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オリンピック&夏休みも無事終了、テレビにくぎずけになっていたあなたも、Pokemon
Go!で町中を歩き回っていたあなたも、9月に入り
心も身体もフレッシュに新学期や新境地での活躍を楽しみたいところ。そんな時期、アメリカ国内ではさらに新しい「決断」が求められています。そう、『2016年度米国大統領選挙』が日に日に迫ってきております(11月8日が本選挙)。読者の方の中には、アメリカ国籍をお持ちでない方(米国選挙権をお持ちでない方)も多々いらっしゃるかもしれませんが、アメリカ滞在をし、アメリカの世論や行政、外交状態をいつも見守っている毎日、だと察します。米国大統領の権限は決まっているとしても、やはり「国の顔」であるプレジデントが誰に選ばれるかによって、これからの私たちの生活が変わっていく(?)可能性もあるわけで、、、なかなか目が離せない大統領選となっているのは事実ですね。
今年になってからすでに、共和/民主各党の予備選挙、および、全国大会が終了。世論としては、民主党のクリントン氏と共和党のトランプ氏の一騎打ちという流れが見えてきております(8月15日現在)。来る9月26日には第一回目の「大統領候補によるディベート」が予定され、その後、10月になると、副大統領候補によるディベート、さらに、大統領候補が第2回、第3回と討論を行い、11月8日に本選挙(一般投票)となるのですが、いやはや、このディベート、なかなか面白くなりそうです!トランプ氏とクリントン氏、あまりにも似ていない、方向性もまったく違うお二人。そして、それぞれの支持者達もかなーり「ギャップ」があるようで。というわけで、今回は”一騎打ちになるか?クリントン氏とトランプ氏をよく知っておこう!”という背景で、二人の候補者達を探ってみようと思います。テレビのニュースでよく耳にする内容だけでなく、ちょっとプライベートな、ミーハーな部分も入れちゃって、、、いいですよね?
●ヒラリー・クリントン女史。
彼女のフルネームは、Hillary Rodham Clinton。言わずとしれた、第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントン氏の奥様でございます。当時は、”最強のファースト・レディ”とも呼ばれ、ご主人よりも目立たない程度に、しっかりと「政治」をサポート、医療保険のサポート/改革に取り組んだり、そうそう、例の「大統領のエッチ事件」でも、非常に大人な対応をされて、国民からの高い指示を受けておりましたね。生まれは1947年(現在68歳)イリノイ州シカゴ、3人兄妹の真ん中。両親は衣料品を扱うお店を営んでいたそうで、保守的な方々の元に育ったとか。スポーツも勉強もがんばった彼女は、ボストンの名門女子大学ウェルズリー入学、その後イエール大学で法律を学ぶ。その時に出会った背の高いハンサムくんが、そう、ビル・クリントン氏。1974年にビルがアーカンソー州の下院議員選に出馬して落選、しかし翌年1975年に二人はめでたくご結婚。1978年にビルがアーカーソン州知事に当選、ヒラリー自身も、弁護士としての活動を続け、また地方健康委員会や児童防衛基金などの活動に精力的に参加。最近では、米国上院議員、そして国務長官という任務もこなす、やり手な女性のイメージが強い。と同時に「家でクッキーを焼いてアフタヌーンティーを楽しむことよりも、自分のキャリアを選んだの」という、若干”専業主婦からひんしゅく”をかったコメントしちゃったりするのも事実。
彼女の大統領としての政策目標は「雇用の回復」「徹底したインフラの整備」「最低賃金の引き上げ」「男女の賃金格差や雇用状態の格差をなくす」「処方箋の価格引き下げ」「犯罪司法制度の改革」「大学の学費負担の軽減」「包括的な移民制度」などをあげています。彼女らしい格言をいくつか:
『女性はこの世界において、未開発の才能の宝庫だわ。』
『アメリカ国民は日々、チャンピオンを探しています。私がそのチャンピオン、になりたいのです!』
『(マスコミの質問に対して)あなた、その同じ質問を、男性にもする?』
●ドナルド・トランプ氏
1946年ニューヨーク州生まれ。Donald John Trumpがフルネームであり、トランプ・オーガニゼーションという不動産会社の会長兼社長、また、カジノ・ホテル運営会社トランプ・エンターテイメント・リゾートの創立者でもあります。不動産王、米国ビジネス界のドン、というだけでなく、その過激な発言と、独特ないでたち、また、私生活の派手さ(?)から、何かと注目を浴びる方であります。裕福なドイツ系アメリカ人の父、および、スコットランド系アメリカ人の母の家庭で育ち、何不自由なく少年時代を過ごした彼。ペンシルバニア大学ファイナンス学科卒、昔からの「美女好き」らしく、現在の奥様(3人目)は24歳の年の差、そしてスロベニア出身のモデルさん。トランプ氏は、政界というよりも、ビジネス界での腕では一目を浴びているのは事実。失敗しても這い上がる、世界有数のリゾートやタワーを所持し、マスコミをうまく利用したマーケティングに関しては、目をみはるものがあります。また、アメリカ人が「心の中では思っているのに、言えない、実は言いたい」という意見をはっきりと、世論を怖がらずに公言するところ、そんな彼の言動が人気の秘密なのかもしれません。クリントン氏とはひとあじ違った「やり手」であることは事実。
彼があげている政策としては「保守的な貿易(アメリカ優先主義)を推進」「不法移民の入国の廃止強化」「武器の所有権利改革」「国境管理の強化」「社会保障制度を維持」「財政黒字を実現させる」など。スローガンは「アメリカを再度、偉大にしよう!!」
トランプ氏の”暴言的&失言的”格言は、巷で溢れておりますが、あえて筆者が選ぶ”ポジティブな格言”とすれば、、、:
『世界は私を中心に回っているのだ。』
『経験と実績がない場合、エネルギーと情熱を売り込むべきである。』
『いったん負けることによって、勝つための新たな戦術が見えてくるのさ。』
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