一般に、赤ちゃんが生まれたら、医師による新生児の検診を定期的に受けに行きますが、それだけで十分だと思っている方がほとんどです。しかし、実はそうではありません。
この写真は、Cセクション(帝王切開)による出産の様子ですが、産科医に頭を引っ張られて赤ちゃんは引きずり出されています。 引っ張られるのは経膣分娩と同じです。
心理学者のArthur Janov博士は、「長時間に亘る出産や産道に締め付けられるなどの危険に胎児が晒されないことから、Cセクションによる出産は最も容易で障害も最少の方法であるように見える。 残念なことに、出産の経路は違うのだが、新生児に起る外傷(トラウマ)は経膣分娩と比べて少ないという事がないという事実を我々は知っている。」と指摘しています。また、 ドイツのDr.
Gutmannは、「生後1ヶ月の新生児1000人をチェックしたところ、800人に出産が直接関係した頚椎サブラクセーション(不整列)が見つかった」と報告しています。(Manual
Medicine: 1987)
つまり、経膣分娩であれ、Cセクションによる出産であれ、同じように赤ちゃんの首にはトラウマが起り、その頻度は8割にもなるということです。では、そのトラウマは赤ちゃんにどう影響するのでしょう。
ハーバード大学医学部のAbraham Towbin医師は、「研究によると、新生児の脊椎運動病理学の主たる原因は出産過程である。出産が起因のストレスを修正し、それによって不可逆性のサブラクセーション退化が起こらないことこそが極めて重要と認識する。出産時の頚椎外傷によって神経系に損傷受けた事は、異常機能、異常行動、そして突然死などの原因となる」と報告しています。(Arch
Path 1964) 医学誌「整形外科医学」では、「頚椎と頭蓋骨への出産時の外傷(トラウマ)の結果として起る不調の例は、頭痛、前庭障害(平衡感覚)、聴覚障害、視覚障害、咽頭喉頭障害、血管運動や内分泌障害、そして精神的不調などです。 頚部(首)を整える矯正治療は、これらの不調の多くに対し優れた結果を達成しています。」という研究結果が報告されています。
では、医師達はどうすればよいと助言しているのでしょうか。
ノーベル賞受賞者であるロックフェラー研究所のDr. Arpad DeNagyは、「神経系の妨害の結果である損傷(ダメージ)は短期間で起ります、それ故に、産後すぐから予防的目的でカイロプラクティックのケアを始めるのがよい」と述べています。
また、産婦人科・小児科医、健康関連書籍の著者であり、「チルドレンのドクター」として有名なLendon
Smith, MDは、「全ての新生児は、首と脊柱の検査を受け、そして必要な場合にカイロプラクティックのアジャストメント(矯正)を受けるべきである。 この考えは受け入れるのは困難ですか?」、と述べています。優れた医師達は、脊柱と神経系の専門医であるカイロプラクティックを勧めています。
比較研究では、「西洋医学の治療を受けている子供達と比較して、カイロプラクティックを受けている子供達は中耳炎になり難く、アレルギーも少なく、扁桃腺炎の発病率も低く、抗生物質の必要性も少なく、病気になり難く、重症化し難く、学校を休むことも稀で、精神的、神経的、学習上の問題も少ない」と報告しています。 (The
American Chiropractor. Sept 1993)
貴方の大切な赤ちゃん、子供さんの健康と健やかな発育、そして能力を十分に発揮させるために、出来るだけ早期にカイロプラクティックの検診を受けておくことの重要性が理解して頂けたと思います。