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アメリカの雑誌の数、すごいですよね。スーパーでも、本屋さんでも、そうそう、空港などでも所狭しといろいろな種類の雑誌が列んでいます。どこでも目に入るようなものもあれば、「いったいこれは誰が買うの?」といったレア系なものも。まぁ、日本もそうですが、どこにでもオタク系の方はいるようでして、しかもアメリカはそういった個人主義を大切にする国ですからね、その分面白い内容の雑誌も増えていくわけです。
さてさて、世界各国の新聞や雑誌類の発行部数を調査している「ABC: Audit
Bureau of Circulations」という団体がありまして、そちらの統計をみてみるとなかなか面白い結果が。アメリカ人の興味というか、国民文化、を垣間見れる内容でして、例えば2012年度の全米発行部数1位と2位は、どちらもAARPマガジンが!え?このAARPってなに?そうですよね、説明いたしましょう。こちら、American
Association of Retirement Persons(全米退職者協会)でして、要は退職後のみなさまの協会なんです。なんと、全米で4000万人の会員さんがいるそうでして、その方たちへの定期マガジンを発行、よって必然的にその部数が2200万部を超えてしまうんです。1位はAARPマガジン、そして2位はAARPブリテン、どちらも、退職後の生き方や趣味などを中心にした雑誌でして、、、表紙もその年代の「ホットアイテム」が。レイディ・ガガはみかけません。
3位はこれも意外?「The Costco Connection」、そうあの”大きい事は良い事だ”の小売大手、コスコの会員でなくてもこのマガジンをショッピング雑誌として活用している人も多いみたいです。その他、ゲーム好きが多いこの国ならではの「Game
Informer」が4位、そして主婦のバイブル、お料理レシピや収納の秘密、ガーデニングティップなど満載な「Better
Homes and Gardens」が5位。そして「Reader's Digest(6位)」「Good
Housekeeping(7位)」「National Geographic(8位)」「Family
Circle(9位)」「People(10位)」と続きます。
男性群の大好きな”ビキニ特集”などもとりそろえた「Sports Illustrated」は15位に、「ESPN
the Magazine」は29位に入っていますが、なんといってもターゲット的には”女性”なのでしょうか、家庭、子育て、ファッション、ゴシップ、ダイエット情報、、、系の雑誌はやはり強いマーケットのようでして、たくさんの雑誌がランキングに入っています。真面目ーな社会問題や政治を扱う事が多い「The
New Yorker」は82位、経済系の「The Economist」は100位でした。
さて、ホクがみかけた”すごー、レアー!”なものも紹介してみましょう。発行部数には触れず、そのユニークさと「少数派でもいい、興味がある人にとっては非常に大切な雑誌なんだから」というノリがいっぱいのものばかり。その情熱に感激しています。
『Salmon, Trout Steelheader』
鮭、ます、そしてニジマスの釣りを楽しむ方のための雑誌。好きなんですから、いいんです。特にこの3種類にしぼっている所に情熱を感じませんか?実際、情報はたっくさん!良い釣りスポットの探し方から、キャンプ場に関して、そしておいしそうなレシピもあります。
『Y'all 』
アメリカ南部では、’Hi all(みんな元気?)!’という意味をこめてY'all!と言います。そう、フードチャンネルのポーラ・ディーン的に。という訳で、このサザン・リビングを中心にした内容は、そこに住んでいる人達にしかわからない「特別な何か」があるようです。
『OMFG』
Official Meeting Facilities Guide マガジン。2011ー2012年創刊。会議室の情報満載。これってどういう方々が読むのか気になります。そして、どういう取材をしているのかも気になります。
『Cowboys and Indians』
アメリカン魂、というか、フロンティアスピリットというか。しかしこの雑誌は非常に’砂漠’的な写真が多いです。そしてロデオ大会のインフォなどもあります。トムセレックが表紙というのもいい味。
『Sheep! 』
犬や猫、あるいは馬を育てるための雑誌があるのですから、羊さん用があってもいい、んです。いいんですが、
なぜ「!びっくりマーク」が着くのでしょうか?
『Girls
and Corpses』
”女の子達と死体”マガジン。個人的にはもう’お手上げ’の域なんですが、こういうのを楽しみにしている読者もいらっしゃるんでしょうね。「解剖検死の方法」「エスキモーの死体初公開」など、、、ちなみに、かなりエッチです、写真の類い。
『Dolls Magazine』
ある意味、Girls and Corpsesと似たような恐さはありますが、とりあえずこちらは「人形」を主に、そのビジネスからギャラリーからイベント情報から、、、やっぱり、好きな人にはたまらないオタク系です。
『Bacon Busters』
オーストラリアの雑誌なんですが、たまたま見かけちゃったんです。ベーコンといっても、ピッグハンティングがメインの内容ですので、料理レシピなどは求めないように。そうそう、毎月「babes
& hogs セクシーな女の子と豚」のピンナップが人気なんですと。
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