生牡蠣やクラムチャウダーで有名なシーフード・レストラン｢Shaw's Crab House｣と同じ建物の一角に、お洒落なレストラン・バー｢Tokio Pub｣があるのをご存知ですか？｢Shaw's｣のように規模の大きいお店ではありませんが、大人っぽい雰囲気がとてもいいので、ムードのある一時を過ごすにはとっておきのホットスポットです。パブという名がついていますが、しっかりとお腹を満たすお料理もあり、お昼からオープンしているので、ちょっと気分を盛り上げたいときのランチの場としてもおすすめです。

メニューは日本食にラテンアメリカンを融合させたコンテンポラリーなお料理が中心ですが、日本人シェフが腕をふるうお寿司や巻物、それに麺類や焼き鳥などの和食もあるのが魅力的。また、このお店のシグネーチャーであるタコスは、リーズナブルな値段とユニークな具材の組み合わせが良いと、常に注文率の高い人気メニューです。毎週一回はTaco Timeと称されるイベントがあり、その指定された１時間の間は、それら全てのタコスが1ドルになるという、嬉しいスペシャルもやっています。そんな評判のタコスは多くの口コミによって味の美味しさは保証つきなので、今回は気になる和食系のものを中心に試してみました。まずは高温に熱した石で肉や魚を焼くJapanese Hot Rockのメニューから、Sushi Grade Ahi Tunaをチョイス。ツナは寿司グレードと謳っているだけあり、新鮮さを感じる綺麗なピンク色をしています。オリーブオイルと塩コショウ、そして柚子をほんのりと効かせたタレでマリネしているので、身が柔らかく爽やかな和の香がとっても上品。石の上で焼くというユニークな調理スタイルのお陰で、会話にも弾みがでます。強いて難点をあげるとすれば、ツナの身が薄いので焼いている際にどうしても石にくっついてしまうところでしょうか。サイドにはレタスを受け皿にしたキュウリや、ナムル風の豆もやしがついてきますので、お好みでツナをのせて包んでみてください。次にStir Fry Noodleのメニューから、日本の焼きそばにあたるというGrilled Chickenをお願いしました。ヌードルにラーメンの麺を使用していますが、フルーティな甘いソースと程よく絡んでいて、柔らかいチキンと弾力のある椎茸の食感がアクセントになっています。直火でグリルしたMarinated Filet Mignonは、お肉の上質な味わいと柔らかさが伝わるステーキで、ニンニクや生姜を加えた醤油ベースのタレがかかっています。日本人に馴染み深い味付けで、ついつい白いご飯が食べたくなってしまうところですが、アメリカ人向け？なのかサイドについてきたのは前述した濃い味の焼きそばでした。

日本人シェフによるお寿司や巻物も気になったので、Traditional MakiよりShrimp Tempura Rollを頼んでみました。これはカリカリに揚がったエビの天麩羅をキュウリやマサゴとあわせてワサビマヨネーズを加えて巻いたものです。シャリの酢がちょっと控えめなので物足りなさを感じましたが、美しいプレゼンテーションとボリューム、食材の組み合わせはバッチリでした。

食後のデザートに選んだBeignetは、一口サイズに揚げたドーナツです。砂糖がたっぷりとまぶされたアツアツ＆サクサクのドーナツ生地の中からは、チョコソースがトロ〜リと溶け出してきて、ビターな味わいと甘い香が後をひく印象的なデザートです。普通のスイーツの他に、日本酒やヴォッカなどを使ったシェイクなど、大人向けのリカー・デザートもあります。

上記で紹介したTaco Time以外にも、数種類のメニューが半額になるハッピーアワーや日替わりのドリンク・スペシャルなど、お得なディールが色々とありますので、ウェブサイトやお店で詳細をチェックしてみてください。週末は遅くまでオープンしていて、土曜は夜の９時から朝１時まではDJによる演出もあるそうですので、食後のちょっとしたパーティや二次会にもご利用いただけます。

（02/04/2013）

高温の石で焼くJapanese Hot Rockは、ユニークな調理スタイルが人気。	こちらは和風ダレに漬けたSushi Grade Ahi Tuna。石で焼いたら、レタスで包んでどうぞ。	ラーメンヌードルを使った焼きそば、Stir Fry Noodleは濃い目の味で結構いけます。
上質のお肉を使ったMarinated Filet Mignonは、ニンニクと生姜を使った醤油ソースで馴染み深い味。	日本人シェフによるお寿司類もお見逃しなく。盛り付けの美しいShrimp Tempura Roll。	一口サイズのドーナツBeignetは、中から熱々のチョコソースがとろーり！