大好きなシカゴに住んでいて、恋しくなるのは、家族、友達、それに、お魚。海のようにでっかいミシガン湖はあるけれど、やっぱり、日本の海、美味しいお魚には、代えられません。だから、せっかくの一時帰国で、日本に行った時には、美味しいお魚をいっぱい食べたい!と思っているはず。今年の夏は、食べるだけじゃもったいない!お魚を見て、触って、食べて、日本の海とお魚を堪能してみませんか?海やお魚にまつわる観光名所いろいろ大特集です!
●もっと海を身近に感じよう!
日本に、いくつ水族館があるか、ご存知でしょうか?
全国水族館ガイドによると、全国には、116もの水族館があるんです。 日本動物園水族館協会に加盟している水族館だけにしぼっても62。
国際水族館フォーラム(IAF)によると、世界の水族館は、431館。国別トップは日本で、北米は57館。面積に対する割合で考えても、ダントツに多いことが分かります。やはり、海に囲まれた国に暮らしている私達は、魚と仲良しなんでしょうね。
最近の水族館はリニューアルオープンをしているところも多く、ハイテクを駆使したディスプレーで新しい水族館の楽しみ方が提供されています。
●アクアパーク品川
www.Aqua-Park.jp
日本に一時帰国中の方に、地方の方も東京の方も、ぜひ一度訪れて欲しいのが、アクアパーク品川。成田空港からも羽田空港からもリムジンバスが直行していて、なんと羽田空港からは15分、品川駅から徒歩2分というアクセスの良さ。品川プリンスホテルと直結していて、ホテル内には、美味しいバフェレストランもそろっているので、東京でステイするのにぴったりの場所なんです。
リニューアルにともない、
展示面積が3倍に拡張された館内は、最新の技術を用いています。インタラクティブエリア
では、 常設展では世界初≠ニなる透過型液晶パネル(タッチパネル)を搭載。
真っ黒の墨の映像が写し出されている水槽を触り、スライドさせることで墨が消えて、中に展示されたタコが見える、など、自分で水槽に触ることで色を塗り替えたり模様を描いたりして、
展示される生きものと遊んでいるみたい。子供たちも夢中になること間違いなしです。
ブラックライトに照らされて、発光珊瑚が美しく輝く水槽の隣には、お酒も楽しめるバーがあります。ドリンク片手に鑑賞なんてどうでしょうか?
クラゲ水槽では、万華鏡のようにガラス張りになっている広い水槽内を、色鮮やかにクラゲが漂う姿を楽しめます。ここはなんと昼と夜、また季節でも演出をかえているそうで、訪れるたびに新しい発見がありそうです。以前からの目玉だったイルカショーは360°円形の観覧スタジオに囲まれ、ここでも特殊効果により幻想的なムードでいっぱいです。水がカーテンのようになっていて、形や模様が変わり、それに当てた照明の色を変化させることで、昼と夜のショーの雰囲気をがらりと変えています。
トンネル水槽はまるで海の中に入っているような気分になりながら、意外な姿を見せる魚たちのおなかをのぞくことができます。世界唯一のノコギリエイ、ここ以外では、沖縄の美ら海でしか見られないナンヨウマンタは必見です。地味に気に入ったのが標本コーナー。サメの骨格標本や魚のレントゲン写真など、色々な生物の骨だけを展示にしているのですが、きれいな色で、まさにアート!
もちろんオットセイやアザラシ、ペンギンなどの動物たちもいて、パフォーマンスやフィーディングタイムでかわいい姿を堪能できますし、触れ合うことやごはんをあげることもできますよ。夜10時まで営業しているので、時差ぼけ対策や、夕方からのイベント、夜のデートとしてもおススメです!
