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毎年12月の第2日曜日に行われるホノルルマラソン。参加目的は様々で、自己ベストや目標タイムを目指す人、初マラソンでとにかく完走する事を目標にする人、卒業旅行として参加する人、ホノルルマラソンに出場する事が夢だった人などなど。ご夫婦で1つの目標を目指すのもよし、同級生を日本から呼んでみんなで参加するものいいですよね。
ランナー達の本番前日の過ごし方は様々です。前日はストレッチをして身体を動かす人、ジョギングで汗を流し最後まで調整に余念が無い人、一切のトレーニングをせずに身体を休める人、夕方遅くまで観光に駆け回る人などなど。ただ、殆どのランナーは本番前日の夕方は早めに食事を済ませて早めに就寝します。普段は夜遅くまで賑わっているカラカウア通りも、マラソン前夜ばかりは午後9時過ぎには通りは閑散としてしまいます。
マラソン当日の朝、ランナー達は午前1〜2時頃には起床します。顔を洗って目を覚ましたら午前5時のスタートに合わせて朝食を胃袋に詰め込みます。42.195kmのフルマラソンを走り切るにはそれなりにお腹を満たしておく必要があり、必要なカロリーは普段の生活で1日に消費するカロリーの約3倍です。
準備が整ったらランナー用のバスで出発地点へ。去年は約3万人の参加者でしたが、半分以上が日本人。海外マラソンとは言え“アウェイ”感じもせず、日本で行われているような感じすらします。お祭り気分の中、それぞれ記念撮影をしたり、ストレッチやウォーミングアップをしてスタートの瞬間を待ちます。
この時期のハワイは12月とは言え早朝でも雨風が無ければ寒くありません。去年は無風で最低気温は20度程度あり、絶好のコンディション。国家斉唱も終わり、一瞬の静寂の後、遥か遠くで“パーン”とスタートのピストルの音がし、歓声が沸き起こりました。それと同時に打ち上げ花火の大輪がまだ暗い夜空に広がりました。ストップウォッチを押して長旅のスタートです。
ゴール前には約1kmの直線があり、道の両側には大勢の観衆がいます。途中何度も歩いていたとしても、この最後の直線は残った力を振り絞って格好良く走り抜けたいものです。直線は1kmとは言っても意外に長いので、直線に入ってペースを上げると途中で息切れしますので注意が必要です。直線の奥に待っているゴールゲートをくぐると長かった42.195kmの旅が終了です。自分がゴールした後、他のランナーがゴールしてくるのを応援をしていると涙を流してゴールする人を沢山見ます。マラソンでゴールをすると普段では絶対に味わえない感動を得る事ができます。12月までまだあります。今年は旅行にプラスアルファしてみませんか。
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