〜君を想う人がいるよ〜
春です!子ども達は春風を追いかける様に、よく遊び、よく走り、よく転びます。小さな怪我もいっぱいします。転んだ時、何事も無かった様に直に立ち上がりまた駆け回る子ども達もいれば、痛みはそんなにひどくなくても我慢できずに涙してしまう子ども達もいます。転んだときにびっくりしてしまったんでしょうね。
子ども達が涙する時、膝に彼らをちょこんと乗せてぎゅっと強く抱きしめてあげます。
すりむいてしまった膝の痛みを取る事はできないけれど「大丈夫かい?痛かったね・・・」子ども達の人柄や成長によってかけてあげる言葉は違いますが、優しく温かい言葉をかけてあげる事で心にバンソウコウを貼ってあげるのです。膝の上で彼らはゆっくりと落ち着きを取り戻し、また遊びに戻っていきます。
子ども達は冒険心の固まりです。いろんな事に挑戦し、沢山の失敗を繰り返します。
時折大人達は、「だから言ったでしょ。走っちゃだめだって・・・」心配だからついつい言いたくなってしまいます。しかし子ども達が失敗して落ち込み、涙している時に必要な言葉は大人から注意される言葉ではなく、彼らを安心させてあげる言葉や仕草が大切なのです。彼らは涙しながら自分の失敗に気づいて自ら学んでいるのです。
大人でも、人生という道のりの中で、時に転び、心痛くなる時もあります。どんなに強い人でも、時にはくじけ、心寂しくなる時もあります。でもそんな時に、「大丈夫?大変だったね。」と優しい言葉をかけてもらうだけで、心強くなるのです。幼児期の子ども達もその優しさを必要としているのです。「君を想う人がいるよ。」その事が分かるだけで安心して前に進む事ができるのです。
大丈夫、君は強いから。大丈夫、君だから出来る。泣きじゃくっていた子ども達も安心できる人の膝の上で、彼らは勇気付けられます。彼らが涙しているとき、彼らの肩をしっかりと抱いて静かに応援してあげて下さい。子ども達の力を信じて彼らの成長に寄り添いながら大きくなる子ども達を見守っていきたいですね。
大きく育て!子ども達!元気に育て!子ども達!
聖マタイルーテル日本語幼稚園 子ども達の成長日記