7-2012
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オリンピック開催の地を知ろう!イギリスおもしろ事典 |
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もうすぐオリンピックが開催されますね!毎回、ひたすら純粋にスポーツで汗を流し世界平和を祈る五輪大会(というのが筆者の見解)、今回はイギリス、ロンドンで開催されます。ロンドン、ロンドン、楽しいロンドン、愉快なロンドン(歳がばれるのを覚悟で表記)!!ですよ、みなさん。世界史の授業でも、巷のニュースでも、かならず出てくるほど大都市のロンドン、そして大帝国イギリス。日本と同じでポストが赤い、車は左側通行、そしてなんといっても島国、なんですよね。そして現在日本で教えられている「英語」、基本的には英国英語(その中でもクイーンズ・イングリッシュ)を基にしていると聞いております。そうかぁ、なかなか遠くて近い国。でもでも、実はあまり知らない事も多いのが事実。例えば、“グレート・ブリテンとユナイテッド・キングダムの違いは?”“GMTってなに?”“どうしてイギリスと言えば紅茶なの?”などなど・・・という訳で、今月号と来月号のホクホクでは、『オリンピック開催の地を知ろう!イギリスおもしろ事典』と題し、イギリスについていろいろと物知りになってしまおう!という取り組みです。
●まずは正式な国のお名前から。連合王国と呼ばれるUnited
Kingdom of Great Britain and Northen Irland(正式日本名は:グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国)でして
、こちらは 1)イングランド、2)ウェールズ、3)スコットランドそして 4)北アイルランドの4つから成り立っています。このうち
1)2)3)の3つの地区を合わせたものがグレート・ブリテンなんですね。そこに 4)の北アイルランドも入って1つの王国となっていて、その王妃がクィーン・エリザベス2世、という事になります。そう、チャールズ王太子など4人のお子さんのお母様でもあります。
●エリザベス2世のご本名は"Elizabeth
Alexandra Mary" 、上記以外にもカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ジャマイカ、ソロモン諸島、バハマなどを含めたイギリス連邦王国16カ国の女王様として存在しております。1953年にウェストミンスター寺院で載冠式を行ってから今まで現役で在位、イギリス市場最高齢の君主となっております。旦那様はエディンバラ公爵フィリップ氏、ただし彼にはちなみに統治者としての権利はまったくございません、ので、良き理解者、良き夫、という事になりますね。女王様の好きな食べ物はブルーチーズ、そしてWiiスポーツもこなすそうです!
●イギリスの通貨はポンド。EUに加盟している国ではありますが、なぜかユーロは使っておりません。「俺たちゃ、ちょっと違うぜ!」という意味あいなのでしょうか?ユーロを利用するかどうかは国民投票で決まるようですが、結局は“自国の金融政策は自国でコントロールしたい”という意見が大半をしめているようです。硬貨は1ペニーから
2、5、10、20、50ペンス、そして1ポンドと2ポンドの硬貨が流通。紙幣のデザインもなかなか美しく、5ポンド(ファイバー)のデザインは、社会活動家のエリザベス・フライが。10ポンド(テナー)は進化論で有名な科学者、チャールズ・ダーウィン、20ポンド(ニフティー)には「愛の挨拶」「エニグマ」などの作曲者であるエドワード・エルガー、そして50ポンド(ピンク)は英国銀行創始者のジョン・フーブロン、となっています。もちろん、すべての紙幣にエリザベス女王様がいらっしゃいますよ。
●ロンドン内の観光名所はたくさんありますが、その中でもいくつかあげるとすれば、1)バッキンガム宮殿、2)タワーブリッジ、3)大英博物館、4)ロンドン・アイ、5)ウェストミンスター宮殿、などでしょうか。バッキンガム宮殿といえば、もちろんあの女王様の住んでいらっしゃるお屋敷で、名物は衛兵交代式でしょう。赤と黒を基調としてあのふかふか帽子をかぶった兵隊さん達がみれるんです。夏場、女王様が不在の際には敷地内まで敷地内の舞踏会場やら図書館やら、数々の豪華なお部屋を覗けるツアーもあり。2)イギリスの絵はがきによく使われているタワーブリッジ、テムズ川にかかる美しいゴシック調の橋です。3)大英博物館は世界最大の博物館のひとつ。700万点以上の収蔵品が所狭しと列んでおります。入場料無料(でも寄付はいくらでもしてください)!というのもすごい。4)ロンドンの目、と呼ばれる大観覧車。ここからみるロンドンの景色は最高です。5)英国国会議事堂でもある宮殿。ここに付属する時計塔、こちらがかの有名な『ビッグ・ベン』です。
●他にも世界中から観光客が集まる所をあげてみると、イギリス南部にある「ストーンヘンジ」、これは直立した大きな石、古代モニュメントとして世界遺産に指定されていますが、いまだかつで何のために誰が作ったのか、は未知の世界らしいです。スコットランドにはあの「ネス湖」もありますね。そう、ネッシーが住んでいるといわれている場所です。カンタベリー地方には美しい「リーズ城」があり、歴代の英国王妃が6世代も住んだという由緒正しくそして美しいお城。他にもウィンザー城やホリールード宮殿、ブレア城、などスターリング城など、お城好きにはたまらない観光名所がたくさんあるのもイギリスならでは。リバプールまで足を伸ばせばビートルズ博物館があり、またストラトフォード・アポン・エイボン(という長ーい名前)の街には、あのシェイクスピア生家もあります。
●英国を数字で迫ってみるとこんな感じ。1)イングランドの人口が約5076万人、2)ウェールズが約296万人、3)スコットランドが約511万人、そして4)北アイルランドが約174万人、合計の人口約6060万人となります。英国の広さは15万2000平方マイルとなります。このうち、約8パーセントが少数民族となるそうで、カリブ系ですとか、アフリカ系ですとか、またかなりの中国系インド系の方もイギリス各地で見かけるようになっているとの事。
*GMTとはGreenwich Mean Time “グリニッジ標準時”の事。Mean
といっても「意地悪な時間」ではなく、「平均の」という意味、そうです社会の時間に習いましたよね?ロンドンにあるグリニッジ天文台が経度0地点として定められているため、ここを基に地球の各地の標準時が計算されていくという時間設定なんですね。筆者は一度訪れた事があるのですが、「世界の時間の基本!」という割には小さめのこじんまりとした建物でした。なぜイギリスのこの地に?15世紀後半から海外進出が盛んな大航海時代を迎えていたイングランドでは、正確な緯度と経度の計測なくては安全な航海ができない!とわかり、その測定には北極星の位置と時刻を知らなければいけなかったため、天文台が建設されたという背景だったんですね。
という訳で、イギリスを良く知ろう!企画はまだまだ続きます。8月号をお楽しみに。
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