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寒い朝にどうしても飲みたくなるのがコーヒー。あの独特な風味や濃厚な味わいが世界中の人達に愛されている飲み物です。ブルーマウンテン、キリマンジャロ、コナ、ジャワ、、、コーヒー豆の種類は山ほどありますが、その煎り方もお好みでライトなものから、苦みが深く出るフレンチやイタリアン、といった方法まで様々。コーヒー豆が最初に発見されたのは、エチオピアなのをご存知でしたか?コーヒーという名前も、実はエチオピア内にある「カファ」という地方から、と言われています。エチオピアには古くから伝わる「コーヒーの儀式」があるらしく、”カリオモン”と呼ばれるこのセレモニーでは、たっぷりの時間と手間をかけてお客様の前で豆を煎り、最終的には3杯のコーヒーを飲む、というもの。結婚式前の女性がこの作法をマスターする事が奨励されているエチオピア、まるで日本の「茶道」のようだと思いません?
さて、通常アメリカでコーヒーをいれる方法、としては大きく分けると2つあるようです。ドリップ式とエスプレッソ式、がその2つ。ご家庭で楽しむコーヒーは、最初のドリップ式の場合が多いと思います。なぜなら簡単な方法だから、そしていわゆる巷に出ている「コーヒーメーカー」はこのドリップ方式を機械がやってくれる、というシステム。このドリップ式で入れたコーヒーにミルクをたすと、いわゆる「カフェ・オレ」になりますよ。Cafe
Au Laitというフランス語の言葉、Laitは”牛乳”の意味ですので、Coffee
with Milkという事なんですね。おフランス語を使うだけで、なんとなくおしゃれに感じるのはホクだけでしょうか。ちなみに我が家ではこのカフェ・オレが週末の朝ご飯にて主役となります。スープボールくらいある大きさのカップにカフェ・オレを注ぎ、クロワッサンを浸しながら食べる(子供達はあったかいスチームミルクで浸す)、、、気持ちの良い朝のはじまりです。
後者のエスプレッソ式は、それ専用のマシンによって抽出される方式。スタバやその他カフェのカウンターで大きく場所を取っているあの機械、あれが業務用のエスプレッソマシンです。カチャカチャ、シューシューとバリスタさん達が音を出し、あったかそうなスチームを出し、、、カウンターの後ろの世界はちょっと神秘的でもありますね。ちょっと大きめなスプーンのような物にコーヒーの粉をつめ、圧力を使って短時間で抽出するため、味は濃厚ですが、カフェイン量はドリップ・コーヒーよりも少ないのだそう。このエスプレッソ方式、小粋なイタリアの紳士が(バレンティノのスカーフでも巻きながら)小さいカップで飲む、ようなイメージ。意外とお砂糖たっぷりに入れる人も多いようですね。
さてさて、エスプレッソを元にしてたくさんのコーヒーバリエーションが生まれてきます。たとえば”カフェ・ラッテ”はエスプレッソにあたためた牛乳をいれた物。スタバなどで愛されている飲みやすいタイプのエスプレッソドリンクですね。牛乳の温度を変えてもらったり、脂肪分を1%やノンファットにしたり、豆乳を利用すれば”ソイ・ラッテ”にもなりますね。カフェインが足りない時には、エスプレッソの量を”ダブルショット”、はたまた”トリプル・ショット”にする事も可能。ちなみにホクは、スターバックスなどのカフェでは、だいたいこんな感じで頼んでおります:「Tall,
Skinny Latte, 120 degree, No form, One Splenda,
please! 」:「脂肪分なしミルクのトールサイズラッテ、120度くらいで泡なし、スプレンダ(甘味料)を一袋入れてね」と。。。
このラッテに入れる牛乳を泡立てたものにすると、これが”カプチーノ”になりますよ。とろ〜りとしたミルクをたっぷりと入れてもらい、また最後にはこのとろみを利用してコーヒーの表面に絵を書いてくれるバリスタもいます。彼らは”ラッテ・アーティスト”と呼ばれ、コーヒーを味と目で楽しむ事ができるようにしてくれるのです。ハートだったり、葉っぱだったり、とにかくかわいい!しかし、この技術をマスターするには相当な時間がかかるようで、毎日毎日エスプレッソマシーンの向こうで練習をしているんだそう。お気に入りのバリスタとちょっとした会話をしながら、できあがってくるアートを楽しみにワクワクする、そんなホッとする時間も良いものです。
ちなみに、ホクの大好きなバリスタ君の名前クリストファー・”ナイスリー”・アラメダ君。彼はロスにあるIntelligentsia
Coffee & Tea で働くプロ・バリスタ。ロスに移動する前は、アメリカ国内でのコーヒー産業の本場(スタバもここが発祥地)であるシアトル、Espresso
Vivaceにて、口うるさいコーヒードリンカー達をうならせておりました。そんな彼の作り出すコーヒーアートの数々はたまらなく美しく、飲んでしまうのがもったいないくらい!数々のラッテ・アートの競技会でも入賞する彼の腕前、男前の容姿、そして濃厚な味わいのエスプレッソが、ホクのJavaワールドにはかかせなかったのですが、、、引っ越してしまったのが悲しい毎日です。カリフォルニアに行く予定のある方、ぜひこちらに足をお運びください。
話をコーヒーの種類に戻しましょう。”マキアート”とは、カプチーノよりも少量の泡立てたミルクで作られたエスプレッソ・ドリンク。マキアートはイタリア語で「染み」という意味なのだそうで、少量のミルクの白を加える事により、まるでコーヒーに染みを付けたような見た目だから、という事らしいです。スターバックスで人気の”キャラメル・マキアート”。実は、スタババーションではカフェ・ラッテにキャラメルシロップとバニラシロップが両方かけてある、というもの。どうりでかなり甘いんですね。寒い冬の夜のデートで飲むキャラメル・マキアート、なかなかロマンティックなドリンクです。
”カフェ・モカ”はちょっと大人のホットチョコレート、とでも言いましょうか、ようはラッテにチョコレートシロップやココアを足したもの。通常のラッテよりも甘め、またチョコレートの風味が入りますのでなんとなく心あたたまる味。
寒い冬まっただ中、おいしいコーヒーを片手にあったまってくださいね。
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