食料品店の精肉セクションには、美味しそうなお惣菜も沢山並んでいますが、なかなか実際に買ってみた事はないという方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は編集部員が直接食料品店のスタッフに聞いて『今晩のおかずに使えそうなアイテム』の売れ筋トップ3を教えてもらいました。売れているものにはその理由が必ずあるはず!是非参考にしてみてください。
★Mariano's
シカゴにおける最近の食料品店の競争は激化の一途を辿っていますが、閉店したドミニクスの跡地などを利用して次々と開店しているマリアーノスは、今シカゴで最も勢いのある食料品店と言っても過言ではないでしょう。品質の高い商品を幅広く取りそろえるマリアーノースでは、フレッシュスクイーズのオレンジジュースマシーンが設置していたり、精肉店で買ったお肉をその場で炭火グリルしてくれるサービスがオファーされるなど、他店にはないユニークな魅力が随所に見られます。中でもベーカリーやペイストリーのセクションには定評があり、その気軽さもあって、ドーナツやマフィンなどの美味しいデザートの話題もよく耳に入ってきます。そんな中、今回は惣菜コーナーで働いているスタッフさんに、マリアーノースで売れているサラダのトップ3を教えてもらいました。
「うちのサラダはどれも美味しいんだけど、中でも一番良く売れているのはこの『クリーミーコールスロー』かな。ホームメイドな感じがお客さんのテイストに合ってるんだと思うよ。その次はこの皮付きポテトを使ったステーキハウス風のポテトサラダ。ベーコンビッツも入っていて見るからに美味しそうだろ?あとはやっぱりこのロッティサリー・チキンサラダ。これはそのまま食べても美味しいけど、パンにはさんでサンドイッチにするお客さんが多いみたいだよ」と店員さん。今回取材員は紹介してもらった商品を全て購入して編集部でテイスティングをしました。その結果が次の通りです。
▼編集部が実際に食べた感想
1 Creamy
Coleslaw 確かに程よい酸味とシャキシャキしたさっぱりしたコールスローは万人受けする美味しさ。クリーミーというだけあってまったりとした味わいも良し。 |
2 Steakhouse
Potato Salad ステーキハウス風というだけあって高級感あり。皮がついたままのレッドポテトに、マヨネーズとベーコンビッツ、そしてチェダーチーズがコクをプラスしていてこってりテイスト。
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3 Old
Fashion Rotisserie Chicken Salad
これは特にお勧め!とっても柔らかいチキンにシャキシャキしたセロリが入っていて美味しい。スタッフさんの言っていた通り、パンに挟んでチキン・サラダ・サンドイッチにするのがいいかも。
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この店員さんにはサラダ以外にも『今晩のおかず』としてのお勧めを教えてもらいました。
「このPulled
Porkは間違いなくお勧めだよ。お肉がとても柔らかくてこのタンギーなソースと良く合ってるんだ。そのまま食べても美味しいけど、あそこのベーカリーで売ってる食パンをトーストにして一緒に食べるとやめられなくなるよ。(編集部注:この人の言っている事は間違っていません!おいしいです!)あとは個人的にはこのSpicy
Curried Kale Saladがお気に入りかな。ケールの他にトマトやウォールナッツ、レーズンが入っているんだけど、ポイントはカレーの風味がほのかに感じられるところ。酸味も効いているから、ちょっと疲れた時に食べるととっても元気が出るってガールフレンドも言ってる。あと、お買い得っていう意味では週末だとうちの自慢の一本丸ごとサイズのBBQリブがなんと10ドルになるんだ。本当に美味しいから一度試してみて欲しいな。」
★Whole
Foods
『グルメ・スーパー』というカテゴリのパイオニアとも言えるホールフーズは、オーガニックにこだわった商品を幅広く揃えている、健康志向の人やビーガンにとっては欠かせないお店。他店に比べるとお値段は少し高めですが、こうしたお店がドンドン増えているという事はアメリカでも食の安全性に敏感な人が増えたという事なのでしょう。さて、そんなホールフーズでもお惣菜サラダのトップ3を店員さんに聞いてみました。
