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この時期のアメリカ、特にスポーツファンの方々が使う言葉に「マーチ・マッドネス
March Madness」があります。この意味は、全米大学体育協会(NCAA)が主催する男子バスケットボール大会の注目度からきているのですが、3月から4月にかけて開催される大学対抗ゲームの数々が大人気。シーズン的にプロ・フットボールも終了、野球やサッカーもなんとなく盛り上がってない時期だし、なんといっても「地元チーム」「自分が卒業した大学チーム」を、寒くない室内競技場で、ビール片手に熱気的に応援したくなるアメリカ人の気持ち、よーくわかりますよね。
さて、各チームには「マスコット」というのが存在します。よくあるのが、鳥系、四脚系、の動物派。強そうな、目がきついような、相手を威圧するような、そんな動物達の被り物がウロウロする、そのまわりを、かわいいピチピチの女学生チアリーダーちゃん達が舞う。。。そんな「青春のアメリカ」が味わえるわけですが、よーく調べてみると、「なにこれ?」というマスコットもいて、なかなか笑えるんです。何かしら意味がある、歴史があるのでしょうが、中にはどう考えても「ウケ狙い、勝利は考えていない」のがみえみえなマスコットも。
というわけで、今回と4月号のホクホクでは「大学スポーツチームのマスコット」をリストアップさせていただきましょう。すべて写真付きでご紹介させていただきますので、お楽しみくださいね。
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Evergreen State College: Speedy the Geoduck
まずは、さっぱりと魚介類から。ミル貝のスピーディー君をご紹介させていただきます。ワシントン州の州都、オリンピアに所在する公立大学、未来へ向けた維持力の高い農業、漁業、商業などへの研究は全米から注目されていますが、スポーツのチーム的にはあまり、、、が、このグイダック君は、ある意味注目度大。
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Stanford University: The Tree
あのスタンフォード、が木?しかも、赤い木?そうなんです、ちょっとがっかりしてしまうくらいの見た目、品の悪いクリスマス・デコレーションの例としても使えるような出で立ちですが、これが、あの名門大学、スタンフォードのマスコット君、The
Tree. 確かに、スタンフォード大学のロゴには一本のセコイアの木が描かれているのです、、、が、世界ランキング第3位のスタンフォード大学のマスコットがこれでいいのでしょうか?ちなみに、スポーツランキングもなかなかなので、この「木」を見かける時も多いです。はい。
●Ohio
State University: Buckeye
栗ではありません、Buckeye、トチノキになる実です。オハイオ州立大学のマスコットなんですが、なんかこう、腑に落ちない出で立ちですが、オハイオ州自体のニックネームが‘バックアイ・ステート‘なのでしょうがないといえば、しょうがない。州立総合大学としては、全米最大規模であり、カレッジフットボールの世界では「名門中の名門」とも言われています。が、マスコットはこれ。
●Delta
State University: Fighting Okra
オクラは美味しくて筆者は大好きですが、戦闘心のあるオクラは食べたことはありません。そんな時に出会ったのが、ミシシッピー州にある航空産業学系で名のしれている大学ですが、‘公式’なマスコットはStatesmen
/ Lady Statesmen (これもかなりキテます)なのですが、‘非公式’なマスコットがこのオクラちゃん。フード・チャンネルでもフィーチャーされた、対抗心あふれるオクラだそうです。
●Darthmouth
University: Keggy the Keg
大学対抗試合の会場では、基本「アルコール」がサーブされないのですが、マスコット自体が「アルコール」の場合はどうなんでしょうね。アイビーリーグに属する名門ダートモス大学、もともとのマスコットはネイティブ・アメリカンだったのですが、いろいろな事情で現在の「ビール樽のケギー君」に。ロボット的な姿がなかなかおもしろ可愛く、“よく盗まれるコスチューム”でもあるそうです。
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