迎春
日本も少しずつですが復興への兆しが見えてきました。今年2012年もみんなで力を合わせ、良い年にしていきましょう。。。
毎月読者の方々からの質問の中からトピックを選ばせていただいていますが、2012年の初回のこのコーナーでは「新年の誓い…」のトピックを取り上げてみました。
読者Jさんからの質問: はじめて投稿させてもらいました。毎年、新年を迎えるたびに私自身、「新年の誓い」のようなものを決めています。例えば今までにも「今年こそは絶対に15キロ痩せる」、「絶対にイライラしない」、「もうタバコはすわない」「一年のうちに世界一周旅行を成し遂げる」などがあります。しかし何一つ成功したためしがありません。半年も経たないうちに自分の新年の誓いが全く成し遂げられないことに気がつき、自分に失望してしまうことがたびたびあります。どうしたら新年の誓いを守ることができるでしょうか??
「新年の誓い…」これは新しい年を迎える際に誰でもが持とうとするものではないでしょうか?アメリカではNew
Year’s Resolutionと呼ばれるもので、よく私のアメリカ人のお友達も「今年こそは20パウンドやせるわ!」「仕事をとっかえひっかえ絶対にしない」などの新年の誓いの言葉を新年になるたびに教えてくれます。でもJさんとちょっと似ていていて、半年も経たないうちに、「あの新年の誓いはもうやめた!」とよく口ずさんでは「また来年新たな誓いを立てることでいいか。。。(笑)]と。。。私も友達と「私も今年もだめだった。。。」と新年の誓いをたてて2−3ヶ月頃には口ずさんでいることがたびたびです。きっと読者の方の中にも、「私にもよくあること。。。」と同感する方もいるのでは?
Jさんの誓いと他の人たちの新年の誓いとの共通な点は、極端なところそして、なおかつ自分にプレッシャーを与えている「絶対」などの言葉の使用です。Jさんの誓いは身近な目標というよりは全体的で大きな目標という感じですよね。目標を持つことはとっても良いことで人間は目標を持つことでチャレンジ精神もついてくるものです。でも全体的に期限などが無いような目標では、「最近は忙しいから、目標を達成するのに一年あるから、一段落してからやろう!」と思ってしまいがちです。結局「一段落してからやる」という時間を作ることができず一年が経つことも少なからずです。そしてこの「絶対」という言葉は自分自身にプレッシャーを与えることにより、目標を達成できなかった際に自分に対して失望感を感じるだけではなく、自尊心にも影響してしまいます。「やっぱり今年も達成せずに一年が終わってしまった。。。」と自分自身に対して無力を感じることもあるかもしれません。そうなるとせっかく一年の初めに新年の誓いをたてたのに水の泡となって消えてしまいます。
Jさんのように毎年同じことを繰り返し、まだ一度も自分の新年の誓いを成り遂げることができていないという人へは以下のことをお勧めします。
Jさんの様なちょっと無茶をしている目標よりは、身近で気軽でなおかつ実現する目標があればそれに向かってプレッシャーを感じずに努力することができるのではないでしょうか?Jさんの例で言ったらまずはこの「絶対」という言葉は取り除くべきです。そして15キロ痩せるというよりは、「一週間に3回運動をし、食事のバランスを考えながら一ヶ月で1キロの体重を減らす目標」、又は絶対にイライラしないというのではなく、「イライラしそうになったら深呼吸をしてまずは自分の気持ちを落ち着かせる」、世界一周旅行よりは「今年は春休みにxxの国に2週間行き世界遺産を見に行こう」、や「冬の1月に10日間カリビアンに行きスキューバダイビングにトライしてみよう」などと分りやすく、実現できそうなものを目標にすることが大切です。タバコを吸う人であれば、いきなりやめるのではなく、今までは一日20本吸っていたのを、目標を立て始めの1週間は一日18本に減らす、次週は18本から15本、などと自分にやりやすいように目標を立てることが大切です。そして目標によっては期限付きの目標もよいかもしれませんね。そしてたとえ目標が実現できなかったとしても自分を責めずに、また次回があるのだ〜!とシリアス過ぎずに楽しみながら目標に向かって欲しいと思います。
皆さんは身近でそして実現できそうな新年の目標はありますか?私はこの一ヶ月でなにか身近で実現できそうな目標を自分自身に与えようかな…と思っているところです。(笑)
今年も一年よろしくお願い致します。
これからもどんどんとご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子