今回は新企画Neighborhoodシリーズの第一弾、アンダーソンビルをお届けします。アンダーソンビルはお洒落なショップと美味しいレストランが立ち並ぶ編集部のオススメスポットです。ご紹介するのは勿論編集部の凸凹コンビ、『先輩』と『たまちゃん』。今回も二人の体当たりレポートをお楽しみください。
たまちゃん(以下たま):先輩、なんだかあっという間に夏になりましたね。やっぱりこの季節はいいですよね!
先輩:確かに冬が長い分、初夏の気持ちのよさは格別だね。休みの日に外出するのが楽しみになるよ。
たま:そうなんです。お洒落な町でウインドウショッピングを楽しみながらアウトドアカフェで美味しいブランチを食べる!そんな週末を過ごしたいんですけど、郊外だとネーパービルかグレンぐらいしか思いつかなくって。
先輩:なるほどね。シカゴ市内に遊びに行くにしても、意外とみんなミシガンアベニューとかチャイナタウンになっちゃうよね。じゃあ、今回は郊外組には意外と知られていないアンダーソンビルを紹介してみようか。
たま:アンダーソンビルっていうとあの有名なSwedish
BakeryのあるEdgewater地区ですね。
先輩:そうそう。あの辺りは小洒落たお店も多いし、ビックリするほど美味しいお店が沢山あるしね。
たま:ここ数年は座談会でもあのエリアのお店が毎年紹介されてましたね。
先輩:じゃあ、今週末は早速取材に出かけるぞ!朝はチョー人気店m.henryで朝食からスタートだ!
たま:やった〜。私、あそこのパンケーキ大好きなんです!楽しみ〜!
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ループから北に7マイルほど。南はFoster
Ave.、北の境はDevon Ave.、西側はRavenwood Ave.に囲まれた地区。フォスタービーチやキャシーオスタマンビーチなど有名なビーチが数箇所あり、ロイヨラ大学が傍にあることから学生相手のお店も多い。昔からスウェーデン移民の入植地として栄えたので、スウェーデン博物館をはじめ多くのスウェーデンレストランなどが集中している。中でも今回紹介するアンダーソンビルエリアはお洒落なカフェや小物店があることで知られていて、週末はシカゴ中から集まってくる人たちで混雑することも。最近では韓国系や中東系の住人も増えており、また、ゲイやレズビアンの住人が多いことでも有名。アンダーソンビルの東側にはLakewood-Balmoralという閑静な住宅街が広がっていて、1999年にアメリカ合衆国の定める歴史登録財に指定された街並みが美しい。
近郊のビーチへのアクセス:Foster
Ave.をそのまま東に行くとフォスタービーチにつく。北に行くとキャシーオスタマンビーチ、さらに北にはソーンデールビーチがある。シーズン中は混んでいるかも知れないがパーキングエリアあり。車であればちょっと南のモントロースビーチの方まで行くとダウンタウンの綺麗な景色が楽しめる。
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m.henry's
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(773)
561-1600 |
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5707 North Clark
Street, Chicago, IL 60660
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たま:うわ〜やっと座れましたね。10時に来たのに30分も待たされました。このお店の人気は相変わらずです。
先輩:だね。逆に10時に来たから待ち時間が30分で済んだと思ったほうがいいかもよ。まあでも、絶対待つだけの価値はあるよ。今回はfannie's
killer fried egg sandwich にパンケーキをサイドで、それからフレンチトースト、そしてお店の人の勧めで、
グリルド・シュリンプ&ロブスターベネディクトにはポテトをつけたものをオーダーしておいたよ。
たま:朝ごはんを食べずに来ましたからね。もう腹ペコを通り過ぎてますよ。あ、エッグベネディクトが来た〜!う〜んこのポーチドエッグがジュワ〜っと濃厚で。シュリンプの風味もしっかり漂いますね。美味し〜い。
先輩:どれどれ?うん、これはマフィンにタレがしみこみすぎてないから、マフィンの食感も楽しめるね。オニオンとグリーンチャード(ほうれん草のような野菜)、プリプリの海老、そしてその上にエッグベネディクトのソースが掛かってる。ほのかにロブスターの香りもしているね。
たま:サンドイッチも来ましたよ。このフランスパンはちょっと固めかな。中に入っているのはベーコンと卵。よくミックスされていて良いコンビネーションです。それにこのオレンジがいいですね。香りを添えてくれるので朝ごはんにはちょうどいい。
