勝つときもある!負けるときもある!一生懸命がんばるぞ!エイエイオー!!
『先生、いすとりゲームしよう!』
5,6歳児ともなると、ルールがあるゲームが大好きです。 私も子どもの頃、よく遊んだ『いすとりゲーム』今でも子ども達の中で大ブームです。スリル満点、子ども達もどきどきしながらいすの周りを元気よく回っています。 でも、いすとりゲームって、楽しいけれど、絶対に誰かが負けちゃう厳しいゲームなんですよね。子ども達の中には、負ける事がいやで、『やらない。。。』
と言ったり、楽しくゲームをしていたのに負けた時点で、『こんなの面白くないよ!』と、怒ってしまったり...すねている子ども達も時々見られます。
保育者にとって子ども達の喜びの笑顔は、元気のパワーになりますし、いつまでもその笑顔を見つめていたいのが正直な所です。しかし、負けて泣いている時、子ども達はまた一段と成長する事ができるのです。負けるのはかわいそうだからみんな勝たせてあげよう。。。その思いも十分理解できますが、泣いているのは子ども達が「悔しい」の気持ちをしっかり感じた証拠なんです。負けて悔しいと思う心は、とても自然で、素晴らしい事なのです。時々、負けて我慢できなくなり、怒ってしまったり、ものに当たってしまう子ども達もいます。しかし、私達が子ども達に出来る事は、『悔しかったね。でも頑張ってたね。』と子ども達の心の成長を暖かく見守ってあげる事なのです。何度もゲームを繰り返し、勝ち負けの経験をしているうちに、子ども達はゲームには、勝つこともあるし、負ける事もあると理解できるようになり、我慢もできるようになり、お友達を応援する心も育っていくのです。 勝っても、負けても一生懸命頑張る心を小さい頃から育てていきたいですね。