小さなおてがみ
夏になると卒園していった子ども達からお手紙が届きます。 習いたてのひらがな。あちらこちらに歪む文字。点がぬけたり、逆文字だったり...そんな子ども達のお手紙の内容は様々で、新しいお友達の事、小学校で育てているキュウリの事、便せんからはみ出そうなぐらい大きなハート。時々、可愛い模様の紙が入っていて、別の紙に『先生、この紙、もらっていいよ。』とプレゼントしてくれたり。どの手紙にも、『先生、あそびたいです。』『先生、いつも心を幸せにしてくれて本当にありがとう。』『また あおうね。』って書いてあるんですよね。子ども達のお手紙はとても短いけれど、慣れない文字を使って時間をかけて、そして心を込めて書いたんでしょうね。
子ども達がお手紙を書くときって、その人の事を考えて一生懸命書くんですよね。その人だけの事を考えて。小さな子ども達の心の中にその人がいて、嬉しい思い出、楽しい思いでを思い出しながら、一生懸命に鉛筆を動かしています。子ども達が自分の気持ちを相手に伝える為に書く、『あなたの事、想っていますよ。』の気持ちを込めて。 だから子ども達がお手紙を書いている時は、絶対に文字を直したり、話しかけたり、子ども達の気持ちを妨げる様な事はしないし、できないですよね...私は幼児期の子ども達に手紙の形式を学ぶより大切な事を学んで欲しいと思っています。それは、人を大切に想う心です。手紙の形式、文字の正確さはその次です。小さい子ども達が書く手紙。短くつづられた文の中には『あなたの事、大事に想っているよ。』の気持ちがいっぱいなんです。 その気持ちを大切に子ども達を育てていきたいですね。
大きく育て!子ども達! 元気に育て!子ども達!
みんな集まれ! 泥んこキャンプ! |