●葛西臨海水族園
www.Tokyo-Zoo.net/zoo/kasai
羽田空港から近いのがアクアパーク品川なら、成田空港から断然近いのが、葛西臨海水族園。ディズニーリゾートの隣の駅、葛西臨海公園駅を降りたらそこはもう公園。シンデレラ城やプロメテウス火山を眺めながら歩いていくと、広い園内には、水族園に砂浜、芝生や大きな観覧車、園内を走るパークトレインと楽しむところがいっぱいです。都立の公園のため、水族園への入館は、小学生まで無料、中学生250円、大人700円という最高のコスパながら、一日中たっぷりと遊べますよ。
水族園に近づくと、まず目を引くのが東京湾に浮かぶように見える地上30メートルの大きなガラスドームの入り口。この下の2200トンもあるドーナツ型大水槽で群游するクロマグロは、圧巻。昨年一時は残り1匹にまで激減してニュースで連日報道されていたマグロですが、新しく仲間入りしたマグロたちは元気に成長し、群泳する様子を見せてくれています。この水族館では世界の海をテーマに、太平洋、インド洋、大西洋、北極海と熱帯のサンゴ礁から極寒の海まで、それぞれの海の様子を見ることができたり、国内最大級を誇るペンギン展示施設では陸上と水中のどちらからでもペンギンたちの様子を見ることができます。ペンギンが空を飛べないのは、海の中を飛ぶように泳げるからなんですよね。歩く姿と泳ぐ姿にギャップ萌えすること間違いなしです。また、餌やりの時間には飼育員さんのガイドを聞きながらえさを食べる様子を見ることができます。
水族館を見終わったら、公園内を散歩。「クリスタルビュー」は、東京湾を一望できるガラス張りの展望レストハウス。レストランも展望所もあり、ファミリーにもデートにもおすすめの素敵なスポット。磯遊びができる場所は「西なぎさ」。ここは厳密には葛西海浜公園という、別の公園になりますが、臨海公園とつながっています。4月から5月にかけては無料で潮干狩りもできるんですよ。水質浄化のためにはまぐり稚貝を放流しているため、潮狩り場として管理はされていないのですが、取ってもかまわないんだそう。今年の潮干狩りはもう遅いですが、水遊びを楽しむことができます。忘れてはいけないのが、「ダイヤと花の大観覧車」日が落ちるとイルミネーションが点灯され、地上117メートルの高さからの東京ディズニーランドや東京タワー、スカイツリーも見えますよ。
水族館で、魚を見て、おいしそう!!って叫ぶのは、日本人だけでしょうか?(って私だけ?)元気一杯のお魚を見た後は、美味しいお魚を食べたくなりませんか?
美味しいお寿司屋さんや、お魚を食べられるお店は日本に沢山ありますが、そんななか、自分で釣ったお魚をその場で食べることが出来るお食事どころを紹介します。
●釣船茶屋 ざうお
www.zauo.com
都庁の近くに、釣った魚を食べられるお店があるよ?と聞いて、早速子供たちとまず向かったのは、新宿駅から15分ほど歩いた先にある都庁。広々とした無料展望台からは、晴れていれば、スカイツリー、東京タワー、富士山までもが見渡せる隠れたお勧めスポットですよ。喫茶室もあるのでゆっくりお茶を飲みながら東京を眼下に眺めてみませんか?
さて、景色を堪能したら、そこから歩いて、10分。いよいよ、新宿ワシントンホテル内にある「ざうお」へ到着。
店内に入るとお店の真ん中には、大きな船がど?んと水に浮かんだようなインテリア。水の中では、文字通り、鯛や平目が舞っていて(待っていて?)子供たちは、席に着くのも待ちきれずに、釣りしたい!!と大興奮。さっそく、釣竿を借りて、釣りへとむかいました。
釣りの苦手な、お母さんでもスタッフが完全サポートしてくれるから安心です。早速、我が家も挑戦。まずは、鯵釣りにチャレンジ。えさは、付けないで大丈夫ということですが、なかなか釣れません。
おなかがすいて待ちきれない!と名物の海鮮海坊主サラダ温玉入りといかしゅうまいをオーダー。海外からのお客様も多いというこのレストラン、量もアメリカンサイズ。サラダは、春巻きの皮のドームの下にたっぷりの野菜と、温泉卵、たこや海老のシーフードが隠れていて、クランチーな春巻きの皮と卵のマイルドさが野菜を引き立てています。
おなかが少し落ち着いたところで、鯵がだめなら、鯛にチャレンジだ!とえさの桜海老を付けての再チャレンジ。ほんの数分で、長男のつれた?!!の声に、網を持って駆けつけます。すると、次男が、僕もつれた?!!なんと連続で鯛をゲット!
