シカゴの夏を思い切りエンジョイしていますか?シカゴの夏だからこそ、野外コンサート、アートフェア、ファーマーズマーケットなどに足を運んでたくさん今のうちに夏をエンジョイしてみましょう。
今月の“アサコ先生にちょっと聞いてみよう!”のコーナーでは毎月読者の方々からたくさんのご質問を受ける中、「主婦もワーキングマザーと同じ価値がある」というトピックを取り上げてみました。
読者Aさんからの質問:シカゴでの駐在生活3年が経ちました。主人の転勤が決まったと同時に結婚してすぐにアメリカに来ました。今は1歳の子供、主人と猫と生活をしています。日本に住んでいた際は主人の働いている子会社でフルタイムで仕事をしていました。大学を卒業してアメリカに渡米するまでの12年間はずっと仕事に明け暮れていた毎日でした。それが急にアメリカに主人と一緒に来ることになり、自分の居場所はどこなのか?そして仕事をしていない自分に対して価値がないのではないか?と思い始めています。仕事をしていた時の自分はとても忙しかったけれど、充実していた毎日で、自分のお金で好きなものを購入することができたり、貯金をしたりと自分の思うように物事を進めることができたのが現状でした。今の自分の立場ではビザの関係もありアメリカでは仕事を持つことができません。ママ友だちと会ったりして時間を過ごすことも少々あるのですが、そのような時がない日は一日が長く感じることが多いのが正直なところです。子供の世話だけではなく、炊事、洗濯をしている自分は好きなのですが、主婦だから当たり前なんだよな。。。って思ってしまいます。そして、周りのお友達も「ただの主婦だから自分を認めるなんてできない」って思う人が多いんです。主婦って価値はないのでしょうか?????
読者Aさんのように「自分は主婦として価値があるのかしら?」と悩む方も少なくないのではないでしょうか?実際にこの様な悩みを持ってカウンセリングオフィスへくる方もたくさんいます。仕事をしていた昔の自分と主婦をしている今の自分を比べてしまったり、メディアなどでワーキングマザーを取り上げられている雑誌、テレビ番組などを見ては自分が主婦だという居場所と程遠いと思ったりするということもあるようです。Aさんのお友達の様に「主婦だから家のことをすることは当然だし、それをすごい!と思うことはない」と思う人もいます。でも当然と思ってしまうのはどうしてなのでしょうか?子供と一緒の時間を過ごすこと、炊事・洗濯を誰もができることではないのではないでしょうか?
主婦が価値がないということを誰が判断できることなでしょう?主婦の仕事は目に見えないことが殆どではないです。炊事・洗濯・子供のお迎え・買い物などとリストを上げれば沢山あるはずです。簡単なように見えて、時間がかかるものです。あっと言う間に一日が経ってしまいます。このような仕事はお金や数字では計れないものなのです。そしてその場に一緒にいない限り主婦がどれだけ一日の間にがんばっているかとなかなか理解できないものかもしれません。だからAさんのように自分の価値はどのくらいるのだろうか?と思ってしまうのです。Aさんがそう思うのは当然なのではないでしょうか?この世の中は自分の仕事の結果をなんらかの形で確かめることができて初めて「認められている・価値がある」という様に理解する様になっているからです。
主婦がお給料を貰えるとしたらきっとAさんも自分が主婦業としてしている毎日の仕事などに対して価値があると思えるかもしれません。 2006年のSalary.comによると主婦がもしお給料をもらえるとしたら一年間でどのくらいの支払いが降りるのだろうか?という統計がでました。Salary.comによると年間で$131,121.00のお給料をもらえるに等しいという数値がでました。そして子供がいて働いている母親も主婦業だけを見た際に年間に$85,876.00のお給料に匹敵するということです。
この数値を見て、改めて主婦の方々は「ただの主婦」ではない!とわかるわけです。「主婦さまさま」なのです。それだけ主婦のお仕事は大変で責任があるということでもあると思うのです。主婦業をしている私のお友達のだんなさんがよくいいますが、「俺は自分の奥さんみたく主婦業は絶対にできないよ!」と言います。そしてその彼がよく付け足すことは「主婦業は大変だし、よく奥さんもやってくれていると思うんだよね。。。」と。。。このように思うご主人であれば主婦のワイフに敬礼をする気持ちそして感謝の意味を込めていたわってあげて欲しいと思います。上記で説明した私のお友達のご主人は時間さえあれば彼のワイフと一緒にデートをしたり、ありがとう!と言って感謝をしてあげたりしているようで、そういうご主人が増えてくれたらなあ。。。なんていつも思っています。Aさんのご主人もAさんに対していたわってくれていることを願います。。。
性別かかわらずに、主婦という職業を見つめ直しこの仕事がどのくらい価値があるものであるのか、そして主婦はワーキングマザーだということを認識してもよいのではないでしょうか?Aさんも自分は価値のないただの主婦だと思うのではなく、家族の中で自分自身の位置を確かめ、自分がどれだけ毎日主婦業をがんばり貢献しているかと言うことを心から信じ、そんな自分を褒めてみては?日本人は自分を褒めるということを苦手としますが、褒めることで自分を労っているということの証でもあるのです。
Aさん、主婦業はただ単に主婦と言う肩抱きではないのです。そして誰にでも出来るものでもありません。そんな自分だからこそプライドを持ち自分を価値のある存在だと思って毎日を過ごしてみてはどうでしょうか?この先の自分への見方や感じ方が変わるかもしれません。
これからもどんどんとご質問・ご希望などをお気軽にお寄せください。
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マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
保市麻子