シカゴ市内のアーガイル沿いには“リトル・チャイナ”と呼ばれる一角があります。どちらかといえばチャイニーズというよりもベトナム料理店の多い事で知られるこのエリアには、色々と美味しいエスニック・レストランが集まっていますが、今回はフォーが美味しいという噂の『PHO777』に足を運んでみました。

バブルティー好きの編集員は早速ドリンクのオーダーから。Bubble Tea Lattesの中からプラム、マンゴー、ココナッツをチョイスしました。フルーツにアイスを入れてミキサーにかけたラテは、フラペチーノのような飲み心地。あっさりとした甘味はちょうど良く、暑い日にぴったりです。台湾から始まり、今では世界中に広がっているモチモチした黒い大粒のタピオカがたっぷり入っています。

アペタイザーには、Goi CuonとBanh Xeoをオーダー。Goi Cuonはベトナム料理としては、お馴染みの生春巻きです。ボイルしたポーク、エビ、春雨、レタス、もやし、ニラ、ミント、が入っており、シャキシャキした食感が爽やかです。赤味噌とピーナツペーストを合わせたようなソースがついてくるのですが、濃厚なソースとの相性もばっちりです。Banh Xeoは、ベトナム式パンケーキと説明されましたが、ふんわりモチモチのパンケーキというよりも、卵の割合が多めのパリパリ、サクサクとした薄焼き卵といった感じです。下には、ポーク、エビ、もやしが敷き詰められていて、フィッシュソースと一緒にいただきます。香ばしい卵と甘酸っぱいフィッシュソース、そして一緒についてくるレタス、ミント、きゅうりなどの野菜も一緒に食べると更にさっぱりと楽しめます。

メインにはDac Biet 777(Special 777)、Bun Rieu、Banh Hoi Tom Thit Nuongの3種類をトライしました。まず、Dac Biet 777(Special 777)はこのお店のシグネチャーアイテムとも言えるスペシャルで、ビーフのフォーです。薄切り肉、胸肉、腱、胃袋、さらにミートボール等、ビーフの色々な部分が入っています。腱や胃袋などは丁寧に下ごしらえしてあるようで臭みは全くなく、特に腱はとろけるように柔らかくてとっても美味。玉ねぎ、ねぎ、パクチが入っており、澄み切った味のビーフブロスに甘味と香りをプラスしています。塩味もちょうどよく、ライスヌードルがスルスルと食べやすい、編集部お勧めの一品です。キャベツ、もやし、ミント、ハラペーニョ、ライム等がついてきますので、お好みのトッピングでどうぞ。Bun Rieuはクラブヌードルスープです。トマトフレーバーのブロスに、カニ身、エビ、トマトがたっぷりのっています。一見、辛そうですが、とてもマイルドな優しい味です。あっさりとしたトマトブロスにカニ、エビのシーフードの旨みがとけこみ、深い味わいとなっています。厚揚げも入っており、どこか懐かしさを感じさせます。こちらもライスヌードルですが、フォーよりも太く丸い麺で、モチモチとした食感がたまりません。Banh Hoi Tom Thit Nuongは、ライスペーパーと具が別々に盛り付けられており、お好みのものを自分で包んで食べます。マリネされたビーフ（or ポーク）、エビ、春雨、フライドオニオン、レタス、きゅうり、もやし、ミント、酢漬けの大根＆にんじん、ねぎ、ピーナッツがたっぷり盛られていて、こちらにも甘酸っぱいフィッシュソースがついてきます。マリネされたビーフはしっかりと味が付いているので、甘辛いお肉のコクが美味しいアクセントとなっています。お好みの具をお好みの量だけ包んで食べられるので、さっぱりもよし、しっかりもよし、と気ままに食べられる一品です。

全体的に野菜が多く、油を使用していないものが多いので、スルスルと食べられるベトナム料理は冬だけでなく夏の暑い日にもいいですよ。

プラム、マンゴー、ココナッツのバブルティー	おなじみの生春巻き	Banh Xeoは、卵の割合が多めのパリパリ、サクサクとした薄焼き卵といった感じ
クラブヌードルスープは、トマトフレーバーのブロスに、カニ身、エビ、トマトがたっぷりのっています。	シグネチャーのビーフフォー	Banh Hoi Tom Thit Nuongは、ライスペーパーと具が別々に盛り付けられており、お好みのものを自分で包んで食べます。