先輩:カリッと揚がっているけどジューシーなベーコンは、フレーバーがしっかりしていてウマイね。しょっぱすぎないのは調味料が良い感じでふられてるからかな。
たま:ポテトも、スパイスやガーリックが効いていて元気が出ます。それにしてもこのフレンチトーストは絶品に美味しいです。えっと、洋ナシとブルーベリー、中にバナナが入ってるのかな。ちょっとミントが飾ってありますね。う〜ん満足。
先輩:へ〜。それにウォルナットが沢山ついてくるんだね。自分で色々とミックスして楽しめるなあ。ウォルナットがフレンチトーストの上にのっているのは僕も初めて食べたかも。
たま:いやあ、コーヒーも美味しいし、やっぱり朝からお客さんが並んでるのも納得ですね。
先輩:お、さすがたまちゃん、ここのコーヒーの味に気づいたね。このお店ではMetropolitan
Coffee(1039 West Granville
Avenue, Chicago, IL 60660 (773) 764-0400)というお店のコーヒーを使ってるんだけど、あそこのコーヒーが美味しくってね、僕も近くに寄ったらいつも豆を買って帰るんだ。
たま:あと、さっきお店を一回りした時に気づいたんですが、都会のオアシスっぽい、とっても素敵なアウトドアダイニングがお店の裏にあるんですよ。次回はあそこに通してもらいたいです。
先輩:へ〜。それは僕も知らなかったよ。グッドポイントだね。
Hamburger
Mary's |
(773)
784-6969 |
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5400 North Clark
Street, Chicago, IL 60640
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先輩:お、そういえば今日はカブスの試合をやってるよね。スポーツ観戦しながらグルメバーガーでもカジろうか。このHamburger
Mary'sは一階がスポーツバーで、二階はクラブ的なバーになってるんだ。
たま:内装もなかなかユニークですね。紫色と黄色の壁に、カーテンはベルベット調ですか?
先輩:二階はゲイの人たちも御用達のバーで、お店の中央にはど〜んとベッドが置いてあるんだ。カラオケナイトや、ライブミュージックのコンサートもやってるよ。
たま:面白そうですねえ。でも今はまだお昼だからバーは閉まってるみたい。
先輩:お、まずはこのお店のシグネチャーのMary
Burgerが登場だ。1/2ポンドのナチュラル・アンガスバーガーで、シンプルなんだけど、色んなものがのってないので、お肉の美味しさを堪能できると思うよ。ピクルスのバランスが最高にいいんだ。
たま:これ、アメリカ人受けするのは当然なんですけど、バンズが甘めで、サウザンドアイランドのソースが付いているところなんか日本人にも合うと思います。焼き具合もいいし、美味しい!
先輩:だよね。それから、もう一つはGouda
Morning Burgerと言って、ベーコン、半熟エッグ、スピナッチなどが入ったものだよ。ポイントはこの一番下にハニーマスタードが入っているところ、その甘さがグーダモーニング!の感覚なんだって(笑)。
たま:半熟っぽい卵なので、ナイフを入れるとジュルジュル出てきますね。ベーコンのせいでしょっぱめなんですけど、卵と一緒に食べるとちょうどいいバランスです。お肉は分厚くって、肉汁のよく出る美味しいバーガーですよね。
先輩:こんなバーガーが常時二十種類以上食べれるんだよ。あと、サイドもコールスローやフライなど色々あるんだけど、特にシーズンフライがとっても厚切りで、カリカリしてて美味しいので有名なんだ。スパイスが良く効いているからかなりスパイシーだけどね。
たま:確かにチリタイプでないフライではおそらく今まで食べた中でも一番スパイシーなフライです(笑)。コールスローは、パプリカが入っていてそれがいい感じですね。あ、ここってチェックがハイヒールに入って出てくるんですね。面白〜い。あ、あっちのテーブルのはパンプスに入ってる(笑)。
先輩:やっぱりグラマラスな感じだねぇ。あ、そうそう。このお店は自家製ビールも飲めるのを付け加えとかなくっちゃね。
Toys
Et Cetra |
(773)
769-5311 |
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5311 North Clark
Street, Chicago
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先輩:さて、次のお店に入る前に、腹ごなしも兼ねてちょっとショッピングでも楽しもうか?この辺は色んな専門店が軒を連ねているんだよ。例えばこのToys
