いつも『打ちっ放し』には通っているのに上達の兆しが全く見えないゴルフ。そうこうしているうちにライバルとの差は開く一方。え〜い、このままではイカン!と奮起し、無料の体験入学が出来るというPGASの門を叩いてみた。
インストラクターの久野先生は湯原信光や、服部道子、そして大学時代のタイガ・ウッズのコーチであるジョー・ティールにスイング理論を学んでおり、彼の教え方の基本は『ナチュラル・スイング』。我流スイングでもスコアの良い人はいるが、少しでも練習を怠るとガタガタになってしまう。その点、一度無理のないナチュラル・スイングを覚えてしまえば、多少練習をしなくても良いスコアを持続できるというのが久野先生の持論だ。
さて、早速レッスンを開始してもらった。「とりあえず好きなように打ってみてください」と言われたので、ビデオカメラの前で10球ほど打ってみる。次に先生に数箇所のアドバイスをしてもらって、また10球ほど打った。実はこのアドバイスというのが、それほど大きな事では無かったので、「え、それだけなの?」とちょっと半信半疑。撮影したビデオはコンピューターに取り込まれ、先生が専用ソフトで再生してくれた。まず理想的なスイングをするプロのスローモーションを見ながら、良いスイングとはどういうものなのかをビジュアルに説明してもらった。そして、次にアドバイス前の自分のスイングを見たのだが。。。
愕然。。。全然自分の持っていたイメージと違うのだ。コンピューターの画面上でプロの横で一緒にスイングを見せてもらうと、悪いところが一目瞭然だ。
例えば、『正しいスタンスは肩幅と同じ』というのは誰でも知っている。しかし、自分では肩幅のつもりでも、遠近感がある為だろうか、実際には思ったより広くなっていた。言葉では分かっているつもりでも、実際にビデオを見せてもらうまでその違いに気付かなかったのだ。そしてアドバイスを受けた後のスイングを見て更にビックリ。アドバイス前と全然違うのだ。指摘はちょっとだと思っていたが、実際にはスイングの軌道が格段に良くなっていた。勿論、プロのスイングにはほど遠いが、ある程度理想的な円も描けているし、アドバイスを受ける前はヘッドがどこにいくのか不安があったのに対し、指示を受けてからは、ある程度同じところにヘッドが「自動的に帰っていく」ような感覚があったのもこれなら頷ける。『ゴルフボールは誰が打っても前に飛ぶし、初心者でもたまには思った所にボールを落とす事が出来ます。大切なのは、無理のないナチュラル・スイングを会得し、ミスショットの確率を減らす事なんです』と久野先生。なるほどそれがスコア上達への道なのだ。
こうしてまずは『目から鱗』の状態にされてからレッスンは続く。PGASにはこの他にも色んなスイング矯正器具が用意されていて、理論に基づいた自然なスイングを身に付ける為に、大人に混じって子供達もレッスンを受けている。一時間のレッスンを終えて気付いたのは、ボールが良く飛んだかどうかは別として、確かにダフった感覚が減っている事だ。先生によるとレッスンを続ける事で「抜ける」ような感覚をすぐ味わえるようになるらしい。スコアが110〜120の人は2クール程度(1クールは10レッスン)で100は切れるようになるそうだ。
う〜ん、これはいいかも知れない。あとはあのライバルに今月のぷれ〜り〜を読ませないようにするだけだ!
P.G.A.School
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1クール=10レッスン($400)
二人一緒なら割引あり