4月1日、シカゴ・オヘア国際空港にて、東京−シカゴ間の日本航空就航40周年記念式典が行われた。式典開始に先立って、オヘア空港からこの日搭乗する乗客の皆さんにギャレットのポップコーンを始めとする色々なギフトが振る舞われ、大いに盛り上がりをみせていた。
そして、搭乗開始前に行われた記念式典は、日本航空米州地区の前澤信氏の挨拶を皮切りに、シカゴ航空局のコミッショナーであるジェイミー・リー氏によるお祝いことばに続き、アメリカン航空のカスタマーケア・マネージャー、ラジャ・シドゥー氏の挨拶があり、その後、日本航空中部地区副社長の藤島浩一郎氏が関係者全員に対しての感謝の言葉で締めくくった。
乗客の搭乗時には、日本航空から記念品などが配布され、1983年に日系の航空会社として初めて東京とシカゴの空を結んで以来、40年という路線の節目を祝った。
1983年といえば東京ディズニーランドが開園した年であり、NHKの朝ドラ「おしん」が大ヒットを記録した年でもある。前出の前澤氏によると、1983年就航当時の機材はジャンボジェット機747。あの大きな機体が当初はシカゴからシアトルに飛び、シアトルから東京へのフライトだったそうだ。それ以来40年間、日本航空の真っ白な翼が私達多くの在留邦人や日系人を日本とアメリカの間を結んできたわけである。
2023年の今、日本航空が東京―シカゴ間を飛ばしているのはボーイング787ドリームライナーである。搭乗ゲートの窓から見えるドリームライナーのスレンダーな真っ白の機体と、鶴丸の真っ赤なロゴは青空を背景に実によく映える。昔から「鶴」は、長寿の象徴として知られている。この真っ赤な「鶴」が、今後もシカゴの空を美しく飛翔する姿をこれからもずっと見続けていきたいものである。