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11-2014

最高のメッセージ

「NED KNOWS BASEBALL(ネッドは野球を知っている)」
 
テレビ画面に映し出された観客席のメッセージボードを見て思わず噴き出してしまった。
 
10月29日、メジャーリーグのワールドシリーズ第7戦。カンザスシティー・ロイヤルズとサンフランシスコ・ジャイアンツがともに3勝3敗で迎えた最終決戦でのことだった。
 
ネッドとは、ロイヤルズを率いるヨスト監督のファーストネーム。場所はロイヤルズのファンで埋め尽くされたカウフマンスタジアムだったからボードを掲げた男もロイヤルズファンで間違いないだろう。
 
筆者が笑ってしまった理由は2つ。監督を応援するメッセージはとても珍しいから。野球関係者やメディアの間では「ヨスト監督の采配はヤバい」とささやかれていたからだ。
 
2年ぶり8度目の優勝を狙うジャイアンツに対し、ロイヤルズは29年ぶり2度目。どちらが大きな注目を集めていたか言うまでもない。驚いたのは第7戦を前にした記者会見でヨスト監督が口にした言葉だ。
 
「このシリーズが始まる時、自信に満ちあふれる選手たちを見て私も勝つ自信があった。つまり、今日の試合で負けてもそれは緊張からではないということを言いたいわけで、選手たちはとてもとてもリラックスしている」
 
大一番を前にして、たとえ話であっても「もし負けても」なんて言う監督はほとんどいない。
 
そして、話は第7戦にまでの経緯に移る。
 
「2勝1敗で迎えた第4戦は私の中ではとても重要な試合でした。そして、その試合を落とした時、私は心の中で第5戦は苦しい戦いになると思っていました。なぜなら相手の先発はバムガーナーだったからでその試合は苦しむだろうが、しかし、第6戦は取る、そして、第6戦に勝ったチームがワールドシリーズを制する。そういう流れになることにとても自信がありました」
 
第4戦で4―11と大敗したロイヤルズは、続く第5戦も0―5で完敗した。相手エースのマディソン・バムガーナー投手からわずか4安打しか奪うことができず、完封勝利を許してしまう。2勝3敗の背水の陣で臨んだ第6戦は打ちまくって10―0でやり返した。
 
バムガーナーには第1戦でも7回を1失点に抑えられて負けていたロイヤルズ。レギュラーシーズンの地区優勝こそデトロイト・タイガースに譲ったが、ワイルドカードで29年ぶりに進んだプレーオフではオークランド・アスレチックスとのワイルドカード・シリーズで5点差をひっくり返す大逆転で延長戦勝利。アナハイム・エンゼルスとの地区シリーズに3連勝、さらにボルティモア・オリオールズとのリーグ優勝決定戦にも4連勝。破竹の8連勝で臨んだワールドシリーズでバムガーナーに出鼻をくじかれていた。
 
バムガーナーが再び投げた第5戦は3日前。1試合100球が先発投手の目安とされている中、117球を投げている。ジャイアンツに信頼できる中継ぎ投手は限られている。レギュラーシーズンでは絶対にありえない中2日での登板は十分に考えられた。
 
25歳の左腕に2試合でわずか1点。攻略法が見つかっていないのはだれの目にも明らかだが、敢えて『苦手』と言うことで選手たちを奮い立たせる狙いだったのか。だとしても、ヨスト監督の発言はあまりにも軽率すぎた。
 
第7戦は1点を争う展開になった。2回にジャイアンツが2点を先制すると、その直後にロイヤルズが2点を返して同点。4回にロイヤルズの先発、ジェレミー・ガスリー投手が打ち込まれて1死一、三塁のピンチに立たされると、ヨスト監督は勝ちパターンで使うケルビン・ヘレラ投手に替えた。ところが、継投策は裏目に出る。最初の打者に適時打を許し、勝ち越し点を献上してしまった。
 
1点ビハインドで迎えた5回の攻撃。ジャイアンツのブルース・ボウチー監督が起用したのは、ヨスト監督が『苦手』と公言したバムガーナーだった。ロイヤルズは1死二塁の同点機を青木宣親右翼手とロレンゾ・ケーン中堅手の凡退でつぶすと、その後は3イニング連続3者凡退。2度の対戦で高めのボール球に手を出して屈した過去の反省は全く生かせず、スコアボードにゼロが並んだ。9回2死から相手中堅手が判断ミスで打球を後逸し、2死三塁と攻め立てたが、最後はサルバドール・ペレス捕手の三邪飛で万事休す。ジャイアンツがこの5年で3度目となるワールドチャンピオンを決めた。
 
「望みなしだった」。
 
試合後の会見でヨスト監督はバムガーナーの投球をそう表現した。3勝3敗からの1点差負け。しかし、その内容は結果以上に差があった。
 
3―2で勝った第3戦。ヨスト監督は1点を勝ち越した直後の6回からヘレラ投手を起用したまではよかったが、7回2死一塁の場面で同投手を続投させたいあまり、代打を送ることなくそのまま打席に立たせたのには驚いた。
 
大敗した第4戦。同点の無死一塁の場面で代打の青木選手に送りバントのサインを出さず、強攻策に出て併殺打。ヨスト監督は「あそこは2点を取りにいった。バントは(青木の次の)エスコバーの時に考えていた」と説明した。1点を勝ち越せば、盤石のブルペン陣が控えているにもかかわらず、2点を取りにいくことを考え、そして、失敗した。「打者を信じた」と言えば聞こえはいいが、裏を返せば、「点を取れなかったのは打者の責任」と言っているようなもの。その采配、発言にも驚かされた。
 
「NED KNOWS BASEBALL」
 
このメッセージを作製した男の狙いは何だったのだろう。それ以上に知りたいのは、そのメッセージを見つけた中継局のカメラマンがレンズの照準を合わせた理由だ。

 
     
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