Et Cetraというおもちゃ屋さんもかなりの専門店でね、勿論ターゲットなんかで売ってる物も扱ってるけど、他のお店では手に入らないような凝ったものもかなりあるんだ。最近こういうお店をやろうと思ったらネットでしかできないけど。やっぱり触ったり出来るのはいいよね。
たま:あ、色鉛筆もファーバーカステルなんかが置いてますね。クラフトものも種類が豊富です。
先輩:このお店の他にも周りには紙製品の専門店や、アンティークストア、それに何故か分からないけど毛糸屋さんが多いよね。
たま:このエリアは中東の人たちも沢山住んでいるので、水パイプを扱った中東系のグロッサリーなんかもありましたよ。あと、やっぱりアートギャラリーも数件ありますね。
先輩:そうそう。それに飲み屋も多いんだ。近くに大学があるのも影響してるんだろうね。座談会でも紹介されてたけど、ベルギービールの専門店Hopleaf
Bar(5148 North Clark Street,
Chicago, IL 60640 - (773) 334-9851)なんかも人気だよね。
たま:その他だとネールサロンやスパなどが沢山あるのに驚きました。
A
Taste of Heaven |
(773)
989-0151 |
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5401 North Clark
Street, Chicago, IL 60640-1209
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先輩:ここも『朝ごはん的』なお店だからランチまではかなり混んでるんだけど、今日はデザートを食べにカフェ感覚で来てみたよ。
たま:一見、ヨーロピアンカフェのような感じなんですけど、店内にはキルトなんかも飾ってあるんですね。
先輩:ここはカップケーキの種類が多いのが特徴なんだ。ほら、あそこのショーケースにズラッと並んでるだろ。あと、ホールケーキを買っていく人もよく見かけるね。
たま:えっと、じゃあ私はこのCho
Cho Choとチョコレートカバードクリームパフ、それからレイヤーケーキを勧められたのでそれを。
先輩:このCho
Cho Choはチョコレートx3の意味なんだって。確かに濃厚でシットリしてるよね。チョコレート好きならマストだね。
たま:この濃いめのコーヒーによくあいます。あと、こっちのクリームパフも、ちゃんとカスタードと生クリームでつくってあって。チョコレートはちょっと甘いんですが、久しぶりに美味しいシュークリームを食べたって感じです。
先輩:で、これが店員さんオススメのレイヤーケーキだね。生クリームの間にブルーベリーといちごが挟まってる。これは決して日本のようなエアリーなケーキじゃなくって重厚でしっとり感があるね。でも決して甘すぎないところが好感持てるよね。
たま:今日はデザートのために立ち寄りましたけど、ローカルの人たちにはブランチのお店としての人気が高いんだそうです。
Swedish
American Museum |
(773)
728-8111 |
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5211 North Clark
Street, Chicago, IL 60640
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たま:スウェーデン料理の有名店Ann
Sather(5207 North Clark Street,
Chicago - (773) 271-6677)もあるし、Simon's
Tavern(5210 North Clark Street,
Chicago, IL 60640 - (773) 878-0894)みたいな北欧のバイキング系バーもあったりと、やっぱりこの辺はスウェーデン人街としての趣が随所にありますね。
先輩:そうだね、その最たるものがやっぱりこのSwedish
American Museumかな。2009年にリノベーションを終えたところなので、とっても綺麗になってるし、北欧のグッズを買う事の出来るギフトショップもあるんだよ。
たま:でも博物館としてはどうなんですかね〜。こういう小さな博物館って何となく古い物が陳列されているだけっていうイメージがあって(苦笑)。
先輩:確かに、歴史に興味のある人の方が面白いと思うだろうね。基本的にはスウェーデン人移民達の歴史なわけだから、そういったものに興味がないとちょっとつまらないかもな。ただ、小学低学年までの小さい子供さんがいるのであれば、最上階には当時の生活を再現した子供用の遊び場なんかもあるし、充分楽しめると思うよ。
たま:あ、ここですね。なるほどバイキングのカヌーや、当時の家なんかが再現されているんですね。スウェーデン人のコスチュームを貸してくれるので子供たちは大喜びですね。可愛い〜!