いつも、シカゴで釣りしたい〜って叫ぶ息子たちですが、鯛を一匹づつ釣って大満足。釣った魚は、塩焼き、鯛茶漬け、刺身、寿司、など好きな調理法で用意してもらえます。絶対、塩焼きにして自分ひとりで食べたい!!という次男。むしゃむしゃと戦利品にかぶりつきます。魚が釣れなくっても、お寿司やてんぷら、から揚げなどなど一品料理もそろっているのでご心配なく。最後は、釣った鯛の半身を鯛茶漬けにしてもらい、しめに頂きました。
釣る魚は、鯛、鯵のほかにも、平目や貝など日替わりでいろいろ。この日は鯛が大漁でしたが、お魚さんのお腹のすき具合によって、釣れやすさも日替わりのようです。伊勢海老もありましたが、お財布と相談して狙う獲物を決めてくださいね。釣った魚は食べなくてはいけませんから。
鯛に味をしめて、すっかり釣り上手になったつもりの子供たち。おなかは一杯だけど、もっと釣りたい!おなかはいっぱいだからTo
Goにするって言うのを必死で止めました。
「ざうお」は本店のある福岡、関東、関西に9店舗ある人気店。予約をして行ったほうが確実です。最寄の店舗を見つけてぜひ一度いってみて下さい。いろいろなサイズの個室もあって、久しぶりのお友達との会話も盛り上がりそう。大人も子供も大満足間違いなしです。
●大介丸
www.TigerShark-Group.jp
ざうお」をすっかり気に入ったので、同じようなお店をと探していたら、三鷹に見つけました。三鷹駅北口から歩くと15分、バスなら5分でお店の前に到着。店内に入るとまず目を引くのが大きな樽と生け簀です。生け簀はなんと10m。生け簀を囲んでいる席は、日本酒を仕込むための大きな樽でできています。他にも日本酒の樽が照明のカバーになっていたり、屋台のような席もあったり。漁師の家をイメージしたというお座敷も。どの席も楽しそうで、どこに座るのか、迷うほど。ファミリーで訪れるならおすすめは生け簀の横か、キッズスペースの近くにどうぞ。
内装で分かるように日本酒がオススメ。ここでは言わずと知れた名酒から知る人ぞ知る銘酒まで、常に50種類以上も取り揃えています。さらにビールや酎ハイ、サワー、果実酒、焼酎、ワインまで!
生け簀では、もちろん釣りをすることができます。ヒラメ、メジナ、タイ、アジなどが泳ぐ生け簀に釣り竿を垂れて、狙ったお魚と勝負!釣れたら、刺身、焼き物、煮物のどれにしよう、と悩みたいところですが、お高いヒラメが採れてもちょっと予算に合わない、と思ったら、アサリのつかみ取りはどうでしょう?つかみ取りしたアサリは酒蒸しやバター醤油、みそ汁で食べることができますよ。
他にも面白いメニューが「親孝行握り寿司セット」。酢飯は、握り寿司の形に整えられて、後はお魚を乗せるだけになったすし飯と刺身がセットになって運ばれてくるので、「へい、今日は何にしましょう!まぐろ握りますか?」なんて、おすし屋さんごっこを楽しんじゃえます。子どもたちは簡単に本格お寿司を握って、パパに食べてもらえるので大喜び。
ここはその日の朝穫れたものが羽田市場から入ってくるそうで、毎日新鮮な海の幸が届いています。その日によってのおすすめも色々で、鯛の塩焼き、生牡蠣、毛ガニ…。マグロのカマをじっくり炭火焼してもらったものなんて、もうほっぺたがおっこちそうになったり、アジフライも2才の娘がバリバリ食べてしまうおいしさだったり。刺身の盛り合わせもお値段以上のゴージャスさ。魚屋直営と聞いて納得です。
そうそう、お通しが食べ放題なのもうれしい。ここならではの色々な魚のアラが入ったあら煮やお惣菜が好きなだけ食べ放題。そして飲み屋さんには珍しい、ソフトドリンク飲み放題のバーに、おむつ交換スペースとキッズスペース。キッズスペースはなんと旧日本家屋造り。遊べるスペースもあるし、生け簀での釣り、魚を見ているだけでも楽しいから、子連れでも安心です。日本酒好き、魚好き、ファミリーで楽しみたい方、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に3世代でぜひ。
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●東京都中央卸売市場築地市場
www.tsukiji.or.jp
