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世界共通で理解できる感情といえば、「おいしいものを食べたい」とか「お風呂に入ったらさっぱりする」とか。と同時に「母親は偉大である」というのもありますね。そうです、どの国で育っても、どんな言葉でそ母親とは特別な人達なんです。そして、今月5月はそんなお母さん達を敬う”母の日”があります。カーネーションのブーケを渡したり、素敵なレストランへ食事に連れていったり、みなさんも何か特別な予定をされている事と思います。
さてさて、アメリカのお茶の間で人気の「TVマム」と呼ばれる方々。テレビッ子達だけでなくても、一般的によく世間で知られている、あるいは、噂されているこのお母様達。セレブな方もいれば、ドラマの”役柄”によって知名度をあげた人達も。彼女達を知る事は、実はアメリカの生活、家族の文化、そんな部分を知る事になりますよ。という訳で、今回のホクホクでは『母の日記念・アメリカの歴代TVマムを知ろう!』です。どちらかと言うと、現代のお母さん女優よりも、昔からよーく知っている方たちを集めてみました。皆さんの知っている人達も出てきますでしょうか?
●Mrs. Florence Henderson - The Brady
Bunch
70年代を代表するTV番組、お茶の間がまだブラウン管を中心に団欒していた頃、家族みーんなでみていた心温まるファミリー番組といえばこのブレイディ・バンチ。再婚同士が子供達6人に囲まれてすごす毎日、そんな中でもしっかりお化粧、しっかりお洒落して、そうそう、かなりのミニスカちゃんなんです、お母さんも!そして、なんといっても家政婦”アリス”の存在。彼女が家の事はなーんでもやってくれる。結局、ミセス・ブレイディは、ミニスカでPTAミーティングしたりお茶したりの毎日だったような。。。羨ましい。
●Mrs. Caroline Ingals - Little House
On The Prairie
日本でも何度も再放送されている「大草原の小さな家」、メアリーやローラといった名子役達がしっかり大人になってお母さんになるまでが放映されるので、なんだか長ーく知っている親戚のような気分。アメリカ開拓時代のお話をたんたんとエピソードにまとめていて、勉強にもなるし、そして家族の大切さや愛情の深さをひしひしと感じる事のできる名作品。そんな中で、ちょっとやんちゃで男気のあるパー(お父さん)を支え、子供達へ無償の愛を与え、そしてウォールナットグローブ村の婦人会でもしっかりとお役目をとる、まさにスーパー『良妻賢母』マー(お母さん)なのが、このキャロライン・インガルス。どう考えても、私には無理です。
●Mrs. Clair Huxtable - Cosby Show
ビル・コスビー氏のアットホームドラマと言えば「コスビーショー」、産婦人科医のお父さんと弁護士の5人の子供のお母さんというエリートなニューヨーク在住家族、アフリカン・アメリカンファミリーらしいジョークや、コスビーさんならではは独特なストーリー展開、そして彼の”強烈な色のセーター”で人気を誇りました。仕事も家庭も容姿もパーフェクトなお母様、クレア・ハクスタブルは、ある意味「いやぁ、ありえないっしょ?」ぐらい完璧、でした。素晴らしい妻の裏には、ジョーク満載でサポートをしてくれる優しい旦那さんがいる、って事かしら。
●Mrs. Marge Simpson - The Simpsons
個人的には大好きなTVマム、マージ・シンプソン。と言っても、アニメ界ではありますが。大きな大きな青色の髪の毛でかなりのだみ声、、、と言えばもう世界中で知らない人はいないかもしれませんね。ちょっと”ダメパパ”のホーマー・シンプソンの奥様として、謙虚で優しく、そして忍耐強い彼女。育ち盛りの3人の子供(その一人は問題児とされるバート君)に囲まれつつ、仕事帰りのホーマーに美味しい手料理とDuffビールをサービスしつつ、架空の街スプリングフィールドで彼女の声が響き渡ります。
●Mrs. Roseanne - Roseanne
パワフルかつ愛情深いお母さん、ロザンヌ。彼女の家庭は「アメリカ中西部に住む中級家庭」の設定でして、修理工場で働くお父さんを経済的にサポートするためにレストランや美容院でパートの御仕事。家ではいかにもフツーの家具のあるフツーの家に住み、フツーな家族問題に面し、フツーな食生活をし、、、ほんと、見てると「あ、私達の家庭もこんな感じでいいんだ、なんだ、別に大金持ちのフリする事ないじゃん」と変な自信を付けてくれます。ミートローフの容量を増やす為に砕いたポテチを入れたり、義理のお母さんとのいざこざがあったり、ほんっと、庶民的でいい、ホッとします。
●Mrs. Elyse Keaton - Family Ties
ファミリータイズ、と言えば「進化していく現代アメリカ魂」を表現した90年代のTV番組。若き日のマイケル・J・フォックスが主演していてかわいかったなぁ。ヒッピー時代を過ごしてきたリベラルな両親(マイケル・グロスとメレディス・バクスター)の元、なぜか異常に保守的なマイケルや、美しさで勝負(頭ではなく)のマロリーちゃん、なんでも完璧にこなすジェ二ファーちゃんが織り成す、心温まるジョーク満載番組でした。ウーマンリブの先駆け、仕事を持つ母の強さや葛藤を表現しつつ、「やはり大切なのは家族なのだ」を忠実に表現していましたね。
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