先輩:あと、僕が面白いなあと思ったのは、そんなスウェーデン移民の人の中から大成功を収めた人の会社が意外と身近にあったって事かな。例えばWalgreensっていうドラッグストアあるよね。あれをつくったウォルグリーンさんはスウェーデン移民の子供だったそうだよ。
たま:へ〜。それは知りませんでした。でも、この博物館を見ると、当時の移民の人たちの生活の大変さが少し分かりますね。
先輩:同時になぜ多くのヨーロッパ人が祖国を捨ててまでアメリカに渡ったのかも説明されているのも興味深いよ。
たま:他にもスウェーデン系アメリカ人の人たちがスウェーデン語のクラスをやったり、文化交流を行ったりしているみたいですね。
George's
Ice Cream & Sweets |
(773)
271-7600 |
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5306 N. Clark Street,
Chicago, IL 60640
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先輩:さ〜て、じゃあアイスクリームでも食べに行こうか。
たま:賛成〜。どっかいいところをご存知ですか?
先輩:スイーツを食べれるお店は結構あるんだけど、アイスクリームパーラーみたいになっている所はそんなに数が無くってね。オススメはやっぱりこのGeorge's
かな。
たま:へ〜。でも広いスペースにはソファーなんかもあって、アイスクリームパーラーにしては大人っぽい雰囲気ですね。インターネットをしながら仕事をしている人もいるし。
先輩:そうかも知れないね。このお店の売りは色んなお店の美味しいものだけを集めているところにあるんだ。
たま:?え?じゃあホームメードとかそういう事ではないんですか?
先輩:ま、自分のところでつくってるものもあるし、クレープなんかはその場で焼いてくれるけど、ケーキや焼き菓子は美味しいお店から取り寄せて販売しているんだ。例えばこのアイスクリームはウイスコンシン州のマディソンにあるChocolate
Shoppe Ice Cream というお店のアイスなんだけど、本来ならそこに行かないと食べれない美味しいアイスがこのお店で食べられるんだ。
たま:なるほど、しかもアイス以外のものも、別のお店から美味しいものだけを仕入れてる、と。イイトコ取りじゃないですか。
先輩:うまいことやってるよね。でも、その経営方針に感謝するよ。この舌解けの良いアイスクリームは美味しいもの。
たま:コクがあるんです、これ。で、食べた後に舌がなめらかな感じになるんですよね。フレーバーは32もあるし、楽しいですよね。
先輩:アイスクリームの他にもサンデー、ヨーグルト、ミルクシェークなんかが人気なんだって。カップケーキやクレープもあるみたい。
たま:ためしに食べたティラミスですけど、ちゃんとエスプレッソが効いてます。お酒があまり入っていないわりにはシットリ、さっぱり仕上がってますね。でも、こっちのレッドベルベットカップケーキはクリームも甘さ控えめでコクがあって濃厚でシットリしてるんですが、ちょっと酸味があって、これに関しては『凄く美味しいか』と言われると分からないですけどね。
先輩:なるほど、勿論当たり外れはあるということで(笑)。あ、そうそう。言い忘れてた。このお店ではアンダーソンビルにある他のレストランのレシートやパーキングチケットを見せると10%OFFしてもらえるよ。
Icosium
Kafe |
(773)
271-5233 |
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5200 N Clark St,
Chicago
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先輩:次のお店はスパイスの香り漂う異国文化たっぷりのアルジェリア系カフェ。
たま:店内も中東風の音楽がかかっていますが、これがアルジェリアの音楽なんでしょうね。入り口にはクレープがスペシャルティーだと書いてありましたけど。
先輩:うん、アルジェリアは19世紀にフランス領だったことから、フランスの食文化の影響を受けているらしいんだ。で、クレープもその一つというわけ。お、早速頼んでおいたグルメクレープが出てきたぞ。
たま:なるほど、これはお野菜が沢山入ったお惣菜系のクレープですね。私たちが慣れ親しんだものとは随分違ってて、
皮がもっと茶色くて薄いんですね。
先輩:おそらく、アルジェリアで取れる穀物をベースにしているんだろう。どれどれ?ふ〜ん、ところどころスパイスがあって辛い部分もあるんだけど、野菜がネットリとしていて、適度な酸味とフレッシュな野菜とのバランスはいい感じだね。トマトや、炒めたパプリカも美味しい。
たま:お野菜の調理の仕方が上手ですね。やっぱりベジタリアンが多いからなんでしょうか。野菜のうまみをちゃんと閉じ込めてますし、こういう中身にはこっちの皮の方があっているかも知れません。ほうれん草、トマトにピーマン、パプリカ、カラマライズドオニオンなんかがゴートチーズと一緒に入ってます。
先輩:あ、このちょっと辛そうなチリペイストが一緒についてきたけど、これも試してみようよ。うわ、これはメチャクチャ辛いわ。でもこれを付けた方が味に深みが出てオススメかも。
たま:相変わらず先輩は冒険者ですねえ。ただ、このアルジェリアン・ミントティー(鉄瓶入り)は先輩みたいな冒険者にはいいですけど、普通の人には微妙かも。
先輩:え、なんで?飲ましてみてよ。え。。。。?こ、これは。。。お湯に入った歯磨き粉みたい!
