医学誌「Sleep」の2011年5月1日号に掲載された、米国・エモリー大学のSamuel
C. Dobbs教授らの研究で、「乳幼児は睡眠時に身長が伸びており、1日の睡眠時間および睡眠回数と身長の伸びが正の相関を示すことから、寝る子は育つという古くからの言い伝えは正しいことが科学的に証明された」と報告しています。
この研究では、生後4ヶ月から17ヶ月までの、23人の乳児(男児9名・女児14名)を対象に、毎日の睡眠回数と、それぞれの睡眠時間を記録し、かつ身長を測定し記録したデータを蒐集。データは、23人の総合計5798日分で、1回の睡眠持続時間、1日の睡眠時間の合計、1日の睡眠回数などを記録。データでは、男児は女児よりも1回の睡眠持続時間が短く1日の睡眠回数が多い傾向があるが、乳児の性別と母乳か人工栄養の違いによって、1日トータルの睡眠時間に差はなかった。しかし母乳の場合、1回の睡眠持続時間が短く、1日の睡眠回数が多い傾向があった。
データを分析した結果、トータルの睡眠時間と睡眠回数が身長の伸びと正の相関を示し、またトータルの睡眠時間がより長いことが体重や体脂肪のその後の増加を予測することも判明しました。 また、男児は1回の睡眠持続時間が長いほど成長が良く、女児では逆に睡眠回数が多いほど成長が良いという性差があることも判明しました。
Dobbs教授は、「睡眠持続時間が短く頻回な場合は育てる両親にとっては大変かもしれないが、トータルの睡眠時間が長ければ、より成長するということなので、不規則な睡眠も乳児にとっては正常な発達の一部であることを理解して欲しい」と述べています。
睡眠と自律神経系の機能とに関連性があることは以前から知られているので、カイロプラクティックで脊柱を矯正して神経機能を整えておくと、大人だけでなく乳幼児の睡眠も良くなり、より良い成長が期待できます。