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観光やビジネスでアメリカに短期旅行を計画している日本人向けに、2006年10月26日からビザ免除プログラム(VWP)に新しい条件が加わることになりました。今回の記事では日本人読者向けサービスの一環として、去年から何度も変更されてきたこのビザ免除プログラムの概要を紹介していきます。
日本は米国ビザ免除プログラムに参加している27か国のうちのひとつで、観光やビジネスでアメリカに90日以内の期間で滞在する日本人は米国入国用ビザが必要とされていません。しかし2005年10月26日以降、米国国務省(DOS)は、外国人旅行者のパスポートに関わる必要条件を追加・変更してきました。したがってアメリカに短期旅行に来る日本人は入国時にビザが必要かどうか調べるために、まずパスポートの発行日を確認することが重要となります。
2005年10月26日以前に発行されたパスポートを持っている旅行者は、そのパスポートに機械で読み取ることのできる文字列が記載されていないとビザ無しで入国することができません。この文字列とはパスポートの写真ページの下側に2行の文字・数字・記号で構成されています。これが無い旅行者は新しいパスポートを発行してもらうかビザを取得して渡航することになります。
次に2005年10月25日から2006年10月26日の間に発行されたパスポートでビザ無し入国するためには、先述の機械読み取り式パスポートで尚且つ顔写真がデジタル印刷されている必要があります。このデジタル写真とはパスポートに直接印刷されているものを指し、他で撮影したデジタル写真をパスポートのページに貼り付けたものでは効果がありません。この条件に見合ったパスポートを持っている日本人はビザ無しで米国に渡航することができます。
2006年10月26日以降に発行されたパスポートは「ICパスポート」でなければビザ無しで入国できません。ICパスポートは表紙にICを模したシンボルマークが印刷されるのでひと目で従来のパスポートと見分けが付きます。このICパスポートはIC(集積回路)を搭載し、国籍や名前、生年月日など旅券面の身分事項のほか、所持人の顔写真を電磁的に記録しています。在シカゴ日本領事館によると、日本政府は昨春からICパスポートの発行を始め、2006年10月26日以降に発行される全ての日本人向けパスポートはビザ免除プログラムに対応しているとのことです。
ビザ免除プログラム対応のパスポートを持っていない日本人は渡航前にビザを取得することになります。ビジネスおよび観光用ビザの取得に要する時間は面接予約にかかる日数を含め、東京で約4日、大阪で3日、那覇では1日です。
このビザ免除プログラムには許容性を含む他の必要条件もあります。空路・海路での渡航は認可された交通機関(個人所有の飛行機・船舶は含まない)での入国と帰りの切符の所有、陸路では90日以内の滞在の意志証明と滞在に必要な十分な資金の所有を示すことが必要とされます。
ビザ免除プログラム対応のパスポートと関連する必要条件の詳細は、米国国務省(DOS)ウェブサイトの「旅行およびビジネス」、ビザのページを参照してください。過去における超過滞在や軽犯罪の逮捕歴等は米国再入国の際に影響を及ぼすことがあります。あなたの状況に応じたご相談は、どうぞお気軽に847−763−8500までお問い合わせ下さい。
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