ハローウィンの時期がやってきましたね!この時期、沢山の学校で仮装パレードなどがあるところが多いようですね。子供たちにとってはなくてはならないお祭りの日。親も一緒になって仮装をして楽しむことで子供たちにとっても一層思い出が深いものとなるのでは?子供たちと一緒に楽しめる事ができたら・・・と我が家もちょっと去年以上にがんばってみようと思うわけです。
今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、と「仕事と家事と子育ての両立」というトピックを取り上げてみました。
読者Mさんからの質問:
アメリカ永住のMです。今私が悩んでいる事は、仕事と子育ての両立が出来ていないかも?と思うのです。私には子供が6歳と8歳の娘がいます。私同様、主人もフルタイムで働いています。彼は郊外からシカゴのダウンタウンまで電車通勤で、朝は早く出勤、帰りも早くて8時帰宅となります。主人は平日お家のことなどは出来ないので、週末に育児そして家事などを結構手伝ってくれます。私は平日は子供たちを5時すぎに学校から迎えに行き、夕食、お風呂、宿題を見る、そして寝る用意などをするという日課です。夕飯は家に帰ってから作ったりすることが多く、子供たちから、お腹がすいた!と言われ早く夕飯を作らなくては。。。と焦ったりです。掃除も一週間に2回はするようにしています。スーパーへの買い物も仕事の合間にその日の食べるものを買いに行ったりです。仕事が忙しいだけであれば少しは気がラクなのですが、家事そして子育てもアップアップしていて、少し気持ちがブルーなのが正直なところです。子供とももっと時間を有効に過ごせたらって思うと、自分が母親としてもう少し出来てもいいのになって・・・。
Mさんの悩みは、私もよーく分かります。私自身、二人の子供を持ち、仕事そして家事・子育てをどの様に両立できるだろうか?と悩んだ時期がありました。そしてこれはお仕事を持つ女性であれば誰でもが抱える問題なのではないかな?と思うのです。仕事を持っていて、一日中子供と時間を思う存分過ごせないからこそ、がんばりママさんになって子供たちから、ママが自分たちのママでよかった。。。と思って欲しいわけです。Mさんのようにフルタイムで働きながら、お掃除も一週間に2回もしているなんてすごいと思います。そして毎日仕事の合間にスーパーへ行ってその日の夕食などの買い物に行ったりしているというのも手間がかかるにも関わらず、時間を有効に使っているのも、努力そのものです。そんな中、お子さんの宿題を見てあげたり、お風呂に入れたりと仕事から帰ってきてから子供が寝るまでは時間と奮闘の毎日なのかもしれませんね。
Mさんが少し気持ちがブルーだと言う事を言っていますがそれは実のところ無理もないかもしれません。Mさんはとってもがんばり屋さんなのですから・・・がんばる人ほど無理をしすぎてココロもカラダもぼろぼろになっていくケースが多いわけです。きっとそれはある程度の「手抜き」という事をしないからかもしれません。日本人の場合は「手抜き」=「怠け者」と思いがちな部分があるのではないでしょうか?なにから何まで全部、自分がやらなくてはカンペキな人間ではない・・・とか、ある程度苦しまないと後でそれなりの結果がでない・・・などなど。日本人は生活のバランスを取るという事がなかなか出来ないのは文化や国の風習があるかもしれません。とことんがんばらなければ・・・という思考が頭にへばりついているのかもしれません。それはそれでいい事なのですが、ココロもカラダも疲れているのであれば、とことんがんばる必要はないのです。というかそうすべきではないのです。誰もカンペキな親なんて一人もいないのですから・・・(そもそもカンペキな親ってなんなのでしょうか?)
「手抜き」をする事は怠け者になるということではありません。「賢くなる」と思ってもらった方がよいでしょう。例えばMさんの場合であれば掃除を一週間に2回のところを1回にする、毎日のスーパーへの買い物も毎日ではなく、一週間に一回その週の献立によって買う、または毎日のスーパー通いを2−3日に一回にする、そして夕食も土曜日、日曜日にまとめて作っておいたり、水曜日は必ずパスタとミートボールなどとパターン化する献立、などと自分に負担を少なくするスケジュールを考えることがよいかもしれません。これだけ変えるだけでも時間が以前よりも増えますよね。空いた時間を子供たちとの会話の時間や本を読む時間に当てたり、子供が寝た後は自分の時間またはご主人と二人で会話が出来る時間に当てたりとする事が出来るわけです。
そしてやはり少しでも家事や子育てをご主人に協力をしてもらう事は大切です。Mさんのご主人は子育てや家事などにも週末は協力的な様ですね。男の人はなぜか子育てに関して苦手意識があるようですが、子供と向き合うチャンスでもあります。そして子供もお父さんを今以上に知るチャンスでもあるのです。一緒に時間を過ごしてあげる事で、お父さんは仕事だけする人の存在とは子供も思わなくなるのです。子供が大人になり、お父さんってどんな人?と周囲から聞かれた際に「仕事しかしていなかったのでよく分からない・・・」と言われるのはちょっと悲しいですよね。夫婦で役割を分担してタックルすることも働く女性にとって仕事・子育て・家事などを両立する鍵となるわけです。
これからもどんどんとご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子