今回ご紹介するのは、Schaumburg RdからRoselle Rdを少し南に下ったところにある『Pita House Restaurant』です。このお店は、本格的な中東料理がリーズナブルなお値段で食べられるとあり、地元の人達を中心に人気です。カウンターで料理を注文してお金を払い、出来上がった料理を自分で取りにいくファースト・フードスタイルなので、持ち帰りはもちろん、店内での食事もさっと済ませることができます。また、大衆食堂のような雰囲気なので、一人でもふらっと利用できるカジュアル感もあり◎。日本人にはあまり馴染みのない中東系の食べ物ですが、こちらのお店では全てのメニューにイメージ写真がついているので、頼んだものが想像と違ったという心配もありません。今回はフレンドリーな店員さんのアドバイスを交えながら、特に取材班の興味を惹いたメニューをいくつか試してみました。

Jerusalem Salad（Small）
	角切りのトマトやきゅうり、レタス、そしてパセリを中東系のゴマだれと言われるタヒニ・ソースであえたマイルドな味のサラダです。みずみずしい野菜がたっぷりと入っているおかげで、ソースはサラッと軽くどんなサイドにもぴったり合いそう。特にピリっと辛いスパイシー・ソースをかけたメイン料理のあとに食べると、口の中の辛さを程よく和らいでくれます。
Tabouleh Salad
	パセリがふんだんに使われたタボレサラダは、鮮やかな濃いグリーンの色が印象的。パセリの他に玉ねぎやきゅうり、トマトが入っていて、レモンとオリーブオイルでシンプルにマリネしています。パセリ独特の苦味と青い香りはクセがあるので苦手な方にはあまりオススメできませんが、ビタミンCがたっぷり摂取できそうと、美白を気にする女性取材員には好評でした。そのまま食べるのもいいですが、お好みのピタ・サンドイッチに加えると、さっぱりとした風味がプラスされ、また違った味わいが楽しめます。
Shish Kabab
	牛肉の赤身を炭火で焼いたシシカバブは、チャコールの香ばしい香りが食欲をそそります。お肉はミディアムレアの焼き加減でジューシー、そしてとっても柔らか。クミンや塩、ニンニクなどでしっかりと下味もついていて、パラリと仕上がったバター風味のサフランライスとも相性バッチリ。ピタパンにレタスやトマト、ライス、そしてお肉を加えてサンドイッチとして食べても美味しいですよ。
Shawarama Sandwich
	お店のイチオシなのが、こちらのシャワラマサンドイッチ。シャワラマは長時間かけてじっくりとローストした大きな串焼きのお肉を、外側から薄く削いで食べるものです。中東圏では有名なこの料理、お店によってはラム肉や鶏肉を使ったものもありますが、『ピタハウス・レストラン』では牛肉のみを扱っています。ピタパンの中にたっぷりと入った薄切りのお肉は、申し分ないほどふんわりと柔らかく、ちょっぴり酸味のあるスパイスがいい感じ。さっぱりとした味なのであっという間に食べてしまいました。付け合せのソースには練りゴマとヨーグルトを使ったマイルドなタヒニ・ソースと、唐辛子やニンニク、コリアンダーなどの香辛料を使ったホットソースが付いてきます。
Falafel Sandwich
	水にもどして潰したひよこ豆をコロッケのように揚げた、ファラフェルを挟んだピタ・サンドイッチ。ベジタリアンに人気のファラフェルは衣がカリッと香ばしく、中はとってもふっくらとしています。お肉は使っていませんが、お豆のコクがしっかりと感じられ十分満足感があるので、ダイエット中の人やヘルシー嗜好の人には特にオススメです。揚げ物の独特の油くささもなく、パセリもたっぷり使われているのでさっぱりといただけました。こちらはマイルドなタヒニ・ソースとの相性が抜群です。
Kenafa
	デザートには、クナーファと呼ばれる中東の代表的なお菓子を頼みました。これは小麦粉や砂糖、チーズに水を混ぜて練ったものをオーブンで焼き、甘いシロップをたっぷりとかけたもので、もっちりとした重ための食感はライス・プディングにも似ています。上にトッピングされた小麦粉を麺状に揚げたものや、ピスタチオのクランチーな食感と香ばしさがアクセント。ケーキ生地は素朴な甘さで悪くないのですが、上にかかっているシロップが甘すぎるため、かなりの甘党の方でないと全部は食べられないかも。

キッズミールはありませんが、バーガーパテを挟んだピタサンドにポテトをつけたPita House Burgerのセットメニューが用意されています。ドリンクには中東アジアでよく飲まれているタマリンドジュースやマンゴジュース、それにターキッシュ・コーヒーなどエスニックな飲み物もありますので、料理に合わせてトライしてみてください。

(1/24/2011)

ここで注文して、出来上がったら取りにいきます。メニューは全て写真付きなので、オーダーするのも安心。	中東圏の代表的な料理、シャワラマはこんな風に調理されています。じっくりローストしたお肉は柔らかくてジューシー。	食堂のようなカジュアルな雰囲気の店内。ランチやディナー時は、たくさんの人で混雑します。