「 サラダに限らないけど、うちのお惣菜に使われている材料は全てナチュラルでオーガニックなものばかりなんだ。それに、出来る限り地元の生産者から材料を買うようにもしてるから素材の出所はしっかり管理されている。勿論、着色料や保存料、トランスファットなんてのは全く含まれていないよ。おまけに裏のキッチンで調理をしている全スタッフは、経験豊富なシェフから直々のトレーニングをみっちり受けないと働けないんだ。だから安心して食べられるだけじゃなくって、味も保障付きのものばかりっていうのがうちのセールスポイントだね。そんな中でもトップ3ならこの三つかな。」
▼編集部が実際に食べた感想
1
Sonoma Chicken Salad
チャンキーなチキンとブドウ、そしてスライスアーモンドが入ったチキンサラダ。カリカリしたアーモンドの食感がアクセントになっていて、爽やかなブドウとよくマッチしています。でもちょっと食事のシチュエーションを選びそう。 |
2
Traditional Potato Salad マスタードの隠し味がとっても良く効いているポテトサラダ。親しみやすい味わいで、しゃきしゃきセロリが入っているのもグッド。
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3
Smoked Mazzollela Pasta Salad
ちょっぴりスパイシーに仕上がっているパスタ・サラダ。ほんのりスモーキーなマッツオレラとパプリカやパスタとの一体感はいい感じ。
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サラダ以外で店員さんのお勧めは
「このCorn & Cilantro Flitterはいいよ。プチプチコーンが甘くて、ほんのりスパイシーなお惣菜(編集部注:お好み焼きのような感じ)なんだけど、仕事の後にホームパーティーに呼ばれている時なんかにそのまま持って行っても評判がいいんだ。あと、次の日の朝ごはん用にはこのChicken
Quesadiaを買って帰る事が多いかな。パプリカの味がアクセントになっていて朝からやる気が出るんだよね。」
★EATALY
ブティックのようなお洒落な店内で、ワインを片手に厳選された食料品のショッピングを楽しめるイータリーはグロッサリーショッピングの概念をエンターテイメントの域にまで昇華してしまったと言えるかも知れません。棚一杯に並んだオリーブオイルのセクションではオリーブオイルのソムリエが食事にあったオリーブオイルをテイスティングさせてくれるなど、食に対するこだわりが店内のいたる所に溢れています。そんなイータリーにはお肉やチーズ、そしてワインにデザートなどカテゴリ毎にステーションが分かれていますが、今回はそんな中でもイータリーならではとも言える『生パスタ』のセクションでの売れ筋トップ3を紹介してもらいました。
「パスタをつくる人達の事をパスタイと呼ぶのですが、イータリーのパスタイはイタリアの著名なミシェリ家に代々伝わる製法を元に、厳選した素材を使って毎日手作りしています。生パスタは乾燥パスタに比べて茹で時間が短く、通常3分〜4分といったところなのですが、心配な方用にちゃんとパッケージのラベルに茹で方が書いてありますので安心してください。このステーションで売っているものはどれも美味しいですが、売れているものとなるとこの三つでしょうね。」
▼編集部が実際に食べた感想
1
Ravioli Cacio e Pepe
チーズとコショウがホームメイドパスタに入れてある小さいラビオリのようなホームメイドパスタ。とてもシンプルだからこそ作り立てのパスタの良さが味わえます。同ステーションで購入できるマリナラソースとの相性も抜群。
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2
Ravioli Prosciutto E
Ricotta 香りの良いプロシュートとリコッタチーズ、それに白ワインなども入っているホームメイドのラビオリは、プロシュートの塩加減もよく、ゆでた後にバターでソテーしただけでもおいしくいただけます。もちろんトマトソースで食べるのも◎。 |
