科学誌「Chemo-Biological Interactions」2013年9月号に掲載された、ロードアイランド大学のDinorah
Jean-Gilles教授の研究で、「ザクロはプニカラギンという物質を多く含み関節や肌の老化を抑制する可能性がある」と報告されています。
人間の肌(皮膚)や関節は、老化や様々な要因によって傷害・ダメージを受けると、皮膚の組織の中にあるマトリックスメタプロテアーゼ(MMP)と呼ばれる控訴が活性化します。
活性化されたマトリックスメタプロテアーゼは、表皮、真皮、皮下組織と3層構造になっている皮膚の真皮層のコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌のハリや弾力を損なわせる要因となります。また、関節のコラーゲンも破壊し、関節炎を起こす原因にもなります。
この研究では、ザクロに含まれるプニカラギンという成分が、マトリックスメタプロテアーゼの働きを阻害して、コラーゲンの破壊を防ぐ働きがあることが判明しました。また、ザクロに含まれるプニカラギンという成分を投与することで、関節炎の炎症が緩和することも動物実験で判明しています。
何グラムのザクロを1日に摂取すると効果が現れるかと言った具合的な事はまだ分かりませんが、ザクロには他にもビタミンB1、B2、ナイアシン、カリウム、そして天然植物性エストロゲンなども豊富に含まれているといわれていますから、定期的に摂取する果物に加えるとよいでしょう。