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松下先生の健康の新知識
松下先生の健康の新知識 |
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科学誌「Environment International」2019年12月号に掲載された、National
Institute of Environmental Health Sciences
疫学課のKelly K. Ferguson, Ph.D., M.P.H. らの研究で、「ストレスな出来事や、フタル酸などの化学物質への暴露といった環境が妊婦に与える影響として早産との関係性が認められた」と報告しています。
この研究は、2010年から2012年の間に、783人の女性を被験者とし彼女らの妊娠期間を通して情報を収集し分析しました。
その結果、妊娠37週に満たない早産のリスクと、妊婦の精神的ストレスが高い状況とフタル酸塩代謝産物の被爆の相乗影響に関係性が認められました。
特に第3トリメスター(3/3妊娠期)にフタル酸 (ΣDEHP) 代謝産物の濃度が高いことと、精神的ストレスとなる出来事が妊娠中に起こることが早産のリスク増加と強い相乗効果を示していました。
論文共同著者であるEmily S. Barrett准教授は、「ストレスそのものはプラスチック添加物への暴露と因果関係はない。ストレスは免疫系に影響し、炎症を起こしそしてホルモンのレベルを変え、フタル酸の有害作用に対し被験者の彼女達をもっと脆弱にした可能性が高い」と述べています。 また、「妊娠中の女性は、加工食品(調理済食品)を食べるのを避け、プラスチック類の食器・容器の使用を避け、化粧品・パーソナルケア商品を使わないことが勧められる」と指摘しています。
フタル酸は、フタル酸エステル類としてプラスチック、塗料、壁紙、接着剤など家庭用品や工業用品に多用されている他、ネイルポリッシュ、化粧品などパーソナルケア商品にも広く用いられている化学物質で、内分泌撹乱物質(環境ホルモン)の疑いが強く欧州では使用制限されつつあります。
以前の研究でも、フタル酸や内分泌撹乱物質が不妊との関係性があるという事実が判明しており、妊活中の方は特に注意が必要として紹介しました。 しかし、今回の研究では早産との関係性が報告されています。
食品を保管する容器はプラスチックやビニール系のものを避け、ガラスや陶器製のものを使用することで食品への汚染・混入を減らすことが出来ますが、家庭用品、家電製品などに使われているプラスチックや樹脂系の部品は多く、その暴露をゼロにすることは困難です。
また、精神的なストレスも家族の協力や本人の思考変換などで減らすことが可能ですが原因によってはゼロにすることは困難です。
しかし、ゼロにはならなくても努力することで減らすことが出来れば、リスクも減るわけですから、よく考えて工夫をし減らすように努めるだけの価値はあります。
ストレスによって免疫系が影響を受け免疫力が低下していることに関しては、カイロプラクティックで免疫系をも司っている神経系の調整をし、また鍼治療でストレスを緩和し免疫力を回復させることも大切です。
エプソン塩を入れての半身浴や足湯をして体を温める、速足での散歩や適度な運動で筋肉を使い体を温めることも自分で出来る免疫増強方です。
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