たま:まさしく(笑)。やっぱりミントの葉の味は強烈ですね。代わりにアルジェリアンコーヒーを頼んどいたのでそちらをどうぞ。
先輩:ありがとう、ゴクゴク。な、何これ!これもスパイスがタップリ入ってて濃い〜。トルココーヒーみたいな感じで、超ザラザラしてるよ。み、水ぅ。ゴクゴク。あ、この水にもミントが入ってる。。。
たま:ははは、まあ、常に美味しいとは限らないですけど、冒険しないと美味しいものにはありつけませんからね。私も、今度来た時にはメニューに載ってるデザートクレープやアルジェリアンコンポートなんてのにもトライしてみますね。
CALO
RISTORANTE |
(773)
271-5233 |
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5343 North Clark
Street, Chicago, IL 60640
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先輩:さ〜て、お次はイタリアンのお店だよ。数あるイタリアンのお店の中でも、ここCALOは特にグリルものが美味しいお店なんだ。たまちゃん、グリルもの、好きだろ?
たま:大好きですよ。でも焼き具合が私にしっくりくるお店ってなかなかなくって。先輩のオススメなら楽しみです。
先輩:おっと、ハードルが上がっちゃったけど、ここの料理なら大丈夫だと思うな。それにしてもいつ来ても混んでるなあ。
たま:お店の照明は暗めですが、カジュアルですね。店員さんたちの動きがとってもキビキビしていて、見ていて嬉しくなります。さっそくパンが出てきましたよ。フォカシアはホカホカでシットリしてておいしい!ハーブも効いています。
先輩:それじゃあ早速このリゾットを召し上がれ。今回はグリルド・シュリンプとアスパラガスのリゾットを頼んでおいたよ。
たま:いただきま〜す。へ〜。さすがにアルボリオライスの硬さはちょうど良くってアルデンテですね。柔らかすぎず、どちらかというとちょっとかためでカタチが残ってます。生クリームがタップリ入っていて、見た目はそれほど辛そうじゃないんだけど、胡椒がかなりきいてます。
先輩:うん、リゾットの美味しさもそうなんだけど、それより早くそのグリルドシュリンプを食べてみてよ。
たま:はいはい(笑)。ではでは。おおお、確かにこれは焦げ味絶妙、コクがあってプリプリしています。こんなに大きな海老なのに、ぺろりと食べれるのはこの風味のせいですね。
先輩:よしよし、次はグリルものじゃないけど、ピザマルガリータが来たぞ。
たま:パリパリのシンクラストではなくって軽めのさっぱりしたタイプですね。塩気の強くないバジルがたっぷりのっていて美味しいです。なかなか食べがいがありますね。
先輩:そして、最後はリングイーニ・マーレ。海鮮物がたっぷり入ったパスタだよ。こちらも色んなグリルものが入ってるぞ。
たま:う〜ん、この香りを嗅いでいるだけで幸せになりますね。ああ、このプリプリしたスキャロップのグリルもたまりませんよ。もちろん、イカも、クラムもムール貝も。。。いやあソースも美味しいし大満足です。底にたまっているホワイトソースに絡めて食べると幸せ〜。
先輩:そうそう。リングイーニ・マーレはレッドソースとホワイトソースを選べるんだけど、僕のオススメは間違いなくホワイトソースだね。胡椒とガーリックが効いてるよね。
たま:先輩のおっしゃるようにグリルがとっても美味しいです。それに、胡椒とガーリックのせいかかなり辛めでパンチがあるのもこのお店の料理の特徴ですね。曖昧さがなくって私は大好きです。
The
Coffee Studio |
(773)
271-7881 |
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5628 N Clark Street,
Chicago, IL 60660-4109