3
Pansotti Liguri
フレッシュ・パスタの中にリコッタチーズとほうれん草を入れたパスタは、柔らかくてふんわりとしたチーズとほうれん草の風味がたまりません。こちらもトマトソースとの相性はとても良いです。 |
同じ店員さんに、生パスタの他にもお勧めのサラダを紹介してもらいました。
「シーフード系のサラダが好きな人には間違いなくこのトマト味のInsalata
Di Mareがお勧めです。エビ、イカ、ムール貝、そしてアサリなどがふんだんに入っていて、イタリアンパセリとレモンピールがさわやかなアクセントになっているので、生臭ささがなく、どんなお料理の前菜としても重宝すると思います。でも私の一番好きなのはこのRoasted
Corn Saladで、香ばしくて、ちょっと焦がしてあるプチプチコーンとマッオレラやトマト、バジルなどをバルサミコビネガーとオリーブオイルで混ぜ合わせてあります。それからこのPolpo
Con Oliveというタコのサラダもいいですよ。オリーブとタコのマリネサラダに辛いペッパーとセロリ、それとイタリアンパセリが入っています。塩味が濃いめなのでお酒のお供にもうってつけです。タコも柔らかくてこれは私にとっては故郷の味です。」
★Fresh
Farms International Market
1977年にギリシャ系移民のスヴィゴスさんが始めたフレッシュファームは、国際色豊かな品揃えが人気の食料品店。従業員の話す言葉もバラエティーに富んでいて、編集部の訪れたウイーリング店では20か国の言葉を話すスタッフがいるのだとか。そんな多国籍性がセールスポイントのグロッサリーストアだけに、お惣菜もとっても国際色豊か。スタッフの方の話では、温かい系お惣菜のトップセラーは次の通りだそうです。
▼編集部が実際に食べた感想
1
Chicken Cutlette
カツと書いてあるけれど、揚げていません。塩で味付けされた大きなつくねのようなお惣菜なのですが、驚くほど日本人の口に合います。これ自体はシンプルな味付けなので色々なソースで食べるのがお勧め。
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2
Georgian Style Pork
グルジア・スタイルの豚肉料理。特性のマリネ液にじっくりと漬け込んだ後に炭火で串焼きにした香ばしい一品。そのまま食べても美味しいが、本場ではレモンやマスタードをつけて食べたり、ケチャップとネギなどをのせて食べるのだとか。ほんのり酸味を感じるお肉で、薄切りにして食べた方が美味しいかも。 |
3
Greek Style Cod Fish
プリプリしたタラをからりと揚げてあるギリシャ風のフライ。そのままでは塩味が足りなかったのでタルタルソースやマヨネーズ、その他のソースをつけたら味が上がりました。 |
同じ店員さんにサラダについて聞いてみたところ、
「一番売れているのはこのKorean Carrotかな。ニンジンの千切りにオニオン、ビネガー、塩、そしてガーリックパウダーとホットペッパーを入れてマリネしたサラダなんだけど、さっぱりしているし、酸味も塩味も適度にクセがないので、にんじんが得意ではない人にもオススメだよ。でも僕が好きなのはこの二番人気のChicken
Saladなんだ。柔らかくほぐしたチキンとセロリ、それから三色パプリカが一緒に絡めてあるものなんだけど本当に美味しいよ。(編集部注:本当に美味しかったです!)。それから、もう一つのお勧めはこのEggplant
Spread。ナスとトマトとニンニクで煮込んだペーストのようなものって言えば分かってもらえるかな。これも売れている商品の一つなんだ。トーストとかにつけて食べると美味しいよ。」
★The
Fresh Market
ノースキャロライナで1982年に誕生したフレッシュマーケットは、小さめの店舗スペースながらもヨーロッパ風のスタイルで人気を得ました。イリノイ州にはまだ9店舗ですが、全米では27州で200店舗近くを展開しています。特に有名なのがそのグルメコーヒー豆のセレクションで、世界中から厳選して集めてきた30種類のコーヒー豆を取り扱っており、最近は良く見るようになった、コーヒーをテイスティングしながらショッピングを楽しめるスタイルを確立したグロッサリーストアの先駆けと言われています。そんなグルメ系の食料品店の惣菜セクションスタッフに売れ筋サラダについて聞いてみました。
