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●JALオヘア空港見学会
今回は、3月25日に行われましたJALオヘア空港見学会の様子を報告します。これまでも何度か空港見学会は行われてきましたが、今回はJALの成田便出発ターミナルがターミナル3に移ってから初めての空港見学会であった為、これまでとは違った見どころも増えて、内容的にもかなり濃いものになっています。
当日はJALファミリークラブのメンバーから抽選で当選した3家族がJALカウンターに集合、成田から到着したばかりのボーイング777-300ERに乗る為にオヘア空港内のモノレール『ATS』に乗ってターミナル5に移動しました。セキュリティーエリアを通った一行をパイロットとCAさんたちがゲートでお出迎えしてくださり、彼らに先導されて機内に乗り込みます。参加者は、ファーストクラスの座席の説明などを受けた後、機長と一緒に二人づつコックピットに入り、操縦席に座って説明 を受けます。ここまでは従来の見学会と同じ流れなのですが、大きく違うのは、ターミナル5から、出発ゲートであるターミナル3まで飛行機が移動するのをファーストクラス席に座って体験できたことです。さらに、ラッキーな二名の参加者は、それをコックピット後ろの席に座って体験することができたのです。選ばれた二人のお子さん達は、タキシーイング(飛行機の移動)が完了してターミナル3に到着すると、頬が上気していて興奮気味でした。それもそのはず、タキシーイングはトーイングトラックに引っ張られるのではなく、実際にエンジンをかけ、飛行機自体が移動していたので、その臨場感は本物だったはずです。なんとも羨ましい!
飛行機を降りた後、今度はアメリカン航空のオペレーションタワーに向かいます。このオペレーションタワーというのは管制塔のことで、世界第二位の発着回数を誇るオヘア空港では、空港内にこのオペレーションタワーが数箇所配備されており、今回見学したアメリカン航空の管制塔は基本的にターミナル3の全発着便の制御をつかさどっている場所なのだそうです。一行は秘密の入り口から入ってタワーの頂上を目指すのですが、さすがに『塔』というだけあって、かなり多くの階段を登っていかなくてはなりません。聞いたところ、テロ対策の一環として、地上からすぐに到着することが出来るエレベーターはあえて設置されていないとのことでした。
ハアハア〜と息が上がりながら塔のてっぺんにある管制室に案内されると、その日は天候が良かったこともあってか、思いのほかリラックスムードに包まれていました。案内係の人に聞いてみると、ここでは一個人があまり忙しくなり過ぎてしまわないように注意しているそうで、「一見、忙しいということは効率の良い事に思えますが、私たちのように緊急事態とそうでない場合の差が激しく、安全を最優先にしなくてはならない仕事の場合、平常時に忙しそうにしている人がいるということは、許容量を直ぐに超えてしまう可能性があるということなのです」とのことでした。なるほど。ただし、天候が悪くなって、雷雨や大雪などになるとおそらくこうしたムードは一転して、緊迫した雰囲気に包まれるのだろうということは容易に想像できます。というのも、モニター上には常にオヘア空港に向かって飛んで来ている飛行機の場所がリアルタイムに表示されているのですが、この数が尋常じゃない!例えは悪いですが、砂糖にむらがるアリのようです。緊急時には、それら全ての飛行機の燃料の状態などを把握した上で、瞬時に的確に指示をしなくてはならないのですから、その壮絶さは想像することができます。
ところで、管制室には所狭しと色んなデータを表示するモニターが取り付けられているのですが、そのうちのひとつにはイーグル、つまり鷹の親子の巣の映像が映されていました。聞いたところこれは、オハイオにある実際の鷹の巣にカメラを取り付けてあるそうで、そこでヒナが生まれたり、巣立っていく様子をリアルタイムで流しているそうです。緊迫した管制室において、そうした和やかな映像を流すことでスタッフを癒す配慮の一環だそうで、確かに四六時中狭い管制塔で働いている人たちにとっては癒しを提供してくれるものなのかも知れません。
管制室からは屋上にも出れるようになっており、そこからは飛行機を俯瞰で見ることができるのでとても不思議な気分でした。そこで、記念撮影をさせてもらったりしたあと一行は次の場所へ移動します。
オペレーションタワーから降りてくると、今度はアメリカン航空のラウンジに案内されてJAL便のビジネスクラスの機内食試食が行われました。食事に先だって、JALのキャプテンと副操縦士、そして客室乗務員さんたちとの質疑応答が行われました。最初は、小学生の男の子からパイロットにはどうすればなれるのかという質問があったり、お母さまからは機内食の種類などについての質問など一般的な質問が多かったのですが、和やかな雰囲気に慣れ始めた頃からか、質問の内容もかなりテクニカルなものになり、CAを目指しているという女の子からは搭乗前のブリーフィングの内容についての細かい質問があったり、管制官志望だという男の子からは、飛行機のトルクやブレーキの仕組みをはじめ、中にはパイロットの方々もタジタジの質問まで!急遽JALの整備長が会場に呼ばれた
ほどでした。
ちなみに、ごくごく平凡な取材員が興味を持った質問はCAさん達がしているスカーフについて。色が鮮やかでお洒落なスカーフは三種類の色があるそうなのですが、特にランクなどには関係ないそうで、エプロンの色やその日の気分にあわせて個人的に使い分けているのだそうです。また、このスカーフの色に合わせてメイクの色も変えているそうなので、次に乗った時は「そのメイク、スカーフの色に合っていますね」なんて言ってみたらポイント高く。。。なるわけないですね。
ところで、昨年から話題になっていた成田発シカゴ便の機内でモスバーガーや肉まんが機内食としてサーブされる『AIRシリーズ』では、意外な事に現在実施中のAIR吉野家が一番人気が高いそうです。「え!牛丼なんてわざわざ飛行機で食べたい?」と思う人がいるかも知れませんが、実は多くの女性が『初めて吉野家の牛丼を食べました』と仰るそうで、そうした人たちからのポジティブコメントが多かったのだとか。う〜ん、なるほど!
質疑応答の最後はCAさんや、パイロットさんたちから手書きのお手紙も含む記念品をいただいて締めくくられ、その後、参加者の皆さんはJALビジネスクラスの機内食を堪能しました。この日はシカゴ発便の洋食と和食がそれぞれ用意されており、特に女性陣は料理の繊細さや、実際の作り方に興味があったのか、ここでもさまざまな質問にJALのスタッフが奮闘していました。食後はターミナル3のチェックインカウンター付近まで戻って記念撮影。最後にJALシカゴ支店からのプレゼントが参加者に手渡されて今回の見学会は終了しました。
質疑応答の中で副操縦士の方からも話がありましたが、地上に停まっている飛行機は何も利益を生み出さないので、一分でも多く空中でお客様を運ぶことが求められているのだそうです。オヘアでもターミナル5に到着してから2時間半後にはターミナル3から出発することが求められているので、その間に多くの人たちが安全第一のもと、尽力されている事を今回の見学会を通して垣間見ることができました。
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