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先輩:さっきのイタリアンではコーヒーを飲みそびれたので、ちょっとコーヒーショップに寄るね。
たま:このコーヒー屋さんはちょっと大人の雰囲気ですね。
先輩:レンガ造りにクロムをアクセントであしらってるからそういう印象になるのかな。でも確かにお客さんもワイワイ談笑しているというよりは、静かに本を読んだり仕事をしたりしている感じだね。年齢層も高めだし。
たま:そんなお店なのに、お店の人はお茶目にINTELLIGENTIAのコーヒーにクリームでハートのマークをつくってくれましたよ(笑)。
先輩:そうそう。ここはINTELLIGENTIAの豆を使ってるんだよね。僕はここのラテが好きなんだなあ。あと、チョコレートチップクッキーは甘さ控えめでバターが一杯入っていて美味しいよ。
たま:そのくせ、クランチーなフカフカシットリタイプなのがにくいですね。
City
Olive |
(773)
878-5408 |
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N. Clark Street,
Chicago, IL 60640
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たま:さっき先輩も仰ってましたけど、本当に街中にユニークなお店が多いですね。こだわった家具屋さんとか。
先輩:エリア的にはゲイ&レズビアンの人たちも多いので、ファッショナブルなブティックも多いよね。オーナーが二人ともオネエ系のお店とかもあるし。
たま:あ、このお店はなんでしょう?とってもお洒落な感じなんですけど。
先輩:ここCity
Oliveはなんとオリーブオイルの専門店なんだよ。10カ国以上のありとあらゆるオリーブオイルを集めてるんだ。エモリエント効果(皮膚に潤いと柔軟性、栄養分を保たせる効果)があるというオリーブオイルの化粧品なんかも扱ってるんだって。
たま:オリーブオイルって、不乾性油なので、皮膚にサラッとした膜をつくるんです。クレンジングオイルやボディーマッサージ、あるいはアロマテラピーのキャリアオイルとしても使われます。
先輩:お、僕の好きなボルサミックビネガーのセレクションもあるんだ。このコレクションの豊富さはハンパじゃないね。
たま:お店の人の話では、オリーブオイルは全てテイスティングさせてくれるんですって。アンダーソンビルって、こんな専門店がやっていける土壌を持った街なんですね。
Reza's
Restaurant |
(773)
561-1898 |
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5255 North Clark
Street, ChicagoO, IL 60640-2122
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先輩:さっきたまちゃんもいってたけど、このエリアは中東系の人も多く住んでて、地中海系のお店が何件か集まっている事でも知られているんだ。中でも老舗がこのREZA'S。特に日曜日のランチバフェはシャンパンやドリンクが付くのに、とってもお手ごろ価格で本場の料理を食べられる、と人気なんだよ。
たま:ホント、かなりの充実度ですね。地中海料理なので、ライスだけでも4〜5種類あります。ベジタリアンの人も多いからか、特にサラダのセレクションがいい感じです。ヨーグルト料理も沢山。
先輩:バフェで特に人気があるのがこのREZA'S
CHICKENやシシカバブ。お魚ではサーモンの料理が数種類あるね。
たま:あ、このリーザズチキンは中まで味がしみこんでいて確かに美味しいですね。それにこのマッシュルームもかなりいけますよ。
先輩:うん。シシカバブやBBQの焼き方も香ばしくってさすが本場って感じだよね。それにさ、このアイスティーが美味しくない?