最後に、日本人の心! 魚といえば、忘れてはいけないのが築地市場。2016年11月、東京都中央卸売市場築地市場は豊洲に移転しますが、これまで場内で鮮魚を仕入れていた業者が、変わらず築地で仕入できるように、「築地魚河岸」がオープン。築地場外にある店舗も引き続き築地で商いを続けることになっています。場外は今のままの場所にあること、また、いろいろと新しく、魚を食べたり学んだりする施設が生まれているので、まだまだ楽しめること請け合いです。
築地に着いたら訪れたいのが「ぷらっと築地」。お買い物をお手伝いしてくれる場外市場のコンシェルジュです。ここで地図をもらったり、案内をしてもらったり、通訳ボランティアが外国人の案内もしてくれるとのこと。コインロッカーや休憩スペースもあるし、オリジナルグッズまで販売しているのでまずはここで計画を立てたり、準備するとよさそうです。
場外は、どの道を歩いても、美味しそうなお店が続いています。お目当ての料理屋さんを目指して歩いてもいいし、ふらりと食べ歩きを楽しんでも。今回は、待ちきれない子供たちにせがまれて、目の前にならぶ串刺しにされた、テリー伊藤の実家で有名な卵焼き、うなぎ、貝やいかにつられてついつい買い食い。せっかく築地まで行ったのに、美味しいおすしにたどり着く前に満腹になってしまったのでした。これは、これで楽しかったのですが…。食べ歩きは、計画的に。
マグロ卸売り場の見学も、築地での人気のスポットです。けれど見学は1日に最大120名限定で先着順。予約は受け付けておらず、希望者は午前5時までに、勝どき門入り口横の「おさかな普及センター」1階に集合。築地移転が決定してからは、参加希望者がとても多く、特に海外からの観光客がほとんどで三時には受付終了の日もあるとか。築地市場厚生会館会館に前日から泊まることもできますよ。
●浜離宮恩賜庭園
Teien.Tokyo-Park.or.jp
せっかく、築地まで出てきたのだからと、次に向かったのが、築地市場を出て、歩いてすぐのところにある浜離宮恩賜庭園。美しい日本庭園と高層ビルのコントラストが最高です。寛永年間(1624〜1644年)までは、将軍家の鷹狩場だったというこの庭園は四代将軍家綱の弟で甲府宰相
の松平綱重によって屋敷を建てられ、その後将軍家の別邸となりました。明治維新ののちは皇室の離宮となり、名前も浜離宮となりました。関東大震災や戦災によって建物が焼失し、往事の面影はなくなりましたが、国の特別名所および史跡に指定されています。
ここには都内では唯一、海水の池、潮入りの池があります。池の真ん中には島があり、岸からそこへの橋が架けられています。この中島には日本家屋があり、和菓子と抹茶を楽しむことができます。この、池の真ん中に浮かぶ畳敷きのお部屋から、日本庭園越しに望む高層ビルがいいんですよ!
これは、東京でしか、この浜離宮でしか見られない特別な景色です。また、鴨場では池と林を土手で囲い、鴨が安心して休息できるようにした場所を作り、その様子をのぞくための堀を作ったそのままが残されており、当時の猟の様子を伺い知ることができます。
この庭園内には水上バスの発着場があり、これに乗って、隅田川からの景色を楽しむことができます。浅草方面へ出るバスとお台場海浜公園へでるバスがあり、浅草に出て買い物や観光を楽しむのもおすすめです。築地見学と合わせると一日観光コースの出来上がり。このルート、桜の時期は浅草を超えて少し延長し、川の両岸の桜並木を満喫することもできるので、春、訪れるのも人気が高いのです。
また、最近のトーキョーを楽しみたい方は、お台場へ出てテレビ局やモール、自由の女神、お買い物、エンターテイメントスポットを巡るのはどうでしょう?
到着直前に見える小さな島、これが、ペリーが日本に開国を迫った際に幕府が作った海上大砲を設置するための台場だったのか…。そしてこの台場が、お台場の名前の由来なのかと、日本の歴史を振り返ってみるのも面白いですよ。この、築地→浜離宮→浅草(またはお台場)を行くコースは、海外からのお客様を案内するととても喜ばれますし、いろいろな日本の姿や歴史を見ることができるおすすめコースです。
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