●住むトコ特別企画:JAL
USA CARDを使ってみた!
住むトコ.COM編集部員のAです。以前このコーナーでご紹介した米国クレジットヒストリーの無い方でも申請できるJAL
USA CARDについて、まだ日本におられる駐在員予備軍の方から色々とお問合せを頂きました。当時と少し内容が変わった点もありますので、これを機に内容を一部リニューアルします。
機上で、地上で、マイルがたまる
JAL USA CARD
クレジットカードの利用でもらえるマイルやポイントってなんとなくボーナス感があるので、貯まると嬉しいものですよね。クレジットカード大国のアメリカでは、本当に何にでもクレジットカードが使えますから、こちらに長く住んでいるとお財布に入っている現金は20ドルだけなんていう人も少なくありません。かく言う私も『超』マイルオタク、いわゆる『マイラー』です。私の手元には全部で5枚のクレジットカードがあり、ガソリンは3%バックのこれ、レストランは5%バックのこれ、というように用途に分けてこまめに使い分けることで日頃から効果的に積算してほくそ笑んでいます。
ところが、日本から赴任したばかりの方の場合はアメリカでのクレジットヒストリー(信用履歴)が蓄積されていないので、渡米最初はアメリカ発行のクレジットカードをつくる事が通常できません。勿論、日本から持ってきたカードを使うことはできますが、為替リスクがある上に、取引手数料が発生する場合も多く、おまけに日本での支払いも面倒です。そして何よりも日本のカードを使っているうちは、アメリカでの信用履歴が全く蓄積されないので、いつまで経ってもアメリカ発行のカードをつくる事ができないので、車の購入や、家を借りる場合に不利益をこうむる可能性が高くなります(詳細は下記参照)。
そこで登場するのが米国クレジットヒストリーがまだ無い方でも申請できるアメリカ発行のJAL
USA CARD。独自の審査方法で対応しているので、渡米間もない方だけでなく、これから渡米なさる方でも日本にいるうちに申請できるという画期的なカードです。
今回ご紹介するのは、日本からお越しになる前のBさんにご相談を受けて私が彼の申請をお手伝いした際の状況をまとめた体験記です。
■JAL
USA CARDの入会基準
JAL USA CARDのホームページ(www.jalusacard.com)にアクセスして、Bさんが入会基準をみたしているかをチェックしました。JAL
USA CARDの入会基準は次の通りです。
- JALマイレージバンクの会員である方
- 年齢18歳以上の方
- アメリカに定住所をお持ちの方、あるいは90日以内にアメリカに赴任予定の方(つまり申請時にソーシャルセキュリティー番号は不要!)
- アメリカにて、定収入をお持ちの方(*)
つまり学生さんの場合は定収入が無いからダメって事みたいです。でも企業派遣の学生さんの場合は審査対応が可能である事がウェブサイトにかいてあるので該当する人はチェックしてみてください。
この規準の3つ目にある『90日以内にアメリカに赴任予定の方』という一項。これがこのカードの凄いところです!つまり、実際に赴任したら即座にカードが使えるわけです。これなら赴任したての時に使ったレンタカーや光熱費、電話代の支払いなんかも全てカードで払えるのでその度にマイルを貯めることができます。(注:赴任前に日本からお申込みの場合は、自宅住所が未定でも勤務先が決まっていれば申込みが出来るそうです。赴任日、ビザタイプなど申込みに必要な情報は上記のウェブサイトにてご確認ください。)
■ちゃんとアメリカのクレジットヒストリーが蓄積されるのか?
クレジットヒストリーが無いとこんなめに! |
- 携帯電話を契約する際に高額のセキュリティーデポジットを求められる。
- 電気やガスなどの契約をする際にもデポジットが必要。
- 車をリースできない。出来てもかなり高額なレートになる。
- 自動車の保険料がとても高くなる。
- ローンが組めない。組めてもAPR(年利)が高くなる。
|
マイルが積算できるということ自体も大切な要素ですが、アメリカでのクレジットヒストリーが無い方にとっては、カードの利用状況がちゃんとアメリカのクレジットビューローにレポートされるのかは大きなポイントです。アメリカでも日本で発行されたクレジットカードを使う事は出来ますが、それではいつまで経ってもクレジットヒストリーが蓄積されず、右図のような状態になってしまうからです。このJAL
USA CARDではちゃんとBさんのカードの利用状況が米国の機関にレポートされ、米国のクレジットヒストリーが構築されていました。
■ベネフィット(特典コース)、どちらがお得?