たま:とっても香りが良くっておまけにコクがあるというか。独特のテイストですね。
先輩:お店の人によるとペルシャ茶と呼ばれるものらしいんだけど、この料理にとっても合うよね。
たま:ところで、さっきサラダバーで色々取ってたら他のお客さんに「マッシュポテトを食べてみろ」って言われたんですよ。こんなトコまで来て「マッシュポテト?」とも思ったんですけど、一応持ってきました。
先輩:へ〜どれどれ?ホワイト・グレービーみたいなのがかかってるんだね。うわ、確かにシルキーでとっても美味しいぞ。いいものを教えてもらったね。
たま:チーズのように濃厚で美味しいですね。これは得した気分です。
先輩:このお店は奥がとっても広くなっていて、重厚な様式が歴史を感じさせてカッコいいよね。奥に行くと大きな階段があるんだけど、これもとっても素敵なんだ。
たま:分かります。私もさっきトイレに行くのに地下に行ったんですけど、一瞬中東に迷い込んだのかと思いましたよ。
Big
Jones |
(773)
275-5725 |
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5347 North Clark
Street, Chicago, IL 60640
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先輩:実はね。今回本当にオススメしたいお店を最後まで取ってあったんだ。それがこのBig
Jonesなんだけど、とりあえず入ってみてよ。
たま:わ、壁はグリーン基調で明るい感じですけど、ところどころにベルベットがあしらってあってお洒落な感じですね。品がいいんだけど、リラックスできるみたいな。
先輩:このお店はコースタル・サザン、つまりアメリカ南部の沿岸部料理というカテゴリのお店なんだけど、南部料理というと何が浮かぶ?
たま:やっぱりガンボなどのケイジュン料理でしょうか?
先輩:そうだよね。コースタル・サザンにはケイジュンやクレオールの他に、フロリビアン(フロリダ&カリビアン料理)なんかも融合した料理を有名なサザン・ホスピタリティーで繊細に提供してくれるお店というところかな。
たま:『繊細』なんですか?なんとなく、ケイジュンのイメージとは違うような。。。
先輩:あ、さっそくお通しのコーンブレッドが出てきたね。とりあえず何も言わずにこれを食べてみてよ。僕の言ってる事がちょっとは分かってもらえるとおもうよ。
たま:確かにこんがり焼けてて美味しそうですね。ではお言葉に甘えてっと。。。な、ナンですか、これ!めちゃくちゃ美味しいじゃないですか!この、密やかな甘さが喉の奥から湧き出してくるみたいな。
先輩:へへ。人が驚いて喜んでいる顔を見るのはホント楽しいね。このコーンの絶妙な甘さと溶けるようなブレッドのバランスを出すのは並大抵なことじゃないとおもうよ。それを惜しみも無くお通しで出しちゃうのがこのお店なんだよ。
たま:このコーンブレッドは絶対に読者の方も食べなきゃだめです!今まで食べたどんな味とも違う食べ物ですよ、これは。あ〜、感動的です。
先輩:でね、次はこのアンドゥイユ(豚、仔牛の腸・胃の細切れを詰めたソーセージ)をパンに載せて食べてみて。
たま:うわ、このパンの焼き具合、どうやったらこんな色になるんだろう。きつね色になる一瞬前という感じでしょうか。おかげでとっても柔らかに仕上がっています。あれ、でもアンドゥイユは塩味が若干強めだし、このクレオールマスタードをつけるとちょっとしょっぱくないですか。
先輩:あ、たまちゃん、そのチョウチョウ(南部料理独特のピクルス)ものせなきゃダメだよ。それが無いと味のバランスが崩れちゃうんだ。
たま:え、このピクルスみたいなのですか?てっきり単なる付け合せかと。ではでは。お!本当だ。この甘みが辛さを緩和しつつも、さっきまで足りてなかった味を全て補ってくれる感じです。
先輩:そして最後がこのEggs
New Orleans。クラブケーキの入ったポーチドエッグというところかな。見た目が綺麗なのでお上品に食べようかと思いがちだけど、是非あえてグチャグチャにしてミックスにした方がいいと思うよ。
たま:うん、いけますねえ。これも。エッグの下に敷いてあるパンもとてつもなく軽くて。一緒についてくるポテトもカリッと感とジューシー感の調和が良いです。
先輩:今日はランチメニューだったけど、これならディナーも期待できそうだろ?今度は夜取材に来ような。
たま:はい!
如何だったでしょうか。今回はスペースの都合でまだまだ書ききれない情報が沢山ありました。素敵な子供服のお店や、超安い北欧料理を食べれるSVEA
Restaurantをはじめ、有名なガーデニングセンターGethsemane
Garden Centerなどなど。また、アンダーソンビルは夜になると昼とは全く違うちょっと妖艶な大人っぽい姿を見せてくれます。興味のある方は是非訪れてみてください。
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