シカゴ市内の最北に位置するEdgebrook市にある「Dakota 94」をご紹介します。同店のオーナーはシカゴ周辺に店舗を展開している「Kanela Breakfast Club」という人気のブレクファースト・レストランを成功に導いてきたKayla＆Peter夫妻です。そんな「Dakota 94」のメニューには彼らが「Kanela」で培った経験と技術を生かしたコンテンポラリー・アメリカンなグルメ料理が目白押しです。店名はPeterさんの出身地である”シカゴ”とKaylaさんの出身地の”ノースダコタ”を結ぶ、国道Dakota 94号線が由来しているそうで、店内にはそんなノースダコタ州をイメージさせるバイソンのデコレーションが飾られています。取材に訪れた日は気持ちのよいお天気でしたので、ガラス張りのドアが開けられてより開放的なカフェ気分を味わえました。

まずはスタッフがお勧めしてくれたチキン・アボカドサンドイッチとチーズバーガー、エッフィーサラダ、そしてバッファローチキンラップサンドを注文しました。香り豊かなハーブ・チバッタでグリルした鶏の胸肉を挟んだチキン・アボカドサンドは、鶏肉を長時間漬け込んでから焼いているので味がしっかりしていて、お肉は中までしっとりとしています。スモーキーなベーコンにアボカド、そして特製ソースとの相性も良く、なかなかグルメな一品です。サイドについている色とりどりのローストポテトも外側カリカリ＆中ホクホクで、じゃがいもの甘みがしっかりと引き出されていました。サンドイッチメニューにはノースダコタ州で有名なバイソンのお肉を使ったバーガーもあります。バイソンは脂質がほとんどないヘルシーな赤身肉で知られていますが、味や匂いは普通の牛肉とほとんど変わらないので意外と食べやすい印象でした。エッフィーサラダはミックスグリーンにグリーンアップルや砂糖でコーティングしたクルミ、ブドウ、それにクランベリーなどを散らしたもので、秘伝のドレッシングがかかっています。ドレッシングは少し甘めですがビネガーの酸味がしっかりと効いていて、クルミの食感とほろ苦さ、そしてグレイズドの甘さが絶妙です。バッファローチキン・ラップサンドは、グリルした鶏むね肉をメキシコのチワワチーズやレタスなどの野菜と一緒にトルティーヤラップで包んだものです。味付けにはキックの効いたバッファローソースとまろやかなランチドレッシングが使われており、味のバランスもバッチリ。ランチにお勧めです。

Kayla＆Peter夫妻の作り出すお料理の数々は、素材の新鮮さや味を生かしているだけでなく、彩りの美しい盛り付けも評判で、彼らのセンスの良さを感じさせるものばかりでした。旬の食材を使った季節限定メニューやスペシャルメニューも登場するなど、今後はメニュー内容をどんどん増やしていくそうなので、これからのメニュー・ラインナップも楽しみです。

(10/07/2019)

Chicken Avocad Sandwichは素材の相性がなかなか良いグルメな一品	ヘルシーなバイソンのお肉のを使ったCheese Burger	食感のよいトッピングを散らしたEffie's Saladは特製ドレッシングの甘酸っぱさが絶妙
野菜たっぷりのBuffalo　Chicken Wrap Sandwichは味のバランスもバッチリ	バイソンのデコレーションがポイントになっているシンプルで明るい店内	落ち着いた印象のフルバーでは、オーナー厳選のアルコール類も楽しめます