ちなみに、JAL USA CARDには大きく分けて二種類あります。
<ベーシックコース> |
2ドル使うごとに1マイル貯まる。
年会費:20ドル |
<プレミアムコース> |
1ドル使うごとに1マイル貯まる。
ただし年会費(20ドル)に加えアップグレードフィー($50)が必要。合計70ドル。 |
ムムム。つまり年会費20ドルが最低かかるようです。アメリカではクレジットヒストリーが良ければ、年会費無料のカードも少なくないですから、一見この点はマイナスのように感じますが、年会費無料カードの多くは航空会社が直接発行しているカードではないのでマイル換算率が不利になる場合が多いのも実情です。また、ブラックアウトの日も多めです。一方、航空会社が直接発行しているカードは殆ど年会費が必要で、ユナイテッド航空やデルタ航空の年会費が$95だという事を考えると年会費$20というのはお得感はありますね。
あとは、年間の使用頻度によってアップグレードフィーを払うかどうかがポイントです。Bさんと一緒にエクセルを使って計算したところ、、年間の使用総額が約$9,200程度でベーシックとプレミアムのベネフィットがブレイクイーブンするようです。つまり、年間約$9,200以上使用する場合はプレミアムコースの方がお得という事になります。
|
ベーシック |
プレミアム |
年会費(アップグレードフィー含む) |
$20
|
$70
|
年間使用額 |
$9,167 |
|
貯まるマイル |
|
|
貯まったマイルを円換算すると
(10,000マイルはJALクーポン12,000円相当) |
\5,500 |
\11,000 |
貯まったマイルをドル換算すると
($1=110円) |
$50 |
|
年会費&アップグレードフィーとの差額 |
$30 |
$30 |
Bさんはアメリカに落ち着き次第、ご家族を呼び寄せるつもりでしたし、会社の出張経費を立て替える事が多いそうなので、年間の使用額は間違いなく$9,200を超える事になりそうでした。そこで彼は迷わずプレミアムコースをチョイスしましたが、そうでない方はベーシックコースでも十分かも知れません。
■しかも今なら入会キャンペーン実施中!
下記のURLにあるキャンペーンコードを利用すると、2015年の1月31日までであれば、コードに応じて年会費無料や、ボーナスマイルの特典がついてきます!
http://www.ar.jal.com/ar/ja/jalmile/card/jalusacamp_1411.html
というわけでJAL USA CARDに入会したBさんに、実際に使ってみた感想を聞いてみたところ『特別報告する事は無い』そうです(笑)。つまり、私たちが算出したシミュレーション通りにちゃんとマイルが積算されていて、隠れたフィーや、「騙された!」的なトラブルも無いようです。あ、そうそう。赴任したばかりのBさんには関係ありませんが、将来帰国する事になった場合、帰国後に日本で解約が出来るのも便利かも知れませんね。それに、勿論カスタマーサービスは全て日本語でOKというのも心強いですね。
■何か裏技は無いのか?
ただ、これだけだと単なる体験記。それでは住むトコ.COM編集部の名がすたります。何か面白い裏技無いかなあ〜と探していて見つけたのが貯まったマイルの使い方。これは別に裏技というわけではないのですが、知らない人が意外と多いそうなので紹介します。
貯まったマイルを他のポイントに換算する場合、大抵は100マイル=100円の換算になりますが、唯一10,000マイル=12,000円で換算されるのが上記の表にもあるとおり、JAL系列のホテルや機内販売、ツアーなどに使える『JALクーポン』。これを使って機内の免税品販売で奥さんに日頃の感謝をこめてプレゼントを買うのがグッドなんだそうですよ。
関連記事:
|