▼編集部が実際に食べた感想
1
Roasted Chicken Salad ロッティサリーでやわらかいチキンをほぐしたものに、セロリとマヨネーズと混ぜ合わせてある。それなりに親しみやすい味ではあるが、残念ながらそれほど特筆するほどのことは無いかも。 |
2
Broccoli Almond Cranberry Slaw
ブロッコリーの芯の部分を上手に利用したお惣菜で、ドライド・クランベリーとアーモンドのスライスと混ぜ合わせてあるので、カリカリとクランチーな食感にチューイーで甘酸っぱいクランベリーとの一体感は意外なほど良い。ただし、これも食卓を選びそう。 |
3
Baked Potato Salad ベーコンとチェダーチーズの香りが良いポテトサラダだが、まあそのままという感じ |
というわけで、人気のグルメ食料品店ということでかなり期待して行ったものの、売れているサラダをテイストしてみたところ、残念ながらちょっとパンチ不足の内容でした。これだけで引き下がるわけにはいかないので、このお店のトレードマークでもあるコーヒーセクションの店員さんに売れ筋トップ3を教えてもらうことにしました。
「当店はフレーバーコーヒーやカフェインフリーコーヒーのセレクションも豊富なんですが、ご興味のあるのはレギュラーコーヒーですよね。うちで一番人気があるのはこのColombian
Supremeです。苦みはほどほどで、深みがあるのを感じてもらえると思います(編集部注:う〜ん、納得の美味しさです!)このNew
Orleans French Roastも人気があります。かなりビターさの強いフレンチ・ローストなので濃い目が好きな人向けですね。当店にコーヒーを求めてお越しになる方々は趣向がクリアな方が多いのでお好みにもばらつきがあるのですが、そんな中でも誰からも愛されるのは当店のオリジナルブレンドのThe
Fresh Market Blendです。まろやかな味わいのものから深みのある豆まで5種類の豆を厳選してブレンドしており、バランスの良さが万人受けする理由だと思います。」
実際に持ち帰って飲んでみたところ、本当にこのスタッフさんの言う通りでした。これまでインスタントばかり飲んでいた編集部のコーヒー事情が翌日から格段に上がった事は言うまでもありません。
★Garden
Fresh Market
元々80年代にスコーキーの小さな食料品店からスタートしたモアさんのお店は現在はネーパービルやバッファローグローブなど4か所で展開している正真正銘のシカゴ発祥の食料品店。積極的に地元住民のニーズに耳を傾けて商品を取り扱うことでも知られており、ロシア系やユダヤ系の多いバッファローグローブ店ではロシアの人達が良く食べる良質のイクラやキャビアや、ユダヤ系のコーシャー認定の食料品などを豊富に取り揃えたりしています。そんなGarden
Fresh Marketバッファローグローブ店のスタッフさんが選んだ『売れてるお惣菜』は何といってもケバブ。惣菜セクションの一番目立つ所に置かれている串焼きのケバブは種類も多く、とっても美味しそうです。早速売れ行きベスト3を教えてもらいました。
「じっくりとマリネして味の染み込んだお肉を炭火で焼いてあるうちのケバブはそのまま食べるのも美味しいですが、このセクションで売っているケバブソースと一緒に食べるのが美味しいですよ。このお店では一番売れているのはチキンのケバブですね。店頭に並べると直ぐに売れていきます。その次はポークで、3番目は少しお値段がはりますがラム肉です。固定ファンがいますね。」
▼編集部が実際に食べた感想
1.
Chicken スタッフさんの言う通り、そのままでも十分美味しいが、トマトと香菜ベースでつくってある手作りのケバブソースを少しかけたものピタパンで包んで食べるのがお勧め。 |
2.
Pork かなり味がしっかりついているので、マリネして味がしっかりとしみ込んだポークは香ばしさがたまりません。さっぱりとした酸味の効いたサラダなどと一緒に食べるのもいいですし、実はちょっと和風のソースで味を足してご飯の上に乗せて食べても美味しいです。
|
3.
