River North地区のIllinois Street沿いにある｢Star of Siam｣は、ダウンタウンの中心部では数少ないタイレストランの1つです。天井が高く開放感のあるお店は、真ん中に掘りごたつ式のテーブルがあり、デコレーションとしてタイの民族衣装や馬の彫り物がエキゾチックなムードを演出しています。取材に訪れたのは土曜日の５時頃でしたが、すでにお店は満席状態で、人気の様子が伺えました。パーキングを探すのがちょっと難しいエリアにありますが、良心的な価格のバレーパーキングがあるので、郊外からでも車で気軽に行くことができそうです。

アペタイザーにはPho-Pia Tod という海老の春巻きをオーダーしました。パリパリに揚がった皮の中には、海老の他にシャキシャキとしたキャベツとニンジンが入っていて、口に入れると海老の香りがフワッ〜と広がります。程よい塩気があるので、そのままでも美味しいですが、サイドについてくる甘辛いタマリンド・ソースとの相性も良いので、つけて食べるのもオススメです。

メインには、Spicy Eggplant Stir-Fried with Black Bean SauceとKanar Num Mun Hoy（ブロッコリーのオイスター炒め）、そしてPad Woon Sen（タイ風ビーフン） をオーダーしました。ナスとパプリカ、それに香り高いタイバジルを甘辛いソースで炒めたスパイシー・エッグプラントは、コクのあるブラックビーン・ソースとトッピングの香菜の爽やかさが、奥行きのある味にまとめています。全体的にはマイルドな辛さですが、ピーマンに似た緑色の唐辛子が激辛なので、それはよけて食べるほうがいいかもしれません。牛肉とブロッコリーの炒め物、カナー・ナム・マン・ホイは、タイ風オイスターソースと生姜の香りが食欲をそそります。牛肉の固さ具合がちょっと気になりましたが、お肉にマッチした濃厚なソースが美味しく、ごはんがどんどん進む一品でした。パッド・ウン・センはメインの春雨に、鶏肉や海老、玉子、青ネギ、もやし、にんじん、ヤングコーン、絹さや、そしてタイ料理でおなじみのフクロダケなど、色とりどりの具や野菜がふんだんに入っていてヘルシー。味付けは控えめなので、食材の新鮮さが伝わる優しい味わいが、とってもよかったです。

デザートに頼んだThai Banana in Sticky Riceは、ココナツミルクで炊いたもち米の中にタイバナナと黒豆を入れて、バナナの葉で包んで蒸したものです。普通のバナナより酸味のあるタイバナナを使っているので、程よいさっぱり感があり、円やかなりココナツミルクの風味が、辛いタイ料理の締めくくりにぴったりでした。

スター・オブ・サイアムは、タイビールの他にワインやカクテルなどのアルコール類も充実しているので、食事にあわせて色んな種類のお酒が楽しめるのも魅力です。

（04/29/2013）

海老の揚げ春巻き、Pho-Pia Todはパリパリの皮が香ばしくて美味。	コクのあるブラックビーン・ソースを絡めたSpicy Eggplant Stir-Fried with Black Bean Sauce。	Kanar Num Mun Hoyはタイ風オイスターソースと生姜の香りが食欲をそそります。
色とりどりの野菜がたっぷりと入ったPad Woon Sen（タイ風ビーフン） 。	ココナツミルクで炊いたもち米をバナナの葉で包んで蒸したThai Banana in Sticky Rice。	もち米の中には酸味のあるタイバナナと黒豆が入っています。