を感じ、マイナスな事を考えながら、仕事をしたり、人と関わる事で結果的に仕事上でミスが多くり、上司に怒られたり、人間関係にひびが入ってしまったりと、自分が望んでいる結果にならない事が多くなります。どんどんと色んな感情や思考が頭にさまよい、ワンダリングするので、マインドフルネスとは逆に「心ここにあらず」なマインドレスになってしまうのです。
理屈はわかるけど、今、この瞬間を生きる事ってあえてする必要なのか?と思ったり、忙しい日々だからこそ、一気に沢山の事をする事で効率が上がると思うかもしれません。人にはココロのキャパがありますが、そのキャパを超えている自分を認識せずに毎日を過ごすとどうなるでしょうか?確実にストレスが溜まります。ストレスが溜まると、いったいどうなるか?と言うと私達は、ココロの状態を平静に保つことが出来なくなり、上記の様に仕事でミスしたり、人間関係が壊れてしまう事で、余計にストレスが増えてしまうわけです。
ここだけの話、自分はストレスが溜まっている!と認識している人や、ストレスが溜まると自分のカラダやマインドにどの様な変化があるか?と理解している人は本当に少ないです。ある意味、ストレスが溜まりすぎている人程、自分はストレスとは無関係だと思う人が多いようですが、そういう人は大抵早かれ遅かれ、カラダやココロに何らかの支障が起こります。
ストレスを軽減するためにも、マインドフルネスを習慣をつける事が大事なのです。自分のカラダにどの様な異変が起こっているのか?などの自分のココロの状態の気づき(アウェアネス)をいち早くキャッチできる事はセルフケアに繋がります。
どんな方法があるか?という事ですが、瞑想やヨガの他に、30秒ほど口にしている食べ物の匂いや感触、味に意識を置いてみる事だったり、息を吸う、吐くという事だけに集中して一分程深呼吸をしてみることも良いでしょう。空を見上げ、雲の色や形を観察してみるなどもいいですね。その瞬間に得るなんらかの気づきを得る事を試していくことで、少しづマインドフルな時間を過ごしている事にも気づくはずです。
一度過ぎた時間は二度と戻ってこないからこそ、少しの間でもその瞬間を大事にできる事が多くなればなるほど、自分にとって人生が今以上に充実し、幸せになれるのです。今日からマインドフルネスのスキルを実践して色んな事への気づきを体験してみてくださいね。
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