Lamb ケバブというと日本ではビーフが主流のようなイメージがありますが、中東では羊肉が一般的なんだそうです。少し日本人には馴染みの薄い羊肉ですが、確かにこの香ばしい焼き方だと独特の臭みを全く感じず、羊肉独特の深みのある味わいを楽しむことができます。 |
同じスタッフさんに、その他のお惣菜についても聞いてみました。
「当店で一番人気のあるお惣菜はこのBeef Meatballsです。トマトソースで合えてあり、サイズも大きくてボリューミー。ほんのりとスパイシーでとってもジューシーな味がお客さんに受けているようです。それから、このPork
Cutlet(編集部注:豚肉のみを使ったハンバーグのようなお惣菜)も良く出ます。これ自体は塩味ベースでシンプルな味付けなので、皆さんご自宅ではお好みのソースを使って食卓に一品足しているようですよ。(編集部注:確かに洋風ソースは勿論、ポン酢ベースの和風ソースにも合いました)。そんな中、私のお気に入りはこのChicken
with Sweet Chili Sauceですね。骨付きのチキンをジューシーに焼き上げた後にスイート・チリ・ソースで絡めたものなんですが、とても柔らかくてお肉がほろほろしているのがいいんですよ。(編集部注:お肉は柔らかいのですが、全体的に味付けが薄めなので、もう少し味が濃くてもよいかなという印象)
★La Rosita 1190
E Dundee Rd, Palatine, IL 60074
最後はメキシコ系のグロッサリーストア、ラ・ロシータです。日本では入手困難なメキシコ料理の食材も、La
Rositaはトルティーヤ一つをとってもひとつのアイル(通路)がトルティーヤセクションになっているほどバラエティーが豊かです。しかし、これだけあるとどれを選んでいいか分からないので、店員さんに本場の人達が買っていく売れ筋ベスト3を教えてもらいました。
「そうね、このお店でも色んな種類のトルティーヤを販売しているけど、コーンタイプ、小麦タイプ共に一番売れているのはEl
Milagroの商品ね。El Milagroはシカゴのメーカーなのよ。トルティーヤは保存が効くけど、やっぱりフレッシュなものが一番だから、毎日デリバリーされてくる地元ブランドに人気が集まるのは当たり前なんだけど、El
Milagroのトルティーヤはレストランなんかでも広く使われているほど定着しているブランドなの。Torchy's
Tacosっていうお店知ってる?南部で有名なタコスのお店で、全米のトップ10タコスにも選ばれた事があるお店なんだけど、そこもEl
Milagroのトルティーヤ以外は使わないって公言しているほどよ。」
▼編集部が実際に食べた感想
コーンタイプのトルティーヤ |
1
El Milagro 食べ比べると、コーンの香りを一番強く感じたのはこのEl
Milagro。コーン、水、ライムのみで作られていて保存料は一切入っていないとの事なので安心して食べれるのもポイント。 |
2
El Popo ホワイトコーンが使われているタイプ。そのせいか、コーン・トルティーヤ特有のパサパサ感が少なく、とても食べやすい。酸味が少しあるのもユニーク。 |
3
Atotonilco こちらもホワイトコーンが使われていてEl
Milagro とは香りが少し違う。温めて食べるのをお勧め。 |
小麦タイプのトルティーヤ |
1
El Milagro とってもチューイーな食感。加熱してパリパリにして食べると美味しさが増すかも。具材を載せてタコスにしたり、間に具材やチーズをはさんで焼いてケセーディアにする事も。サイズのセレクションも多いので色んな食べ方を楽しめる。 |
2
Atotonilco 他の二つに比べると少し厚みがあるタイプなので、温めると外側はパリパリで中がふんわりして美味しい。通好みなのかも。 |
3
La Banderita 食感がソフトな万能タイプだが、El
Milagroとの大きな差はなさそう。 |
同じ店員さんにタコスを作る時に使うタコミックスについても聞いてみたところ、意外な事にこのお店では一番売れているのはMcCormick社のTaco
Seasoning Mixなのだとか。そして二番がOrtega社の製品で、三番目がGoya社製とのこと。実際に買って、ミンチに使って食べ比べたところ、確かにMcCormick社のミックスは塩味が控えめで、その分スパイスが引き立っており、万人受けしそうな味わいに仕上がりました。二位のオルテガ社のミックスはかなりマイルドな味わいでマコーミック社のものに比べるとスパイスの効きがそれほどない印象でした。そして三位のGoya社のミックスはよく見るとタコ・ミックスではなく、ピカディージョ
・ミックスと表記されています。ピカディージョというのは挽肉とじゃがいもをトマトで煮込んだメキシコ料理のことで、そのまま食べる事もありますが、タコスの具材としてよく使われるものなのだそうです。そのせいもあるのかも知れませんが、トマトの酸味がほんのり感じられ、そこが他社製品との違いのようです。
如何でしたでしょうか?今回の取材ではアメリカの食料品店のお惣菜も意外と美味しいものがある事に気づかされました。勿論、中には売れているわりには美味しくないなあ〜と感じてしまうものもありましたが、全体的にはまた食べてみたいと思うものや、お友達に教えてあげたいと思うものが多く、なかなか実用的な企画でした。是非今度はおかず以外のアイテムにも目を向けて、日頃ちょっと手が出せないようなものにも挑戦して読者の皆さんにご紹介していきますので是非ご期待ください。
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