I-94を降りてわずか数分、Lincoln Ave.沿いにあるイタリアンレストランVia Venetoでは、店名の由来になっている北イタリア、Veneto地方出身シェフTony Barbanente氏がその地方に伝わるオーセンティックなイタリア料理を提供してくれます。イタリアンレストランを渡り歩いて腕を磨いた彼が再現した、優しいおばあちゃんのレシピも楽しめます。

大きな看板と鮮やかなオレンジ色の壁が印象的な外観で、お店に一歩足を踏み入れると、素敵なバーが出迎えてくれます。『何でもお好きなカクテルを作りますよ！』っと明るい笑顔でマネジャーさんが話しかけてくれました。店内には静かにジャズが流れ、アットホームな雰囲気の中で、居心地良くゆったりとした食事を楽しめます。

まず始めにCalamari Frittiと、本日のスペシャルからPolenta Pasticciataをオーダー。プリプリとした食感がたまらないカラマリは、衣がとても軽いので油っこさを全く感じません。トマトソースもさっぱりとした爽やかなタイプで、フレッシュ感が◎。カラマリもソースも思いの他カルいので、ドンドンいけちゃいますよ。取材班いちおしのポレンタは、ボローニャソースとモッツァレラチーズをたっぷりとかけて焼き上げた一品。甘く香ばしいポレンタに、濃厚なボローニャソースが良く合います。モッツァレラもイイ〜具合に溶けていて、フワフワの軽いポレンタとの食感がとてもよくマッチしています。サイドのイメージが強いポレンタをあえてメインにしているだけあってシェフ自慢のアペタイザーのようです。

パスタにはRisotto Ai Funghiをチョイス。運ばれてくるとすぐにポルチーニマッシュルーム独特の深い香りが漂います。白ワインで炊いたリゾットは上品で、パルミジャーノの塩気もほどよくきいています。火の通り具合はばっちりアルデンテ！さらに、シルキーな口当たりも心地よい一品でした。

メインとしてトライしたVitello Piccataには、軽く火の通ったヴィールに白ワインベースのソースがかかっています。しっとりと柔らかいヴィールに、レモン＆ケイパーの組み合わせはとても爽やか。ヴィールには粉がはたかれているようで、ソースのからみ方が良いのも嬉しいサービス。お腹いっぱいでも箸（？）がすすんでしまう、ライトな肉料理には取材班もびっくりです。

メインについてくるミネストローネも、あっさりと軽い味付けでした。野菜は10種類ほど入っており、薄塩なのでスーっとのどを通っていきます。ハウスサラダは、かかっているのがバルサミコ酢のみ。さっぱりしているのはもちろんですが、凝縮されたぶどうの濃厚な味をフルに楽しめるサラダです。

デザートにはお馴染みTiramisuを選びました。このお店のティラミスは、カルアの香りがほんのりと漂い、甘さ控えめな軽いタイプ。フィンガービスケットではなく、スポンジをしいているのでさらにエアリー。上にのっているのがココアではなく削りチョコというのもクリームが甘さ控えめなぶん、とても良いバランスでした。

全体的にさっぱりとした味付けが特徴で塩気も控えめなので、どれも食べやすい料理ばかりでした。かと言って、味がぼやけているなんて事は全くないので、日本人の口に合うイタリアンのお店です。こういうお店を紹介できる時は取材班も幸せな気分になります。

衣がとても軽いカラマリ	シェフ自慢のポレンタ	あっさり薄塩味のミネストローネ
バルサミコ酢でさっぱりハウスサラダ	白ワインで炊いた上品なリゾット	しっとりと柔らかいヴィールをメインに
甘さ控えめのティラミス	アットホームな雰囲気の店内	入ってすぐのバー
鮮やかなオレンジ色の壁が印象的な外観