長いシカゴの冬も終わり、新緑の増す季節となりました。これからは花も咲き始め、外
が暖かくなって、ルンルン気分になってきますね。暖かい日差しを感じながらの散歩が
楽しみです。今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の
方々からたくさんのご質問を受ける中、「お友達との楽しい時間」というトピックを取り
上げてみました。
★読者Cさんからの質問:最近ストレスが溜まっているようです。結婚生活は10年以上、中学生の子供が一人います。仕事をフルタイムでしており、仕事、子供の学校や習い事などへの送り迎え、炊事・洗濯などの家事で毎日が追われています。忙しさのあまり、お友達からお茶や、ディナーのお誘いも断りがち。友達と一緒にいる時間もないままに、ただ一日が終わっている様に感じています。消化不良のようにもやもやした生活をしています。
Cさんの様に、毎日が慌ただしく、自分の時間さえも取れないママさんたちは沢山いる
のではないでしょうか?私の周りでもよく、習い事の送り迎えの往復の多さに、自分は
子供の運転手なんだよね〜と言う話を聞きます。なかには、忙しい毎日でも、上手く時
間を使い分けて一日をこなしている方も沢山います。でも上手に時間を使い分けている
からといってストレスが溜まっていないという事ではありません。もしかしたら、スト
レスが溜まっていても周囲にはわからないように上手く隠しているのでは? 友達にも
殆ど愚痴を言わないママさん達が意外と多いのではないのでしょうか?
なんだかんだ言って、日本はまだ「我慢が美徳」が象徴されている国です。辛くても我
慢するしかないし、愚痴を言わない方がステキな人。というイメージが固いのかもしれ
ません。もちろん我慢をする事が必要な時もあります。何をいつ、どこで我慢をするかと言う見極めは、大切です。しかし、私自身の周りを見回しても、ママさん達は子供・
家族の為にいつも多忙なスケジュールでがんばっている人ばかりです。自分の時間を惜
しまずに、いつも「自分が何をしたいか」などと言う欲望さえも我慢をしているわけで
す。普段から我慢をしているのだからたまには、ちょっとはわがままになって「自分の
時間」や「お友達との時間」を作る事も大切だと思うのです。Cさんの様に、お友達から
お茶やディナーなどのお誘いをもらっているけど断っている事が多いというママさんも
いるはずです。時間が無いから、自分の時間に使うなんてもったいないのかもしれませ
ん。
でも、ストレスが溜まり過ぎて、上手くそれをコントロールできなくなると、色々な形
で支障が起こります。うつ、不安症だったり、リストカットや麻薬・アルコール依存な
ど様々です。ストレスがある程度ある事は当たり前で、そしてストレスがある事で毎日
のバランスも取れるのも確かですが、ストレスが溜まりすぎて、マネージできない時が
とても危険なのです。ストレスマネージメントの一つとして、Cさんの場合お友達との
時間を作る事はとても大切なマネージメントのスキルの一つとなります。お友達との時
間を作る事で、毎日の多忙な生活のルチーンから少しでも抜け出せるだけではなく、ス
トレスや今までの鬱憤を晴らす事も出来るチャンスでもあります。
「気にかけてくれているから、お友達として色々と話したいから、時間を過ごしたいか
ら」と言う意味があるからこそ、誘ってくれるのがお友達だと思うのです。そういうお
友達と、お互いが愚痴を言いあったり、笑ったり泣いたりするのは、とても大切なこと
です。そうすることで、自分が元気になるだけでなく、相手のことも元気にしてあげる
ことができます。その時間があるからこそ、忙しい毎日と改めて上手に向き合う事が出
来るのです。
お茶、ランチ、ディナー、ショッピング、色々な時間の過ごし方があります。まずは、
今までがんばってきているご褒美だと思い、お友達に誘われたら、時間を作ってでも出かけてみてはいかがでしょう?何かを自分で変えないと、もやもや感は消えません。そ
の、もやもや感が増していく前に、お友達と楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
これからもどんどんと、ご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。