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2月の一大イベントと言えばバレンタインデー。ラブラブなカップルもそうでないシングルの人達も、みんなでなんとなくワクワク・ドキドキする時期です。日本だとなぜか「女の子が男の子に告白する日」になっていますが、こちらアメリカでは特にそのようなルールはなく、男性から、女性から、ゲイから、どなたでもお好きなように告白できますよ。義理チョコ、というシステムはないけれど、職場や学校で知り合いの中で「いつもお世話になってるね、一緒にいられて嬉しいよ」という意味でカードを渡し合ったり、チョコレートなどお菓子を配り合ったり、というのはあります。一種の「フレンドシップ・バレンタイン」ですかね。
日本でのこの「バレンタイン=チョコレート」の発想は、1930年代に神戸の洋菓子会社モロゾフが始めたのがきっかけだとか。その後だんだんと甘いチョコレートを贈りつつ、”シャイな女の子からでも告白していい日”というコンセプトが絶賛されていったようです。ちなみに日本のお隣の国、韓国でもこのようにチョコレートを好きな男性に渡すようで、3月14日のホワイトデーも存在するらしく、、、ところで最近では”4月14日”もマーケティングされてきているとか。それも「オレンジデー」だそうで、この日に愛する人同士でみかんなど柑橘類を贈りあう、という物らしいのですが、こちらはまだ一般的には受け入れられてないようです。韓国ではこの4月14日は「ブラックデー」と呼ばれ、誰からもバレンタインをもらえなかった人達がチャジャン麺を食べる!となっているのだそう。甘いものがそんなに好きではないホクには、この黒い麺のチャジャンの方が気になるなぁ。
アメリカでは恋人同士のカップルや夫婦が14日の夜にロマンティックなデートをします。トレンディはレストランは予約でいっぱい、Gate-Away的な一泊旅行などで知られているホテルも、お互いの愛を確かめあうカップルでいっぱいになるようですよ。薔薇の花束とカードを持った男性を街で見かけるのもこの日ですね。もちろん、宝石類や貴金属類を相手にプレゼントする人達も多いようですが、こちらもどちらかというと男性から女性へのパターン。女性からはカードを用意したり、チョコレートを用意したり、、、大学構内の学生用メイルボックスや会社の職員用メイルボックスには、2月14日の朝たくさんの薔薇の一輪挿しやカードが行き来しておりまして「へぇ、あの人私に好意があったんだぁ」と初めて知ったり。うーん、ホクにもそういう時期があったなぁ、、、。あの人は今どうしているかなぁ、、、(と、昔を懐かしむ30代女が一人)。
お子様達も負けていませんよ。ホクの娘のプリスクールでさえお友達みんなに小さなカードとキスチョコを配ったり、先生にはカップケーキを持参したり、とイベントフル。「特定な人だけ」ではなく、クラスメートみんなに平等に渡している子が多いようで、学校によってはクラス全員の名簿が事前に配られたりもします。’質より量’でして、コスコやサムズクラブで買ったミニチョコレートに小さなカードを添えて、というパターンでじゅうぶんなようです。
さてさて、バレンタインズデーを楽しむにはまず「愛する人」が存在しなければいけません。恋にはいろいろな形がありまして、もちろんご夫婦に恋人同士、おつきあいはじめたばかりの初々しい方々もいる事でしょう。インターネットが普及しているこのご時世、フェイスブックやらマイスペースでどんどん自分をアピールしつつ、新しい出会いを見つける方も多いようですね。ネット場の掲示板、Craigslistでも「出会い」を求める人達でにぎわいます。例えば”Missed
Connections”は「昨日の4時頃、パープルラインの北向きであなたを見かけました。かわいい黒のベレー帽に赤いスカーフ、長い髪に輝くようなグリーンの目。オバマの本を読んでいた君、ぜひ連絡ください」といった感じの掲示が出ていまして、それに「あら?私?」と思った人がお返事する、、というシステム。m4wなら「男性が女性を探している」w4wなら「女性が女性(レズビアンね)を探している」という事になり、他にもmw4wなら「男女のカップルがもう一人の女性を探している」mm4mwで「ゲイのカップルがストレイトのカップルと遊びたい、、、」などと、まぁいろいろとシチュエーションはありますな。
テレビ番組だって、「最高の恋人」を見つけるのはいつだって重大なテーマとしてあつかっています。Bachelorという番組、こちらでは独身男性が自分にあった嫁さんを探すので一苦労。現在のバッチェラーさんは子持ちのハンサム君、全米から集まってきた美しい女性達が競っております。なかには抜け駆けしようとしたり、とにかくセックスアピールを利用しようとしたり、、、と、まぁ恋というのは時に人を魔物にさせてしまうのですね。魔物ではなく「麻薬」、その昔一世を風靡したロックグループ、ポイズンのボーカリストBret
Michaels でさえも、恋の餌食になっちゃうこの頃、恋愛系のリアリティショーが多いVH1チャンネルで放映される、こういった「有名人の恋人を見つけよう」シリーズ、くだらない、作り話だ、とはわかっていても、ついリモコンでチャンネルを合わせてしまう低能なホクなのでした。
今年のバレンタインズデーもロマンティックに情熱いっぱいにお過ごしくださいね。
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