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前回同様、ホクホクでは『スタバの秘密』と題し、世界で愛されているフランチャイズ、スターバックス社についてせまっております。
スタバのオネェさんのロゴ。そう、あの緑色の星のついたお姉さんです。実は彼女にはお名前があります、「セイレンさん」でございまーす!ギリシャ神話などに出てくる2つの尾を持つ人魚さんです。人魚は昔から美しい歌声で海の男達を導く、あるいは、惑わせていた、という事で、このデザインの元になったものは、北欧の木版画だったとか。ちなみに、創業当時のセイレンさんは、あらまぁ胸もあらわで、しかも「二股」がちとイヤらしい・・・というわけで、現在の“清純系”デザインに変更したのが1992年。それ以後も何回かマイナーチェンジを繰り返しているセイレンさんです。
さて、みなさんはスタバでオーダーされる時にどのサイズ?Short (ショート)、Tall
(トール)、Grande(グランデ)くらいはよく知っていても、この後にもまだサイズがあるのをご存知でしょうか?例えば、Venti(ベンティ)、さらにはTrenta
(トレンタ)が登場!これは916ミリリットルあるんです・・・。そしてコールドリンクのみの大きさ。なぜか?こんなカップに熱い飲み物を入れたら、やけどしちゃいますよぉ。持ち歩きも大変ですよぉ。というわけなんですが、コールドドリンクでも、このトレンタは凄い!胃がガボガボになりそうです。とりあえず、まだアメリカのみで利用されているサイズだそう。
Wi-Fiがある、勉強ができる、読書ができる、おしゃべりができる。。。とにかく自由自在にカフェ空間を使えるのが嬉しいスタバ。ここでちょっと耳をすましてみましょうか?なんだか聞き心地の良い音楽が流れています。『無視してもしなくてもいいジャンル。でもなんだか気になる良いメロディー。あれ?聞いた事ある曲?でもなんだっけこれ・・・?』とその時に、壁の画面を見ると、あ、曲名と歌手名が出てて、ホッとするんです。
『音楽とカフェの密接な繋がり』をお話する時に、こんな引用をあげてみましょう。
■“コーヒーはCDのようなもの。
オーボエの音色やエリッククラプトンが弾くギターの爪音にも耳をかたむけてもいい。あるいはカーステから来る音楽を聴きながら、窓を全開にして叫ぶこともできる。音楽は同じでも使い方は色々。”
これはスターバックスのコーヒー豆部門を率いるデイブ・オルセンの言葉です。
■“コーヒー豆は音楽と同じく、根底のオリジナルな所はチェンジするべきではない、でもその飲み方は、いろいろな好みがあって良いはずだ。味や風味、何が好きで何を求めているか、どんな風に好きになるか、これらは全て「お客様の欲望のまま」でいいのだ。”という事なのです。それだからでしょうか、スタバのカフェ店内で流れている曲も、ジャンルも違えば言語も違う。なかなか面白いセレクションで楽しませてくれています。
そういえば、「カフェでCDを売る」というのも、スタバがはじめて行った試みだったそうです。1995年3月より、スターバックスではジャズのオリジナルCDの店頭販売をはじめました。1枚目はBlue
Note Blend。ブルーノート、と言えば、ジャズ界では泣く子も黙るブランド・レーベルです。そして、同時にコーヒー豆でもその「スムーズかつ爽やかなジャズのような味」を醸し出すブレンドを販売。CDは7万コピー以上売り上げ、またこのブレンドのコーヒーの売上も向上した、というお話。
以前、スタバでバリスタとして働いている友人、彼から「スタバってね、接客マニュアルが無いの。だから、ルールもないし、自分の正しい、思う事をどんどんやりなさい、って言われる。だから“あ、僕って信じられてるんだ”って思えてきて、そうなると人間って“じゃぁ、しっかりしなきゃ。もっとがんばろう。もっと良いサービスを提供しよう、って自然に思えてくるんだよ,不思議だよね。」
そう、あのフレンドリーな「今日は調子どう?」「最近見かけなかったけど、元気だった?」「昨日はフットボールの試合みた?」なんていう会話、これは“会話をしなさい”というマニュアルに沿ったものではないんだそう。
最近では、「新・スタバ」も登場してきており、例えば店舗の建設部分からLEED規定を考慮して作られたものもあります。またの名を“グリーンビルディング”とも言いますが、つまり立地、設計、建築、メインテナンス、改装、あるいは解体の部分までも環境に優しくまた資源効率の良い方法で作られた建築物。廃棄物や汚染による環境劣化を削減しながら、人間達の生産性も高められるような状況を考えて設計された建物」という訳で、“Leadership
in Energy and Environment Design”というNPO団体が認証したビルのみがその規定をもらう事ができるのですが、新・スタバの店舗ではこの規定をしっかりとっている建物もあります。未来を考えている会社なのだなぁという感じですね。他にも、お酒を出すスタバ、「ブラックレーベル」という黒いロゴのセイレンさんのスタバ、まるで「スタバですよ!」という雰囲気を出していないスタバ・・・などもあります。
という訳で、スターバックスについて少々詳しく語ってみたホクホク。これからのスタバをThird
Placeとして使いながら、原稿を書いて行く事になりそうです。
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